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2016.06.30

乙武と偽善

乙武は選挙で立候補して公人になろうとしたので、なんとなくひとびとが気づいていた女癖の悪さを、確定的な事実として晒されたのである。
そして、当然ながら、立候補はしなかったわけだ。
だから、現在は公人ではないし、そもそも立候補する前にスキャンダルが出て取りやめたのだから、公人になったこともないので、それほど深い罪だとは言えない。
女癖の悪さが極まりすぎてるから、私人でも許せないという意見はあるだろうし、東京都教育委員であったから、それが公人だという解釈もあるだろうが、これはなんとも言えない。
ともかく自民党公認はある程度決まっていたが、正式に公認されたわけではないし、立候補を取りやめているので議員にはなっていない。
舛添なんかあれだけ女癖の悪さの過去があるのに都知事になったわけだから、その比較で言えば、乙武が咎められるべきではないだろう。

とはいえ、文化人という人種の偽善が暴かれた場合、もはや綺麗事は言えないという難題である。
綺麗事を言う文化人なんて偽善者に決まってるし、むしろ偽善者こそ似つかわしいのだが、しかし明白な事実としてそれが確定していても困るのである。
綺麗事ばかり言っていて胡散臭いと思われつつ、それでも証拠を掴まれてないことが肝心である。
乙武のように証拠を掴まれたケースだとなかなか難しい。
舛添は文化人ではあったが、ずっとイメージが最悪だったから幻滅されたこともないし、都知事になれた。
ホリエモンは刑務所に入ったが、あのキャラクターだから続けていける。
だが、さすがに綺麗事が求められる場面ではお呼びがかからない。
乙武は偽善者というキャラクターが封じられたのだから、今後は舛添みたいなイメージ最悪で乗り切るのか、それはよくわからない。

そもそもなぜ議員になろうとしたのかと言えば、レストランの件で人気が下がったので、チヤホヤされないことに耐えられなかったのだろう。
騙し騙し文化人活動を続けていくことは可能だったのだから、そこに甘んじるという現実的な選択肢はあったのだし、冒険する必要などなかった。
それでも不倫問題を抱えながら立候補しようとしたのは、根本的に目立ちたがり屋であり、そういう衝動を抑えられない人物なのだろうと言うしかない。
皇位継承順位が高い有力者ほど廃嫡される悲劇は世の習いであるが、
われわれはその血腥い歴史に立ち会っている。
水野由結ちゃんを武藤彩未さんと中元すず香で引っ張り合って、
水野由結ちゃんの手がちぎれる寸前で武藤彩未さんは離してしまった。
これで水野由結ちゃんは中元すず香の所有物となった。
組み合わせの妙というか、
半人半獣のドブスと美少女のコントラストが海外のメタラーに受けているらしく、
本来なら水と油というべき違和感がイロモノとして人気になったのであり、
メタルという斜陽でニッチなジャンルの出来事が、
日本では大げさに語られて、巨額利益を生み出しているのだから、
芸能界では武藤彩未さんが流罪ということになる。

2016年3月15日に香川健二郎という電通社員がアミューズ執行役員になってから、
あれこれ胡散臭いことだらけだが、
東京五輪の賄賂問題に関して、
フランスの捜査次第では、招致の中心人物だった高橋治之(元電通専務)が逮捕される可能性もあり、
香川健二郎さん(元電通国際事業部門局次長)に累が及ぶかどうか知らないが、
たぶんアミューズが守るのであろう。
香川健二郎さんがアミューズ執行役員になったことは日本経済新聞で報じられているのに、
未だにアミューズ公式サイトに載らないのだから、
これは漆黒の暗渠というべき問題である。
やはりBABYMETALの三人は演奏も作曲も出来ないから、マーケティングが肝心である。
自分たちで演奏できるならここまで厳重に管理されるわけがないが、
エアギターだからこそ、ギミックの崩壊に至らないように、
あらゆる粛清が行われる。

やはり中元すず香と水野由結ちゃんはあまり仲が良くないので、
だからこそ武藤彩未さんは遠くまで流さなければならない。
アミューズは上場企業だからヤクザのような真似は出来ないが、
とはいえ、芸能界の掟として、いわば集団安全保障の仕組みに基づいて、
中元すず香は守られ、武藤彩未さんは追放である。
おそらく、水野由結ちゃんに二度と関わらなければ円満退社として扱ってもらえるであろうし、
今後の見通しは非常に暗いながら、どこかで活動するのであろう。

BABYMETALは絶対に解散しない。
水と油を混ぜたらブームになってしまったから、
縄で縛り付けても延々と人気が無くなるまで続けるのである。
武藤彩未さんと水野由結ちゃんの絆が深いからこそ、
これだけの冷酷な仕打ちを受けているというのは、
分かる人には分かるだろう。
この二人が会うことは二度とないだろうし、さくら学院も無くなると思われるが、
ひとつの貴種流離譚として、これから先の痛ましいドラマも語り継がなければならない。
2016.06.29

宇宙の盲目性

音波があっても、それ自体は音ではないわけである。
たとえば音楽を聴くとして、楽器とボーカルではまったく違うわけである。
もしくは会話にしても、男か女だけでなく、誰が話しているのか、知っていればわかる。
音波そのものが声だということはない。
音波を脳でどうやって解釈するかの話であり、声の響きなどは脳が特別扱いで再生している。

宇宙はおそらくヘレン・ケラーそのもの、もしくはそれ以上である。
物質が匂いや味として解釈されるのは、こうやって地球上に生命体がいるからである。
他の星に生命体がいるかもしれないが、いたとしても、その感覚の世界はわれわれとは違うはず。

生物がいないとしたら、宇宙はまったくの盲目であり、五感の何もかもないはずである。

五感というと、視覚と聴覚と味覚と嗅覚と触覚となるが、おそらく重さは触覚に含まれるのであろう。
そして、生物がいなければ重さはないのである。
物理運動があるとしても、いわばディスプレイの中でスクリーンセーバーの図形が動いているようなものであり、「重力」に従った動きの法則があっても、重さという感覚はないはず。

われわれがどうやって生命として誕生し、無感覚の物理運動を、色や音や味や匂いや重さのような感覚で捉えたのか、これがとても不思議である。
労苦というのは、人間にとって必要である。
何をやるのも辛くなく、すべてのことが負担にならないとしたら、これはたぶん人間ではないであろう。
どうやって人間が設計されたのかは知らないが、いろんな作業が、たとえば全自動洗濯機みたいに出来ても、それはそれで困るのであろう。
苦痛の量というのがあり、それはたぶん人類普遍の物差しなのである。

話の前提として、世界は素朴には実在していない。
物質だけだと、宇宙はただのデータのようなものだから、このような現象世界は生成されていない。
人間が触れることで、この頭の中で現象していくのである。
この現象世界を生々しくしているのは快楽-苦痛の原理であり、今の話の文脈であれば「気力」ということである。
しんどいとか、そういう抵抗があることで、無重力ではない、重みのある現象世界となる。

たとえば肉体労働がどれだけ苦痛かというのは決まっており、個々人の体力や腕力の差も含めて、想像が付くわけである。
賃金というのは苦痛の量に応じて支払われるのかというと、たぶんそうではないし、時間に対して払われる。
だから「割に合わない」という感覚があり、発展途上国の人間ならではの、肉体労働に耐えられそうな移民が必要とされる。

ともかく全自動洗濯機ではなく、人間として生きているというのは、しんどいとか、めんどうとか、そういう裏付けが必要なのである。
これも個人差があるだろうし、なにかをやるたびにしんどいと感じる人間がいる一方で、あまり深く考えずに恬淡と片付けてしまう人もいるだろう。
そういう性格付けはたぶん個性として与えられているので、物差しが違うわけではない。
しんどさにも、それなりの相場というか、市場価格がある。
その負担の度合いを念頭に起きつつ、われわれは等価交換したり、もしくは一方的に押し付けることもあるだろうが、どちらにせよ、負担であることが前提である。
その重みがあるからこそ人間だというしかないし、なぜ人生が辛いのかといえば、辛くなかったら機械と同じだからと言うしか無い。
http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-10647543601.html
yuiayami.png




この記事は表層的な事実の断片を想像でつなぎあわせたものであるから、癲狂院で綴られた怪文書として理解して欲しいが、どうせこの世の中、本当の真相などわからないのであり、居合わせた当事者は黙りこみ、舞台裏の諸事情は墓場まで持っていくので、見てないモノを見たかのように語る第三者の観測こそが世界の本質である。

可憐Girl'sは「絶対可憐チルドレン」の企画ユニットとして、武藤彩未さんと中元すず香と島ゆいかさんの三人で2008年に結成された。
2016年5月末で武藤彩未さんはアミューズを解雇となったが、その翌日に島ゆいかさんがBABYMETALを褒めるツイートをするなど、(武藤彩未さんと島ゆいかさんは無二の親友だっただけに)いろいろ察せられる。

高校野球で優勝したチームだけに価値があり、それ以外はすべて無価値かというと、そんなことはあるまいし、敗退したチームにもドラマはあり、その負け戦の苦味こそ、本当の面白さである。BABYMETALの軍旗が靡いている世情において、あちこちでアイドルとして破綻していく事例が見られるが、そこに物語を見出すことも出来る。ビジネスとしてやっているのであろうから、高校野球と同じに捉えることは出来無いにしても、複数のプロジェクトを平行して走らせて失敗案件が出てくるのはビジネスとして織り込み済みではあるだろうし、1990年頃にバブルが破綻して日本経済そのものが灰燼に帰したような事例とは話が違う。たとえば武藤彩未さんがアミューズを破綻させたかというと、そうではないであろうし、水野由結ちゃんがどれだけの巨額利益を生み出しているかを考えれば、うまく行かなかったところを鋏で切り落とし、剪定しながら全体を整えていくだけのことである。

鞘師里保のように昔はすごい可愛くて人気があったのに、成長してすっかりブサイクになったような事例だと、これは剣も矢もすべて折れたと考えて、死力を尽くしたとも言えるが、武藤彩未さんの場合は、容姿そのものは劣化しておらず、ただの肥満なので、自己管理への疑問を投げかけることも出来る。今すぐ痩せたら、まだまだ継戦能力はあるので、その敗退した姿に惜しみない拍手を送るのは躊躇われる。引退するわけではなく、むしろ前向きな姿勢は示しているが、現実的には地下アイドル的な活動しか考えられない。

中元すず香のプロデューサー(小林啓)がこの世で最も嫌っているのが武藤彩未さんである。そもそも武藤さんはアミューズ社員から気に入られているようにも見えないし、ソロプロジェクトも本間昭光が非常勤でやっていただけで、プロデューサー不在だったから、それこそアミューズ社員20人くらいから嫌われてそうな気もするわけである。本人は典型的ないい子であるだけに、社員から相手にされてない様子が興味深い。

小学生が芸能活動をする場合は、母親が現場で付き添うのが普通であるらしい。小学生時代の武藤彩未さんがどうだったのか知らないが、ひとりで現場に行って芸能活動をして、ひとりで帰ってくるのはなさそうだし、たぶん母親が付き添っていたのであろう。売れっ子だったから、小さい頃からずっと母親の付き添いで芸能活動していたわけだ。

可憐Girl'sの時点で、武藤彩未さんは小学六年生なので、この段階で母親が付き添っていたかどうかは不明であるが、現場にいてもおかしくはない。可憐Girl'sが終了してから、さくら学院スタートまで一年間あるが、この間に小林啓は中元すず香のプロデューサーになっている。可憐Girl'sから武藤彩未さんを外して中元すず香を中心に再編する作業はさくら学院の前から始まっていたし、これが重音部と名付けられ、武藤彩未さんを露骨に外していくようになる。

中元すず香の父親は売れないミュージシャンらしいし、姉が二人いて、揃って芸能界を目指していた。長女の消息は不明ながら、二番目の娘は乃木坂の不人気メンバーである。ともかく中元の方は姉妹三人が芸能界を目指しており、中元すず香は末っ子なので、母親の関心が薄いと思われる。長姉が消息不明なのも、ここに母親が関心を注いでいたというか、最初の娘としていろいろと干渉されて人柱になったのかもしれない。

中元すず香と似たような女子というのは思い浮かばないし、せいぜいサッカーのワンバックくらいなのだが、ワンバックの迫力はあの長身ならではのものだから、身長160前後であそこまで威圧感のある中元はかなり特殊だと言える。ああいう見るからにフィジカルエリートという骨格の持ち主は室伏広治しか思い浮かばない。この半人半獣のドブスをどうやって売るのかという問題だが、水野由結ちゃんと抱き合わせるという手法を小林啓は思いついたのである。

武藤彩未さんの母親は水野由結ちゃんの母親とかなり昔から親しいらしく、武藤彩未さんと水野由結ちゃんは小さい頃からお揃いの服を着たりしている。中元のようなマイナーで本塁打が打てるというレベルとは違って、水野由結ちゃんは本当にメジャーリーグでMVPが取れるレベルなので、本来なら中元に勝ち目はないのだが、武藤さんが水野由結ちゃんに権利を持っているわけではないので、人間関係を引き裂いてユニットを作ることにしたわけである。

その重音部がBABYMETALとなり、武藤彩未さんがソロデビューする経緯については、よく知られるところであるから、筆を省いてもいいであろう。BABYMETALは期間限定と強調しながら活動していたから、武藤彩未さんは解散を待っていた。解散したら水野由結ちゃんとユニットを組むつもりだったのだ。だが海外のメタラーの間でブームになってしまったので、継続することになった。そこから武藤彩未さんの暴飲暴食が始まったのである。武藤彩未さんはもう二年近くは暴飲暴食を続けているはずで、この半年くらいの画像はまったく公開されてないが、おそらく未だに痩せてないから解雇されたのである。痩せるまで守ってくれる社員はいない。摂食障害が強く疑われるが、これについては小林啓の罪障ではなく、母親が原因ということになるのだろう。

小学生の頃に売れっ子で、大人になっても順調な芸能活動をしている事例はあまりないのだし、やはり小学生の芸能活動が母親と二人三脚であるため、中学生になってから母親と社員の関係の難しさも発生するであろう。さくら学院卒業後に一年間休業した件についても、15歳の武藤彩未さんが単独でアミューズと交渉していたわけではあるまいし、母親が同席した上で話し合っていたはずである。いろいろと器用に出来るタイプなのに歌手にこだわったのは、おそらく武藤彩未さんの側の要望であろう。BABYMETALが解散すると勝手に思い込んでいた節もある。ピークの時に一年も休業するというのは顰蹙を買ったはずであるし、ここでかなりアミューズ社員から見切られたはずである。可憐Girl'sと重音部で発生した遺恨から、現実離れした野心が生まれたのであろうし、プロデューサー不在だったから、本当に孤立したソロ活動だったと言えるし、あまりにも釈然としない結末となった。摂食障害は女子特有の病気であり、男なら痩せようと思えば痩せられるし、食欲がコントロール不能というのは理解し難い領域である。すでに終止符は打たれたのであり、終幕なのであろうが、多感な娘盛りの少女が煩悶する姿そのものがアイドルとしてのドラマであるし、その思春期の挫折の愁傷や憂鬱を耽美することも可能ではあるだろうが、鞘師里保と違って、武藤彩未さんはまだまだポテンシャルがあるだけに、その驥足を展ばすことなく終わる苦い結末をわれわれが嚥下するには時間がかかる。

可憐Girl'sの後継ユニットであるBABYMETALは野次馬の好奇心を惹きつけるし、ファンの数からは想像もできない凄まじい動員力があるが、インパクトありきなので何度か見たら飽きる。固定ファンに頼らないということでは、Perfumeと同じ立ち位置を狙っているのであろうが、継続して応援する価値が無い空虚なショーをやっているだけである。容姿を含めれば世界最高のダンサーと言える水野由結ちゃんがなぜこのイロモノを延々と続けなければならないのか理解に苦しむが、あの真ん中のドブスの重力圏から出られないから、この世界の片隅にあるメタラー文化のお姫様として終わる。大人が子どもを搾取している光景を見ているだけなのである。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-00010002-bfj-sci
「Kindle unlimited」は電子書籍の月々定額制の読み放題サービスだ。2014年にアメリカでサービスを開始。アメリカのほか、イギリス、イタリア、スペイン、ブラジル、フランス、メキシコ、カナダ、ドイツ、およびインドの10か国で提供されている。

Twitterに投稿されたバナー広告の画像には、月額980円で、5万5000冊を超えるタイトルと、数千に及ぶオーディオブックに無制限でアクセスできるとある。

定額制の電子書籍サービスは、2万冊以上が読み放題の「Yahoo!ブックストア」や、4万冊以上が読み放題で、auスマートフォンユーザー向けのサービス「auブックパス」などがあるが、それらを凌ぐ規模のサービスとなりそうだ。

BuzzFeedがアマゾンジャパンにKindle Unlimitedの開始について確認したところ、「Amazonからの正式なアナウンスに基づくものではないため、コメントできることはありません」とのこと。

そろそろ日本でも月額980円で読み放題が始まるという噂が流れている。
わたしのKindleを確認したら1133冊あるのだが、このうち数百冊は青空文庫だと思うので、それを差し引くと有料で買ったのはたぶん700冊か800冊くらいであろう。
だいたいセールの時に買っているから一冊400円として、合計30万円くらいにはなるだろうか。

5万5千冊が読み放題ということだが、どういう感じになるのかはわからない。
今まで購入したものが読み放題となると慙愧の念に絶えないが、わたしは毎月1万円か2万円程度は本代に使っていると思うので、月額980円で読み放題なら助かるとも言える。

ちなみに電子書籍のユーザーは頭打ちになっているらしく、だいたい三割くらいで止まっているらしい。
スマホでも読めるが、やはりタブレット必須と言っていいし、それに専門書はたいてい電子化されてないので、紙の本で買うしか無いというのもある。
電子書籍だと文字が拡大できるから読書がかなり捗る。
わたしはまだ老眼ではないので、紙の本でも支障はないが、やはり大きな文字の方が疲れない。
紙の本だと置き場所の問題で捨てざるを得ないこともあるので、アマゾンが倒産する確率の低さから、Kindleはおすすめである。
月額980円になったら試してみるといいであろう。
ネットで馬鹿なことをやっている人が逮捕されたりすると、その報道でわれわれは基準を知るわけである。
こういうことを書いたらまずいとか、そういうのを学んで危機管理能力を高めていく。
たとえば、脅迫や犯行予告は一発でアウトであるし、名誉毀損もやり過ぎるとまずいことがあるが、ただの悪口なら侮辱罪にしか該当しないので大丈夫とか、わかっていくわけだ。
自分で警察に捕まってみなくても、他人が捕まるのを見ることで学習する。
こういう学習能力は悪知恵とも言えるが、警察が本気を出さない行為なら大丈夫だと判断して、その範囲内でやるのだから、警察の治安政策の思うがまま、という側面もある。
現実でも三面記事を見て、「こういうのが捕まるんだ」と学習するわけである。
警察が天下りしているパチンコは大丈夫でも、違法カジノはまずいとか、そういうことである。
あのバトミントンの選手を見て、彼らは逮捕されたわけではないが、違法カジノはやばいと認識するわけだ。
こうやって頭の中に事例が蓄積されていって、いつもそれを参照している。
六法全書を読む必要など無い、というより、誰しもどこか法律に引っかかっているはずだが、法に違反するたびに必ず警察が来るわけではない。
どういうケースで警察が来るのかというのは、0から抽象的に解を導き出すべき問題ではないし、そもそも警察が恣意的に決めるのだから、三面記事を読んで解答例だけ把握していればいい。

ローカルな集団でも、規律を徹底させるために、みんなの前で誰かを怒ってみせるということはある。
こういうのもいろいろあって、たとえば授業中にガムを噛んでいる生徒がいたら怒るとか、そういう誰が見ても悪いという単純な場合もあるが、その教師の独自の哲学を仕込むために、一人を見せしめにして、全員に聴かせるために、そいつを怒ることもある。
怒られ役になる人間は堪ったものではないが、それを見ている人は、その変わり者の教師の奇妙なルールを学習するわけである。
われわれはルーツによって自己を理解している。民族や宗教という歴史的な概念に縋って、この根無し草の人生に耐えている。もしくは歴史的というより、先史時代であることもあり、たとえば神武天皇のような神話をルーツとすることもあるわけである。いずれにせよ、現在の自分ではない過去のルーツから自分が発生しているという物語性である。これは集団として見ればトートロジーにすぎないが、個人からすれば、自分とは別のところで定義されたものであるから、頭の中の空想ではない他者性のある現実である。このルーツの問題があるかぎり、普遍的人間というのは成り立たないし、人権思想というのはマイノリティ優遇、つまり過去に不利益を受けたルーツを持つ集団を逆差別することである。ルーツへの帰属が幻想であるから、逆差別でマイノリティを厚遇する法的な根拠はないのだが、そもそも法律という概念も幻想だと言えるし、差別問題は法律に馴染まないながらも、政治的な決着として、マイノリティとしてのルーツを持つものたちに税金が使われる。これが新しい階級闘争であり、文化的な軍事境界線なのである。たとえばわれわれが正直であろうとするのは日本人としてのアイデンティティを保とうとするからであり、もし韓国人であれば、嘘をついて見栄を張るであろう。日本人は嘘をつかないとか見栄を張らないというわけではないが、さすがに韓国のような重症患者にはなれない。人間存在はこのような文化的な背景に基いており、根無し草だからこそその規律に従うのである。帰属意識こそが人間存在なのだから、その宗教をやめてくれとか言えないし、移民は国境を超えても文化や宗教を手放さないから、多文化共生という美名の元で隣り合わせになってみれば、互いの瘴気に耐えられないのが現実である。旗幟を鮮明にしてこそ人間であろうから、ルーツという過去へ回帰し、望郷詩を謳うという人間的な欲求に基づき、自己存在の輪郭を際立たせるために反動的な極右となるのも自然であるし、投票箱に放り込むだけなら、干戈を交えることなく観念右翼としての思想表明が出来るのであるから、隣人を排斥したいという衝動を篋底に隠す必要もない。人権とは人権団体が有無を言わさない抗議活動で支えていると言っていいが、これを投票に委ねるなら、社会的に抹殺される畏怖もなく判断できるので、政治的に正しくない結果が出る。選挙では人権団体の思想検閲がないから、テレビのコメンテイターなら降板させられるような投票行動が可能である。イギリスはEUを離脱できるし、トランプが大統領になれるかもしれないのである。なんにせよ、人権団体に戦々恐々としている著名人がこういう現象を衆愚だと難ずるのは滑稽であるし、スポンサーに生活させてもらうのに慣れ過ぎているといえるだろう。
強迫性障害は、普通の人間でも思い当たる不安であり、その不安の圧倒的な強さの問題である。
外出したら泥棒に入られたり家事になったりするかもしれないし、その不安から外出できない、もしくは外出する前の確認作業に長時間を費やすのが強迫性障害である。
清潔さを求めてぼろぼろになるまで手を洗うこともある。
こういう外出への不安や清潔志向は、誰でもあるはずだが、健康な人はどこかで不安を打ち切っているのである。
外出して泥棒や火事というのはありうるわけだが、不安を膨らませたところでその確率が低くなるわけではない。
不安は何の効果ももたらさないから、たいていは開き直っているのである。

読書強迫というのもあり、理解しなければ読み進められないというのである。
完全に理解しないかぎりは先に進めないので本が読めないのである。
これは誰でも思い当たるわけではないので、やや謎ではあるが、読むからには理解しなければならないという気の重さで、本を開かない人ならたくさんいるであろう。
読書強迫は不安の増幅というよりは、正確性への固執であり、完全主義の悪化である。
おそらく健康な人でも、ある程度は正確にやろうとしているはずであり、たいていは正確さを求めるベクトルで生きているのだが、そこに固執しても先に進めないので、時間を空費するよりは大雑把にやったほうがいいと気持ちを切り替えるわけである。
正確性への固執というのはアスペルガー症候群と共通しているが、アスペルガーがパニックを起こすのと、神経症のヒステリーは違う気がするので、ここはなんとも言えないところである。
いずれにせよ、誰でも正確性を求めて生きているのだが、どこかで見切り発車しているわけであり、それが出来ないのは何らかの障害なのである。
2016.06.22

片想いは犯罪

結婚前の若い女がセックスするのが当然の社会になったので、片想いが犯罪となっている。
昔の世の中だと結婚が前提とされているから「あなたのことが真剣に好きです」というのは誠意だったのだが、現在だと何が何でもセックスしたいということでしかないから、気持ち悪いと思われるのは当然である。
思いの強さを表明するほど、それは性欲の強さのアピールでしかないので、いわば犯罪者である。

イケメンとはいくらでもセックスしているのに、なぜそこまでブサメンに警戒心が強いのかというと、いわゆる生理的に無理ということなのだろうし、これはモテる男とモテない男の価値が違いすぎるから仕方がないのである。

女の側でも片想いされないように細心の注意は払っているわけである。
非処女であり普段からセックスしているからこそ、相手は選ぶのである。

告白して警察に捕まるというのはずいぶん厄介な時代だが、求婚しているのではなく、無料でセックスさせろということだろうから、やってることは乞食と同じである。
婚活おばさんに多額の預金が入っている通帳を見せながら結婚を迫るとかなら、それは本当の真剣さであるから捕まらないと思う。
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