Archive
最近読んだ本にこんなことが書かれていた。


国家と人生 「寛容と多元主義が世界を変える」 (角川文庫) 佐藤 優, 竹村 健一
竹村 僕は常々思うんですが、日本に来ているインド人やパキスタン人などは、まるで日本人のように日本語を操る。理由は、彼らの言語には音がたくさんあるからだそうですね。日本語の場合には「あ」から「ん」まで五一音しかない。幼いころから多様な音に慣れていれば、耳が発達するし舌も強くなる。だから彼らは語学が上手なんだというわけです。

佐藤 おっしゃる通りです。東海大学に山下万里子さんという日本・ロシアの二世でバイリンガルの先生がいます。彼女は、日本人の場合、よく「1」と「r」の発音がおかしいとかが問題にされるけれど、それ以前に、最大の問題は母音だといっています。たとえば「あ」という母音ひとつとっても、日本人は「a」としか発音しませんが、外国語には「a」だけでなくさまざまな発音の仕方があります。山下さんは、日本語の弱点はこの母音の数が極端に少ないことで、母音の音の違いがわからないと外国語は上達しないと語っています。

竹村 英語の「cut」と「cat」の区別は日本人にはむずかしい。だから正確にヒアリングができないんだよね。ということは、感覚が柔軟な小さいうちから外国語を学ぶのはいいことかな。実際、ルーマニアとか、ブルガリアとか、小さな東欧諸国の人たちも、早くから外国語を学ぶというね。


母音にも色々種類があるらしく、数え方によって違うらしいので、明確にいくつとは言えないようだが、大雑把にはこんな感じらしい。

英語は母音が20である。
フランス語は母音が16である。
ドイツ語は母音が17である。

日本語は母音が5つしかないし、音素が少ない。
英語の読み書きは結構できるのに会話がサッパリという人が多いのは、音素が少ない日本語を母国語にしてるので、舌と耳が外国語に付いていけないのだろう。

このグローバル経済においては、日本人の英会話力の低さは優位である。
仮に明日から日本人が英語ペラペラになったとする。
そしたら、移民が大量に入ってくる環境が整うわけである。
今のところは、日本語しか通じないという壁で移民をブロック出来ているのだ。

日本人が幼少期から海外に住んだ場合、かなりの馬鹿でもその国の言葉はペラペラになるから、遺伝子の問題ではない。
やはり小さい頃から音素が少ない日本語にどっぷり浸かっていると、ヒアリングの感性が育たないのだろう。
小さい頃から日本に住んでるハーフは(親から教わらない場合)英会話が全然出来ないこともある。
文部省は小学校三年生から英語教育を始めるらしいのだが、三年生では遅いと思う。
もっと幼少期から、音素がたくさんある外国語をやった方がいいだろう。
だが、前述したように、日本人みんなが英語ペラペラになると、移民がたくさん入ってくる環境が整う。
英語教育は失敗した方がいいのである。
日本語の音素の少なさはヒアリング殺しと言えるので、国益になっている部分が大きい。

漢字仮名交じり文はかなり読みやすく、日本の識字率の高さの原因だろう。
英語圏でディスレクシアが多いのは、26文字のアルファベットで音素数が多い言語を表現しているから、音と文字が対応しておらず、逆にややこしいと考えることも出来る。
日本人はヒアリングが弱いだけで、読み書きに最適化した文化を創ったとも言える。
51音しかない日本語は、同音異義語が多すぎて最悪だと言えるのだが、漢字仮名交じり文はそれを見事に解決したのである。
もしくは漢字で同音異義語が解決できるから、これだけ音素の少ない言語になったとも言える。
ポストモダンという言葉は完全な死語になった。
理由は簡単であり、恐怖の大王が来なかったからである。
予言が外れたのだから、死語になるのは当然なのだ。
フランス現代思想は、基本的にマルクス主義者がやっていたわけである。
マルクス主義とイコールというわけでもないが、マルクスを愛読している人間達である。

かつてマルクスは多くの学生を熱狂させた。
なぜ熱狂したのかというと、予言書としての側面を持っていたからである。
資本主義の崩壊を予言したことで、それに取り憑かれる学生がたくさんいたのだ。
マルクスはノストラダムスと同じ立ち位置なのである。

予言が外れたから、マルクスとかフランス現代思想はすべてが嘘というわけでもないだろうが、未来の予言が核心だっただけに、それが外れたことで、オワコンになるのは当然なのである。

21世紀にやってきたのは、新自由主義だった。
「自分だけが金持ちになればいい」というプレイヤーの出現である。
彼らは基本的に資本家ではない。
法外な給料を貰うカリスマ労働者が誕生したわけである。
一年に何億円とか給料を貰えるカリスマ労働者がたくさん出現し、格差がどんどん広がっているのである。
この格差の問題は、マルクス主義では解決できないのである。
マルクスは労働者の能力差というのを問題にしないから、カリスマ労働者と単純労働者の給与格差が天文学的に開く新自由主義を予見出来なかった。

学問は別に予言する必要はなく、現在のシステムを説明すればいいのだが、少なくともマルクスの本に人が熱狂したのは予言書としての側面があったからである。
予言の実現のために自作自演で共産革命とか学生運動とかやっていたわけだ。
「マルクスは分析力は優れている」という人がいるのだが、予言者が予言を外したのだから、誰も相手にしなくなるのは当然である。
さらにマルクスの劣化版であるようなフランス現代思想が読まれるはずもない。
「付いてこい」
カチェリーナはナスターシャに背中を向けると歩き出した。
ナスターシャはマフィアの群れを見て臆していたので、おずおずと従った。
そしてカチェリーナの部屋に招き入れられた。
「本当にひどい状況になっている。これだけ愚かしい、なんの大義も理念もない騒擾があり得るだろうか。暫定政権もCIAが後ろ盾になっているから、無教養の極右が政権を握り続けて長期化する事態も予想される」
「どうするんだよ」
「CIAとロシアとは別の第三極を提示しなければならない。ウクライナはキエフ大公国の正統継承者なのだから、それを主張する」
「おまえ外国に逃げればいいじゃねえか」
「グルーシェンカとリザヴェータはすでに国外だ。わたしと国外で合流する約束をしたのだが、最初から反故にするつもりだった。ネオナチやCIAやプーチンを敵に回すのだから、ウクライナのマフィアを動かす必要があり、それが出来るのはわたししかいない」
ナスターシャはさきほど城の入り口のロビーのところで見た恐ろしい男達を思い出した。あわや失禁するくらいにナスターシャを脅えさせた連中が、カチェリーナをボスとして認めているのだ。世界史の本に載るような悪人を父に持つカチェリーナを蔑んでいるつもりだったが、このカチェリーナの肝の据わり方にはナスターシャも恐れ入るしかなかったのである。ナスターシャのように臆病でパニックばかり起こしているアスペルガーとは違うのだ。
「愚かな暫定政権をCIAやEUが支えていて、どこのメディアも立ちすくんで模様眺めをしている。言論の自由は死んでおり、この死に体の世界をプーチンが蹂躙しているのだ。わたしが第三極に名乗りを上げる取っ掛かりもない。この閉塞を打破する媒体が必要だ」
「どんな媒体だよ」
「真性引き篭もりしか思いつかない。圧倒的な影響力を持つ超巨大ブログだが、どこの政治勢力とも繋がっていない。CIAやプーチンを自由に批判し、この膠着状態を揺り動かす力がある」
「なんで僕がそんなことしなくちゃいけねーんだよ。ブロガーはマフィアの味方じゃねーんだ。真性引き篭もりは僕が書きたいことを書く場所だ。ドブスは死んでろ」
ナスターシャは叫んだ。
「既存のメディアはすべて死んでいる。CIAやプーチンの御用メディアに成り下がっている。真実を流し、人を動かせる自由なメディアは真性引き篭もりしかないんだ」
「僕は知らねーよ。世界なんか滅びろ」
ナスターシャはそう答えたが、ふと今までの人生で一度も体験したことのない不思議な感情が芽生えてきた。アスペルガーの脳味噌の片隅に、ある種の人間的な感情が芽生えてきたのである。この感覚にナスターシャは戸惑ったが、何とかそれを理解しようとした。おそらくそれは矜持だった。貧しい身体と冴えない容姿をもって生まれ、アスペルガー症候群でもあったから、親から嫌悪され虐待された。学校でも地獄のようないじめを受けて不登校になった。なまじ理屈に強いだけに、他者への鋭い指摘が反感を買い、人とわかり合うことがなかった。世界の矛盾への激昂で頭が張り裂けそうだったナスターシャが生み出したのが真性引き篭もりである。遠慮無しに理屈を並べ立てることが許される場所だった。だが超巨大アクセスを手にしても、満たされなかった。そこに愛はなかったのだ。アスペルガー特有の鋭い理屈が見せ物になっていただけだ。しかし、現在のナスターシャを困惑させる、この新しい感情は、それとは違う道を示していた。ナスターシャは生まれて初めて人から必要とされたのである。どこにいっても迫害され追いやられてきた。そういう自分がウクライナを救うためにブロガーとして筆致を振るうことを求められているのだ。
「お、おまえの口車なんか僕は乗らないからな」
ナスターシャはそう言ったが、今さらになって、この城での生活がいかに快適だったか思い起こした。殴られることもなく、いじめられることもなく、欲しかった機械類を買いまくり、趣味を満喫していたのだ。
ナスターシャは自らの冴えない容姿を恥じていたから、ウクライナ最高の美少女とされるカチェリーナを憎んでいるつもりだったが、こうやって必要とされると、生まれて初めて承認されたという意識が芽生え、アスペルガーの乏しい感情ながら、今まで自由にさせてくれたカチェリーナへの感謝も少しだけ生まれてきた。
「こ、この城が潰れても困るからな。何を書けばいいんだよ」
「おまえは教養はあるからキエフ大公国の歴史くらい知ってるな。13世紀にモンゴルに侵略されるまで、ウクライナ人とロシア人は同じだった。国民国家という近代的な概念はこの時代には乏しく、どこまで同じ国民だと思っていたかは知らないが、ともかく同じだった。キエフ大公国のスラヴ人のうち、モンゴルにゴマをすって子分になった連中がロシアとなった。モンゴルとロシア人はかなり混血している。誰が見てもわかる証拠としては、ソビエト時代のブレジネフ書記長の顔だ。ロシア人なのにほとんどモンゴロイドと言っていい」
「プーチンのユーラシア主義も、モンゴルの血だと書けばいいんだな」
「ウクライナこそキエフ大公国の正統な継承者である」
「わかった。書き始める」
ナスターシャは自室に戻ると、記事を書く準備をした。ブレジネフの顔写真を検索し、あらためてモンゴロイドそのものの顔を確認した。レーニンの曾祖父がモンゴル人であることははっきりしているし、ロシアは数百年モンゴルの支配下にあったから、モンゴルの血がたくさん流れていて当然なのだ。ベルリン陥落の時にドイツ人女性が10万人くらいレイプされたが、これはモンゴルの血がなしたものだと書くつもりだ。今まで鍛え上げた理屈の力で、プーチンのモンゴル的な侵略願望を断罪するのだ。ナスターシャのタイピングはかなり早いのだが、やたらと長文になる癖が災いし、一時間経ってもチンギス・ハーンがモンゴル帝国の統治者になるところまで話が進んでない。チンギス・ハーンを英雄ではなく、邪悪な存在として捉え直すから、かなりの文字数が必要なのだ。ここからモンゴルがキエフを陥落させるところまで書くのに100年掛かりそうである。真性引き篭もり始まって以来、最も長い記事になることは間違いなかった。
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。

マクロ経済学を学ぶ (ちくま新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 350

決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法 (朝日新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 350

傷はぜったい消毒するな?生態系としての皮膚の科学? (光文社新書)
Kindle版
販売: 株式会社 光文社
¥ 600

中国文明の歴史 (講談社現代新書)
Kindle版
販売: 株式会社 講談社
¥ 630

絶望の裁判所 (講談社現代新書)
Kindle版
販売: 株式会社 講談社
¥ 683

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 420

韓国併合への道 完全版 (文春新書 870)
Kindle版
販売: 株式会社 文藝春秋
¥ 829

人間の叡智 (文春新書 869)
Kindle版
販売: 株式会社 文藝春秋
¥ 800

統合失調症 その新たなる真実 (PHP新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 467

宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議 (講談社現代新書)
Kindle版
販売: 株式会社 講談社
¥ 630


最近は電子書籍のセール合戦がすごいので、もう何ヶ月も紙の本を買ってない気がする。紙の本で3000円とかすると、すごい高額に感じてしまう。セール対象の本しか買わないから、欲しい本の購入をずっと保留している。古典的な名著はセール対象になることが少ないので、ゴミみたいな本ばかり格安で買って喜んでいる状態である。理由は知らないが、岩波書店はKindleとKoboでは電子書籍を売らない方針らしいので、岩波の本をセールで大量に買うという夢は実現しそうにない。それ以上に、名著の多くが絶版だという問題がある。中古なら手に入るのだが、わたしは古本が苦手なので、電子書籍で出して欲しいのだ。「西洋の没落」を読もうとしても中古しかない。アーノルド・J・トインビーの本はすべて絶版であり、ようやく新品の本を見つけたと思ったら池田大作との対談集だった。ルソーの「告白」も中古でないと手に入らない。ゴルバチョフとかサッチャーの回顧録でさえ絶版なのだ。今のところ絶版本を電子書籍で出すというムーブメントはまったくないから、当分は期待できない。

さて、以前から言われてはいたが、Kindleとkoboは消費税を払ってないそうだ。
koboは楽天が持っているが、カナダの会社なので、払わなくていいらしい。

消費税納めない電子書籍ストアに身を削って対抗、eBookJapanは価格据え置き -INTERNET Watch
日本市場向けにサービスが提供されている電子書籍ストアであっても、海外企業が提供しているストアでは、日本の消費税が課税されないため、本体価格だけで購入できる。具体的には、「楽天Kobo電子書籍ストア powered by 楽天ブックス」は楽天グループの電子書籍ストアサービスだが、これを提供しているのはカナダのKobo Inc.だ。また、Amazon.co.jpの日本市場向け「Kindle ストア」も、米国のAmazon Services International, Inc.が提供しているため、日本の消費税は課税していない。実際、これらのストアでは前述の小説が540円で販売されている。

消費税八パーセント、そして今後さらに上昇すると考えると、Kindleとkobo以外はかなり厳しいだろう。電子書籍はアカウントに紐付けられており、端末を代えても自分のアカウントからダウンロードすればいいので、かなり保存性はある。
(以前のわたしはタブレットが壊れると電子書籍が読めなくなると思っていた)。
紙の本の置き場所に困って落涙しながら捨てることもなくなる。だが、電子書籍はサービス終了で読めなくなるリスクがある。kindleとkobo以外は苦戦が避けられず、日本人としては悩ましい問題である。日本に税金を払わないAmazonで買うべきではないという意見は正論ではあるのだが、電子書籍のサービス打ち切りの怖さを考えると、他は使えない。この消費税問題を考えると、日本の電子書籍サービスが虫の息であるのは想像に難くないし、敗北は時間の問題だろうから、愛国者であれども、kindleかkoboにせざるを得ない。サービス打ち切りの場合、他サービスへの移行をしてくれることもあるが、粗品で誤魔化されることもあるので、日本の電子書籍サービスは使いたくない。
上野 正彦の「死体は告発する 毒物殺人検証 (角川文庫)」を読んでいたら、こんな記述があった。
独り暮らしの老人は自殺が多いというイメージがあるが、これは嘘であり、三世代同居の老人の方がはるかに多い、ということだ。
その他たくさんの研究をしたが、老人の自殺の研究は、国の衛生行政の方向を転換させることに役立った。当時、国は独り暮らしの老人はさびしく孤独であろうと、手厚い政策がとられていた。しかし統計をとってみると、独り暮らしの老人よりも、三世代同居の老人の自殺の方がはるかに多かったのである。  老人は体力も衰え、収入も少ない。家族の負担になっているから、信頼する身内から冷たく疎外されている。これが自殺の動機になっているが、警察官と一緒に検死に行き、息子夫婦に動機を尋ねても、世間体を気にして自分達が老人を疎外していたからなどとは、決して言ってはくれない。神経痛などの病苦を理由に持ち出すので、本当の理由は隠されてしまっている。  そのようなデータをまとめて、論文を発表し注目された。以来、国は老人を平等に福祉の対象として扱うようになったのである。  監察医はただ単に変死者の検死や解剖をしているだけではない。これらを医学的に分析し、データをまとめ生きている人に還元させ、予防医学に役立たせている。

家族が大事というのは物語である。
フィクションである。
理想的で幸福な家庭もあるのだろうが、実際のところ世間体を維持しているだけのことが多く、中身が不幸な家庭はたくさんある。
老人が死んだら遺産を巡って骨肉の争いを繰り広げるのが普通である。
兄弟なんて仲が悪い方が多いのではなかろうか。
殺人事件があると、遺族がメディアに出てきて、「真相を知りたい」と大騒ぎするが、これもビジネスである。
秋葉原で加藤智大が大暴れした時は遺族がメディアに出て来なかった。
あれは誰も管理責任が問えないので、金にならないからである。
加藤を訴えて勝訴しても意味がないから遺族は出て来ない。
対照的に池田小の遺族は「学校が悪い」と繰り返し、宅間守という戦後最大級の犯罪者より、学校が責められた。
もしくはわれわれの社会が悪いことにされた。
素寒貧の宅間(死刑確実)を訴えて勝訴しても意味がないので、どうやって税金を引っ張り出すかという話だ。
学校を徹底的に責めるというプランを弁護士が考えたのだろう。

家族は連帯保証人であり、人質である。
家族が殺されると、人生設計が狂う。
家族愛の問題というよりは、人生設計を破壊されたということなのだ。
反目し合っている家族でも、殺されたとなれば仇討ちということを考える。
部族的な団体なのである。

他人から「こいつは不幸だな」と蔑まれたくない、というのがある。
不幸であるのと、不幸を蔑まれるのは、区別した方がいいだろう。
生涯独身だと、幸せな自分を演出しづらく、いかにも惨めである。
だが、惨めなのは世間体の問題であり、家族というストレスを背負わなくていい気軽さはあるだろう。
孤独死はすごい悲惨な出来事として観測されるが、不幸な死に方をすると悪霊になるという迷信が根底にある。
家族に看取られて安らかに死なないと成仏出来ないという発想があるのだ。
われわれは死んで無になるのをイメージできないので、嫌な死に方をしたら悪霊になるというフィクションを考えたのだが、そろそろ悪霊という迷信とは決別が必要だろう。
そもそも家族に看取られて死んだところで、遺産相続の戦いのゴングが鳴るだけである。
これが安らかだと言えようか。
薬害エイズ問題というのがあった。
HIV感染者として実名を出すのは勇気がいるが、川田龍平はそれを行った。
小林よしのりが「ゴーマニズム宣言」で大きく取り上げることで、運動は拡大した。
そして、厚生省が責任を認める形になった。
この勝利の後、小林よしのりと川田龍平は対立することになる。
「脱正義論」という本にまとめられているが、元々は教師になりたいと言っていた川田龍平が、薬害エイズ問題決着後も、いろいろな社会運動をやりたいと言い出したことだ。
これは母親の川田悦子が民青同盟に属しており、その影響もあるだろう。
(川田悦子は共産党からの立候補を試みたが、結局無所属で出ることになり、衆議院議員に一回だけ当選した)。
小林よしのりが特に問題としたのは、薬害エイズ運動に関わっていた大学生が、勝利を勝ち取ったのに解散せず、まだまだ何かしら社会運動を続けたいという意思を持ってしまったことである。
小林よしのりは彼らを「純粋まっすぐ君」と呼び、「日常に帰れ」と叱咤した。

川田龍平は、薬害エイズ問題のオピニオンリーダーとしてチヤホヤされた快楽から逃れられなかったのだろうが、どっちみち東京経済大学だし、教師を目指す青年という物語を捨てて文化人ルートを模索したのは、それなりに合理的だとも思える。
運動に付き合った無名の大学生たちが心配だが、小林よしのりに突き放された後、どうなったのかは不明である。

何となくこれと似ているのがTehuである。
灘というブランドと、アプリがヒットしたことで、天才と持ち上げられた。
かなりの秀才であるのは間違いないが、「天才」というのは持ち上げすぎだ。
Tehuは高三の時は勉強しなかったようだが、高二までは灘で30-40位程度の成績をキープしていたそうだ。
「東大理Ⅰなら入れる」と本人が発言したことがあるが、灘で30位の人間が言うなら不遜にも思えず、むしろ控え目かもしれない。
その彼が選択したのは慶應SFCのAO入試だった。
慶應SFCの出身者に会ってみて、魅力を感じたからだという。
慶應SFCの平均レベルが低いことは本人も分かっているらしい。
慶應だと、数パーセントのぶっ飛んだ人間が素晴らしく、そこに魅力があるという。

天才IT灘高生のTehu君 「慶応SFCを選んだことを馬鹿にする2ちゃんねらーよ、これが反論だ」 : 速報2ちゃんねる
あと、大学新入生のFacebookグループで自己紹介をするときに、学科と好きなスポーツは書くのに、その学科で何がしたいかとかを書かない人が推薦や指定校で受かっているのは、入試制度の崩壊を意味しているように感じるけどどうなのかな。
言い方悪いけど、やる気のない人とわざわざ話したり付き合ったりしていられるほど人生時間残ってないからなぁ。よろしくねとか今度遊ぼうとか言われてもな。
わかっていたことではあるが、僕がもともと志望していたT大に比べれば平均は圧倒的に低い。それでも僕がこの学校を選んだ理由は、数%のぶっとんだ人間が、T大とは比べ物にならないからだ。だから俺は、その数%の人間としかちゃんと付き合いはしません。
だって、くだらないんだもん。
ファッション感覚で起業しているのが丸見えな人たちが、慶応受かった直後からアプローチの嵐だぜ。何が世界変えようだよ、ウェブサイト見たら事業計画ガタガタじゃねーか。結局先輩後輩関係で俺の人脈と経験使いたいだけだろ。。。
世の中には半端ない人たちが実は山ほどいる。それは、数字では言い表せないような力や経験をお持ちの人たちだ。そんな人達のうちのごく一部とこれまで関わってきて、得たものは無限といっていいほど大きい。そういった経験を得るために、そして仲間を得るために、この大学を選びました。いい学校だよ。
以上、2ちゃんねるで「Tehuはバカだよなぁ、慶応なんか選んで」と言われていたことに対する反論と、Facebookで見た慶応の新入生の発言に対する違和感の表明でした。。。エラソーですいません。
見下すこと、差を作ることを絶対悪として、みんなでわいわいやろうとしている奴に限って、なにもできない。いろんな成功者とディスカッションをした結果それを知ったよ。そもそも、誰だって他人を見下すことはある。それを表明すると顰蹙を買う。でも、八方美人で居る限り何もできないわなぁ。


Tehuは周りの大人から天才だと言われているが、実際は天才というほどではないから、いずれ文化人的な立ち位置からは転落するだろう。

たとえば最近こんな本を出したそうである。



「好きなこと」はきっとキミを守ってくれる!

「僕はキミたちの世代がうらやましくて仕方ない。
生まれたときにはもうiPadがあったなんて。」――Tehu

将来、自分の子どもには「やりたいことが何もない」なんて言うようになってほしくない…、
そんな思いから、私はあのスーパーIT高校生のTehuくんに家庭教師を依頼することにしました。
学校では絶対に教えてくれない、国語算数理科社会よりももっと大切なことを、
うちの子に伝えてほしいと思いました。
そして、まだ何者でもないあの子に「好きなこと」を見つけてほしい……、
だって「好きなこと」があると、頑張れたり、優しくなれたり、
自分の力で人生を歩める強い人間になれると思うから。――うえみあゆみ
中学生のときに、世界第3位のiPhoneアプリを作って話題になった18歳のスーパーIT高校生Tehu(テフ)くんに、8歳の小学生に向けて授業をしてもらいました。学校では絶対に教えてくれない、国語算数理科社会よりももっと大切な授業、Tehuくんが10歳年下の未来ある彼らに、今、伝えたいことを話してもらいました。

東京経済大学の川田龍平と、灘のTehuを同列に並べるのもなんだが、大人に混じって意見を言っているうちに文化人願望が肥大している共通点がある。
Tehuは上杉隆の会社でアドバイザーをやっているのだが、最終目標は文化人という気がするわけである。
18歳くらいで自我に目覚めて、いろいろ人生について語ったりするのは実は普通なのだが、それがスーパーIT高校生として商品化されているため、意識の高さが悪目立ちしている。
慶應SFC(AO入試)を選んだことでブランド価値が下がったので、自己啓発本のキャラとして使いづらくなったから、彼はメディアから消えるだろう。
とはいえ灘で30位になれる高い知能があるから、何年かして東大か国公立の医学部を受験するだろう。
かつて教育ママたちはこどもの手を引きながら道端の土木作業員を蔑み、「勉強しないとああいう人達になっちゃうわよ」と諭したのである。その結果、肉体労働者が枯渇している。連日の肉体の酷使に耐えられる日本人が少なくなっており、すぐに筋肉痛とか膝が痛いとか、そういので音を上げてしまう。中途半端な高学歴を増やした結果が、これなのである。だから経団連は移民を入れたがる。日本人は肉体労働しなくなったので、筋肉痛で動けなくなるようなキツイ仕事は移民にやらせるつもりなのだ。

2ちゃんねるを見ていたら、移民を沖縄のマングースに喩えたレスがあった。沖縄ではハブを退治するためにマングースを入れた。渡瀬庄三郎という東大教授の発案で、その政策が行われたのである。確かにマングースは戦闘力が高く、ハブを退治出来る。見せ物でそれは明らかだ。だが、実際に沖縄にマングースを放ったら、ハブなど食べないのである。ハブと死闘を演じなくても、他に食べやすい動物がいるからだ。そして戦闘力のあるマングースは繁殖する一方であり、既存の生態系は壊れたのである。おそらく渡瀬庄三郎に悪意はなかったと思われるので、学匪というよりは、単なる無能な馬鹿と評した方がいいだろう。

キツイ仕事をやらせるつもりで移民を入れても、肉体労働をやってくれるとは限らない。もっと楽な仕事があれば、そっちに流れるに決まっている。沖縄のマングースがハブを食べないのと同じである。中国でも、最近は奴隷的な労働がかなり敬遠されているようである。それなりに高学歴化し、経済も発展したから、中国の若者はキツイ仕事から逃げるのだ。日本に移民を入れるにしても、一世は肉体労働やるかもしれないが、二世以降が教育を付けたら肉体労働はやらないだろう。ある程度過酷な環境で育ってないと、連日連日肉体労働とか出来ない。経団連が移民を入れたがるのは、悪意があると思われる。数十年後の問題など考えておらず、今現在の利益だけが目当てなのだ。それが資本主義ではあるし、団塊は勝ち逃げしか考えないから、自分が死んだ後の日本を心配することもない。移民を入れたがる安倍晋三も、未来に禍根を残すことは問題ないと思っているのだ。今だけ凌げればいいと思っているのである。安倍晋三という売国奴が日本に移民(マングース)を入れるのを阻止しなければならない。
近代文明の手前の13世紀、ユーラシア大陸はモンゴルに制圧された。この当時は、騎馬民族が最強だったのである。モンゴルの馬は長距離を走るのに向いており、それが幅広い侵略を可能にした。ウクライナ(もしくはロシア)のルーツであるキエフ大公国は1240年にモンゴルに滅ぼされた。モンゴルは1258年にはイラン、イラクのあたりを征服し、イルハン朝を建てた。中国も1279年にモンゴルに征服され、元朝となる。ユーラシア大陸の多くをモンゴルが支配する形になり、Pax Mongolicaと呼ばれる。なお、キエフ大公国はモンゴルが来る前から東西分裂していた。東側のウラジーミル・スーズダリ大公国はモンゴルに隷属する道を選んだ。これが後のロシアに繋がっている。ロシアは数百年間モンゴルに支配されたから、モンゴルの血はずいぶん入っていると思われる。西側のハールィチ・ヴォルィーニ大公国は反モンゴルの姿勢を取ったが、勝てるはずもなく、ずいぶんと蹂躙されたようだ。それから近代になり勢力図は変わり、1789年にクリミア半島はロシアに帰属することになった。クリミア半島のタタール人はモンゴル系(もしくはトルコ系)の人間であり、過去の侵略者であるから、ロシアからの復讐を恐れ、トルコに亡命した人間がたくさんいた。だから現在のクリミア半島でタタール人は少数派なのである。1955年にフルシチョフはウクライナを懐柔するために、クリミア半島をウクライナ帰属とした。そして2014年、またロシアに戻ったのである。

ナスターシャはクリミア半島が奪い取られたのを見て、虚しい勝利感に浸っていた。真性引き篭もりで反ロシア感情を煽ったことが実を結んだのだが、いざ現実となると、その無益さを思い知らされたのである。148センチのちいさな身体を床に横たえ、巨大な部屋の天井を見上げていた。そしてここが戦渦に巻き込まれる可能性を考えると、不安になってきた。ナスターシャは気性が激しく激昂しやすいが、臆病で気が弱いのである。その怒りと不安の葛藤が真性引き篭もりという巨大な虚無を生んだのだが、こうやって世界地図に火柱が上がったからには、その劫火が自らの足下まで延焼してくる可能性があった。ナスターシャは不安になり、部屋の外に出た。すると、城の中を怪しげな男達がうろついていたのである。ナスターシャは動揺し、階段を駆け下りた。この城から出ても、行くあては無かったが、一刻も早く脱出しなければならないと考えたのだ。しかし入り口のある一階まで降りると、怪しげな男達が何十人もたむろしていた。ナスターシャはアスペルガー症候群特有のパニックに陥り、転げ回るくらいに震えながら、地べたに這い蹲った。恐怖で痙攣するしかなかったのである。
やがて入り口付近の男達に動きがあった。まるでモーゼを通すかのように道を開け、そこからカチェリーナが姿を現したのだ。
「おまえの望み通り、クリミア半島がなくなってよかったな」
カチェリーナはナスターシャを見下ろした。
ナスターシャは激しい動悸に妨げられ言葉が出なかった。
しばらく時間が経過し、ようやく口を開いた。
「あの男達は……」
「なにかと物騒なのでわたしが呼んだ」
カチェリーナは平然と答えた。
ナスターシャは自らの気の弱さに直面させられ、カチェリーナの落ち着き払った態度に圧倒されたのである。
「ロシア人は所詮はモンゴルとの混血だ。わたしのような純血種のスラヴ人とは気が合わないらしい」
ナスターシャは歯の根が合わないくらいに震えていたが、生来の気性の激しさで何とか噛みついた。
「暫定政権の側に付くわけだな。僕と同じじゃねーか」
「わたしはロシアもCIAも両方否定する。二択を退ける第三勢力が今のウクライナには必要だ」
「死ぬぞ」
「人間はいつかは死ぬ」
カチェリーナはごく普通に答えた。


有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。

覚悟の人 小栗上野介忠順伝 (角川文庫)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 330

闘う皇族 ある宮家の三代 (角川文庫)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 350

国家の崩壊 (角川文庫)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 370

民法改正 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 455

国家と人生 「寛容と多元主義が世界を変える」 (角川文庫)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 270


角川はかなり頻繁にセールがあり、数ヶ月前は70パーセント引きという凄いのがあったので、もう五割くらいでは驚かない。
角川は五割引がデフォというくらいの感覚。
慌てて買う必要はまったくない。
ちくま新書、PHP新書、新潮新書、扶桑社新書なども、三割か四割くらい割引になっているようだ。
これはあまりセールにならないから、こっちの方が貴重かもしれない。
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。

ロシア 苦悩する大国、多極化する世界 (アスキー新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 741

ヴァンダル興亡史 地中海制覇の夢 (中公文庫BIBLIO)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 399

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書)
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 741

暗殺国家ロシア?消されたジャーナリストを追う?
Kindle版
販売: Amazon Services International, Inc.
¥ 1,280




有村さんは、女にモテることばかり考えている人間とされる。
確かに女の話ばかりしているし、もうすぐ35歳なのに一日五回も射精できるのだから、性欲もかなり強い。
だが、女を追っかけ回している人間とはまた違うのである。
津田のような女好き特有のマメさが欠如しており、懈怠の泥濘に身を委ね放埒する日々を送っている。
有村さんは「人から好かれたい」という願望が見え見えなのである。
人から承認されることを求めており、その確実極まりない絶対承認が、美少女とのセックスなのである。
美少女から無償の愛を注がれたいのである。
風俗に行かないのも、床上手な娼妓から快楽を与えられても意味がないからだ。
仰ぎ見るような気高い美少女から承認されなくてはならない。
かつて有村さんは東大アニメ研究会のカラオケ大会のおり、脈ありと思われた後輩女子を部屋の外に連れ出して口説いた。
しかし脈ありどころか、「もっと人の気持ちを考えた方がいいと思いますよ」となじられたのである。
これで有村さんは発狂し、東京大学を中退することに繋がったのである。
女好きが女に告白して玉砕したにしては、軽い火傷ではなく、油田火災のような大惨事になったのであり、ずいぶん破滅的な反応である。
やはり女が好きというよりは、他者から承認してもらいたいのである。
少女からの愛が慈雨のように降り注ぐのを寝転がりながら待っているのである。
われわれは小学校では「友達を作りなさい」と言われ、大学になれば、彼女がいないと後ろめたい。
友達とか彼女がホントに欲しいというよりは、いわば人間として認めて貰うためのアリバイとして、友達・彼女を求めているのである。

人から嫌われても平然と生きている人間がこの世の中にはたくさんいる。
そして出世することが多い。
なおかつ女にもモテるのである。
嫌われるのを怖がる人間と、嫌われても平気な人間は対極であるが、これは後天的に修正出来る。
アスペルガー症候群を後天的に治すことは出来ないが、「人に嫌われたくない」というメンタリティーは後天的に克服出来る。
他人から嫌な顔をされることを恐れている人間がいるとして、その恐れは克服可能である。
いい人であることをやめればいいだけなのである。
これは決断の問題である。
決断するだけで変更することが出来る。
人から認められたいという煩悩を切除すればいいだけの話だ。
愛される資格など無いことを平然と認めれば、たとえ凍土の上であれ凍えることはない。

実際のところ、他人の顔色を窺う人間はあからさまに蔑まれる。
他人に好かれようとすればするほど、嫌われる仕組みになっているのである。
もしくは、「嫌われる」と「蔑まれる」を区別してもいいだろう。
われわれはこの言葉を厳密に使ってないが、嫌われてる人間と蔑まれている人間は違うのである。
他人に認められたいという奴隷根性の持ち主が蔑まれるのは当然である。
奴隷だからご主人様の承認を求めるのである。
嫌な奴として居直ってる人間(貴族)を露骨に蔑むことは出来ない。
内心で嫌うことは出来るし、そいつが苦境に陥ったら手助けなどしないが、普段はある種の無敵なのでどうしようもない。
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング