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常識人はたいてい察しが早く、そして気づいても何も言わないという特性を持っている。これがとても謎なのだが、そもそも説明されなくても理解するのが当然なのであろうし、あれこれおかしなことに気づいても違和感が少ないのであろう。おそらく違和感というのは性格的な傾向であり、かなり個人差がある。石頭というのは死語であるが、まさに軀として鳥葬に処されるべきであり、自らの正義をこじらせる人間は存在が許されない。心に発生した違和感が深く根を張る前に消してしまう柔軟性が必要だ。常識人はアスペルガーの執念深さとは縁遠いのであり、この世界の二重性、あれこれオブラードで包んで誤魔化している構造について、なんとなく察して、素直に受容したり、もしくはそれとなく退避して、そこで思考が止まっているのである。われわれは事実存在というレイヤーに存在していて、そこでの事実は事実なのである。熊沢天皇はニセモノだが、昭和天皇はホンモノである。天皇という事実性として、そう了解するのである。宇宙の真理に照らし合わせて事実が判明するのではなく、人間が天皇と定義したから天皇なのであり、そういう社会的なトートロジーで世の中は出来ているから、深く考えてもらっては困るのである。天皇そのものが幻想とか、国家は幻想とか、そこまでは考えない。あるいは、熊沢天皇と昭和天皇のようにわかりやすければいいが、この世の中にはもっと微妙な人がおり、というより、われわれそのものが微妙だったりするのだが、常識人はなんとなく裏と表を察しながらも徹底追及はしないものである。これは胡散臭い職業に限ったことではない。たとえば公務員は正統性・正当性の根源みたいなものだが、天下りとか、そういう問題は有耶無耶にされている。役人は専門的に細分化されているので、関係者限定の権力である。自らの業務と深く関わりのある役人に文句は言えなくても、無関係の人間が文句をいうのはまったく報復の恐れがないのだが、たとえば農業に無関係の人間が、農業の役人を追及するとしたら、やはり変わり者と言われる。われわれはそのような気まずさを望んでないのである。この世の中で社交辞令は必要とされているので、口は災いの元であると教え込まれている。天下りという言葉を覚えた子どもが「おじさんは天下りなの」とか親戚の集まりで追及したら、空気が凍るであろう。他人の後ろ暗いところが垣間見えても、ズケズケ言うのは殺伐とする。われわれは事実や本音が生々しく露呈される殺伐さを蛇蝎のごとく嫌っており、和気藹々としてやり過ごすことを望んでいる。人間が事実存在であるとしても、社交辞令の範囲として、お世辞や嘘は認められているわけで、少なくとも常識的な人間は、口に出してまで徹底追及しないのである。
このところ津田大介がNAVERまとめを悪者にしようと、いろいろな活動を行っている。NAVERまとめが低品質であるのは確かだが、NAVERまとめだけをターゲットにするのは解せない。NAVERまとめが倒れると津田大介に利益があるのかどうかは不明だが、いずれにせよネットランナー的な乞食の発想が背景にある。有料メルマガでお布施を集めているのに、ネットの無料ページにはケチをつけるのだから、乞食でなければ何だというのか。そもそもの発端はwikipediaの最上位固定である。これによってwikipediaを大幅に劣化させたページが氾濫することになった。昔はマニアな個人が大量の手持ちの資料と頭にある知識でサイトを作っていたのだが、wikipediaが必ず冒頭に表示されるようになってから、個人の意欲は削がれて集合知の世界へ突入した。上位に表示されるべき、マニアが作った個人サイト自体がもはや無いので、個人の被リンクのネットワークがなくなった。そもそも大学という制度があるのだから、多士済済たる知性がネットで繋がって品質を高めるような構図にはならないし、集合知は低品質なページを大量生産するだけで、グーグルがこれを弾けないのは見ての通りである。人工知能で生成されたワードサラダなら弾くのだろうが、最低賃金を遥かに下回る報酬でゴミ記事を書く貧乏人が、グーグルにはイメージ出来ないのであろう。アマゾンのKindle Unlimitedの混乱も、貧乏人のやることが想像できないから起こった。金持ちという理由で卑しさから隔離されるのは幸運であるとしても、貧乏な連中と接したことがないなら、人間的な想像の基礎となる経験が欠落している。乞食は時間が有り余っており、時間という分母で割る習慣がないので、あまり合理的でないことを思いつく。グーグルの収益の大半が広告であることを考えると、無料ページが濫造されて広告が貼られるのが短期的には利益なので、いわば武器商人が血腥い戦争をやらせるように、貪婪さの思惑が一致したというか、この縹渺として広がる五濁悪世は半ば故意に誘発されている可能性もあるが、品質低下という風紀の紊乱によって検索に載らないSNSに情報が集まるとすれば、グーグルに長期的な利益はない。SNSがユーザー向けに専門的な情報を提供するとか、そうやって無料Webがますます塵芥のディストピアになることだってある。やはりグーグルのような超エリート集団は、ネットランナー的な乞食の世界を理解できてないように思える。現状では先進国が最貧国に武器を売るような真似をして巨額の利益を上げているが、検索エンジンと広告代理店を兼ねていることから、この生木を裂かれるような痛みもわからないほど壊死している。この物乞いの雑居房である最貧国こそがグーグルの拠点であるのに、目先の金のために死に至る業病を患い、民衆の膏血を啜った結果として、自らの足元の大地は痩せるのみであり、これがFacebookなどのライバル企業を育てている。グーグルは国家ではなく私企業でしかないから、そろそろ退場するべきなのかもしれないし、こういう腐敗が猖獗を極め、帝国の支配者が交代していくのが人類の歴史であるが、業者の卑しさや、ネットユーザーの卑しさへの想像力を持った規律ある検索エンジンが求められている。そもそも15年ほど前であれば、検索エンジンが出来損ないすぎるから、個人ユーザーがリンク集などを作ってネットを支えていたのであり、この被リンクの網にグーグルが寄生してきただけとも言える。グーグルに任せすぎた結果の惨状なので、検索エンジンは不要だという極論を唱えることも可能だが、行く先は不透明ながら、バブルの狂宴、もしくは世界恐慌の前夜という様相を呈しており、おそらく悲劇的な跋文で結ばれるであろう。
わたしはGPM(Google Play Music)の初期ユーザーなので月額780円なのだが、このサービスの最大の問題はジミ・ヘンドリックスがないことだった。
ピンク・フロイドも最初はあったが引っ込められてしまった。
Spotifyにはジミ・ヘンドリックスもピンク・フロイドもあるから、無料サービスのほうが品揃えがよい、という状態であった。

たぶんここ数日の間だと思うが、突如として、ジミ・ヘンドリックスとピンク・フロイドがGPMに上陸したのである。
あと、Spotifyにはあるアリス・クーパーの「Trash」やキャロル・キングの「Tapestry」がGPMに無いのも問題だったが、これも入ってきた。
MartikaのToy Soldiersがないのも不満だったが、これも加わった。
Alice in ChainsもSpotifyで揃っているのにGPMでは欠損だらけだったが、これもだいたい揃った。
Stevie Ray Vaughanは以前から主要アルバムはあったが、これもおそらくライブ盤とかずいぶん増えている。
AC/DCは以前はかなり欠けていたが、今はわりと揃っている。
Led Zeppelinのセカンドアルバムは相変わらず欠けている。(これはSpotifyにはある)。
だが全体的に見て、洋楽に関してはほとんど欠損がなくなったと言っていいだろう。

わずかに不満があるとすれば、グーグルではThe Jimi Hendrix Experienceというアーティスト名なので、Jimi Hendrixと単純に表記されているSpotifyとは違うことである。
last.fmだと別の曲に扱われる。
だが、これはグーグルの問題ではないし、表記揺れで同じ曲が別の曲になってしまうのはlast.fmに付き纏うから仕方があるまい。

わたしはコンビニ課金で一ヶ月だけSpotifyに980円課金したことがあるが、おそらくこれから課金することはあるまい。
Spotifyへの乗り換えも検討していたが、その必要もない。

Spotifyは広告付きでシャッフルでスマホという条件なら無料で聴き放題だから、課金が必要なGPMの方がラインナップが悪いというおかしな状態だったのだが、ほとんど解消されたと言っていいであろう。
ジミ・ヘンドリックスがないとか、ずいぶんふざけた状態で一年以上やってきたわけであり、Spotifyが上陸したら追加してくるのだから、有料サービスにも関わらず、出来ることを懈怠していたのである。
課金すると馬鹿を見るということだろう。
SMAPの友情はインチキだったわけだが、そもそも芸能界はそうであろうし、それどころか一般人の人生でもそういうことは多々ある。
子どもでも同じクラスという制約だけでなく、「家が近所」と「同じ部活」ということで友情は義務化されているから、選択肢はとても狭い。
誰と友達になるかは「大人」が決めている。
この場合の大人とは、それぞれの大人の個人的判断に帰せられているかのようだが、背景にあるのは社会の論理である。
端的に言えば友情は社会的なノルマである。
このノルマを果たさないと友達がいないとなじられる。
そして芸能人であれば、商業的な都合もあるから、このノルマがなおさら強い。
SMAPのインチキな友情に人気が出たのも、おそらくそれは、一般人が友情のノルマを果たすのと似通っているからだろうが、彼らは40歳を過ぎてもそれをやらされたのだから、本当は仲良くないと吐き出したくなるだろう。
われわれは遠くから他人の揉め事を見るのは好きだが、ギスギスした関係に居合わせたくないので、表向きは仲良くやってくれることを求めている。
この友情のノルマがSMAPに関しては限界に来たのであろうし、われわれはこれを遠くから楽しんだり、あるいは、深く傾倒していた人は悲憤慷慨しているのである。
友情がノルマであることについて、一般人と芸能人でさほど径庭があるとは思えないが、やはり芸能人の方がノルマは厳しいので、これまでにカルマが積もりに積もったであろうし、それを吐き出すために、ラストの紅白さえ固辞するような殺伐とした終わりになった。
ジャック・ラカンの数学が出鱈目だと最初に見抜いたのはアラン・ソーカルではあるまい。
何人もの理数系人間がたまたまラカンの本を読んで「数学が出鱈目」と気づいていたはずである。
だが、言わなかっただけだと思われる。
詐欺師の手品を見抜いてしまうのはあまりよろしくない。
ソーカルにしても、文系の知ったかぶりを暴き立てた、というだけだから名誉はあるまい。
ソーカルはニューヨーク大学物理学教授であるから、さすがに間違いはなかろうし、確固たる「証人」となったわけだが、こうやって暴き立てる行為は品性を欠いた悪趣味と思われるし、顰蹙を買うものである。
だからたいていの人は他人のインチキに気づいても、言わないことにしている。
あえて指摘はしないことがこの世にはいろいろとあり、これが詐欺とは限らないし、空々しい美辞麗句が必要なこともある。
世の中の嘘のあれこれについて理非を糺すべきなのか、その線引きは曖昧だから、黙っておくのが無難である。
それが人間社会であるから、急所を突いて激怒された経験で萎縮して、嘘に騙されてあげるアティチュードを身に着けてしまうこともある。
このあたりは匙加減の問題である。
嘘に気づいていてもわざわざ言わない方がいいが、自分が騙されて損するほどお人好しでもいけないのであろう。
気づくのが常識であり、わざわざ口に出さないのも常識なのだ。
「指摘」すると「反感」を買うとわかりきっていても言い続ける姿勢もありだろうが、それがインチキなビジネスに引導を渡す有意義な行為だとしても、いわば死刑囚を絞首するボタンを押す刑務官か、あるいは墓掘り人として立ち会うことになってしまうので、常識人は口を閉ざしているのである。
女は好感を持たれたらまずいという感覚を持っている。惚れられると厄介なので、最初の段階で邪険にしておく必要があると考えている。これ自体は適切な防衛ではあるが、ストーカー呼ばわりしているので問題がややこしくなっている。あらかじめ好意の芽を摘んでおきたいというのだから、ここまで警察は面倒見きれない。有村悠さんはよくツイッターでブロックされて愚痴を言っているが、まさに先行ブロックされやすい人なのであろう。東京大学の女子学生にしても、決して有村悠さんが執拗に言い寄ったわけではなく、告白したら強い拒絶反応を受けただけである。つまり、この人に好かれたらまずいというオーラがあり、好意が膨れ上がる前に芽を摘んでおかなければ大惨事になると思わせるのである。「警察は事件にならないと動かない」と批判する人間がいるが、そもそも女は先行ブロックをし過ぎであるから、その争点となっている恋慕が、天まで届いてるような巨木に育っているのか、まだ芽吹いた段階、もしくは芽吹いてさえいない段階なのか判然としないのである。好意を持たれたら困るということで先行して騒いでいることも多々あるわけだ。こういう未来透視が出来る預言者は精神病院に担ぎ込まれて然るべきという気もするが、たいてい女のほうが察しがいいから、犯罪者予備軍なんたら、つまり前科がない人間を犯罪者と決めつけるのも、根拠があると思われているのであろう。とはいえ、リソースの問題として、その未来透視に遺漏なく警察が付き合う時間的余裕はあるまいし、何もしてない人間を逮捕する理由がない。ボヤでも消防署は来るのだから、油田火災のように火柱が上がるまで待てというわけではあるまいが、好意という問題に初期消火を求めるのはどうなのか、という議論も必要であろう。
人間は空想をしながら生きる存在だが、殺意はその基底を大きく占めている。ネクロフィリアでもなければ、死体そのものが見たいわけではないので、他人の顔面を叩き潰したいとか、そういう破壊衝動の方が根幹であろうが、通俗的にこれを殺意と呼んでいる。そのような破壊衝動を抱えながら、これを空想で消化して、人間は生きているのである。有村悠さんがかつて自分の告白を断った東大の女子学生に対して、「あの女の顔面をバールで叩き潰したい」とツイートしたことがあったが、やはり顔というのは人間の象徴である。ただの感覚器官でしかない目と鼻と口の並びをアイコンとし、それに囚われた人間存在として、他者の顔に攻撃性が向かうのは自然である。このいわゆる殺意は滅多に実行されないし、たいていは空想で吐き出すものである。有村悠さんでも、実行はしてないわけである。眷恋する高嶺の花への恨みがましさを吐き出しただけであろうし、頭の中で思い浮かべてはネットで発表し発散したのであろう。この顔面を叩き潰したいという殺意を実行されてしまったのが富田真由さんである。あれこれ警察の責任を問うているが、これは弁護士の入れ知恵でもあろうし、世論を盛り上げたいという意図もあろうが、気の毒ではあれどもなかなか賛同は出来ない。犯人である岩埼友宏(27歳)はテロリストの組織に属しているわけではないし、そもそも普通の犯罪の前科すらないはずである。岩崎友宏は中学の時には柔道で県大会3位になったことがあるらしいが、真面目な性格だったという。高校で挫折したらしく中退し、身長180センチ体重90キロというガタイを活かせないまま、その後はフラフラしながら生きていたと思われる。岩崎友宏が富田真由さんの肉体を求めていたと考えると理解を誤る。ひとりの色情魔ではあろうが、何よりも彼は人生に悩んでおり、人生の救済を求めていたのである。つまり、富田真由さんに承認されることよって、人生の挫折のすべてを補うつもりなのだから、セックスが目的という簡単なものではない。なぜ富田真由さんが岩崎友宏の人生の煩悶を解決しないといけないのか、そんな義務などないのは論を俟たないが、ともかく富田真由さんがこの世にいようがいるまいが、岩崎友宏は人生に悩んで、憤りに悶えていたのである。犯行のきっかけは富田真由さんがプレゼントを送り返したりブロックしたことが原因のようだが、そもそも彼は今までにいろんなアイドルからブロックされているらしいので、ブロックが悪手だったというよりは、たまたまタイミングの問題であろう。人生のあらゆるところでブロックされて憎しみを募らせ、たまたま騎虎の勢いで空想から現実に飛び出てしまい、富田真由さんに向かって爆発しただけである。アイドルをやめればいいという素朴な意見もあるが、有村悠さんは東京大学の女子学生に向かって「あの女の顔面をバールで叩き潰してやりたい」とツイートしていたわけだから、一般人なら無縁という話でもない。有村悠さんは病膏肓に入るというご様子であったし、加藤智大の顰に倣って本当にやるのではないかと危惧もされたが、ここ最近はずいぶん落ち着いてきたので、おそらく危険な空想を実行に移すことはあるまい。これは空想で吐き出したからこそ消化されたのである。世の中に数多とある殺意はたいていはこういう経路を辿るのである。空想世界で幾度となく再生され、いつか実行してやると思いながらも、だんだん摩耗して無力化されていく。岩崎友宏と有村悠さんの間に線を引くことは出来まいし、時たまこういう人種が、内面の地獄を跋渉するだけでは飽き足らず、本当に現実を血塗れにしてしまう。語弊はあるが、実行してしまう人間が稀にいるからこそ、殺意はただの空想にとどまらない、現実的な可能性を持った怨霊として、他者を戦慄させ尊厳を確立するのである。有村悠さんを本気で怖がっていた女性漫画家もいたし、そういう恐怖イメージが浸透したからこそ、わざわざ実行に移すには及ばないと、空想だけで済ますことが出来たのである。この世の中、光風霽月たる好青年ばかりではない。出来損ないのドロドロした内面がサイバースペースに曝されるとしても、この照魔鏡は、刑務所に繋ぐべきヤクザ者を特定しているのではなく、殺意を空想で処理している人間的なプロセスを映じているだけである。では、不幸にも、ごく稀な実行の対象になってしまった富田真由さんはどうすればいいのかというと、その星の巡りの悪さに惻隠の情を催すことはあれど、致し方ないというだけである。殺意を空想で吐き出していくのは人間存在の根幹であり、これに囚人番号を付けて芽を摘むわけにはいかないのである。ローンウルフとして実行されるテロルは防ぎようがない。
立浪和義(47歳)が中日ドラゴンズの監督になれないのはとても不思議だが、こうなると、あれこれ流れている黒い噂は事実無根ではないのだろう。
その真相についてはどうでもいいが、デマは多々あれども、何かしら黒いスキャンダルを抱えた人間であることは確信できるわけだ。
立浪は極めてしっかりしている人間であり、模範的な人間とも考えられていたが、クソ真面目な人間ではない。
本来なら、今の世の中にとてもフィットしそうなのだが、モラルの問題は別なのであろう。
逮捕されたとか刑務所に行ったわけではないから、そのあたりのラインは弁えているようだが、しかし、中日ドラゴンズの監督になるのはまずい、という人間なのである。

しっかりしている人間は、生まれつき「心の理論」が身についており、周囲をよく観察していて察しが早い。
鈍い人間も痛い目に遭いながら「心の理論」を後天的に学ぶが、人生は一回性なので、後であれこれ気づいても、時すでに遅しということが多々ある。

しっかりしている人間でも、先手を取れる賢しさを見せつけることもあれば、まったくそうでないタイプの人もいて、普段からよく接していると、これは明らかである。
先手を取る、つまり相手が後手後手に回るように蹴落とす行為は、裏側まで接する場に限られるから、赤の他人として表面だけ見ていると、あんまりわからなかったりする。
立浪和義が腹黒いとか、現役引退後に監督になれないのを見て、ようやく明確になったのであり、それ以前はいろいろと変な噂があっても、あまり腑に落ちなかった。
しっかりしていると模範的に見えてしまうのだから仕方がない。
東浩紀「存在論的、郵便的」
誰でも同じだと思うが、20代半ばのこの五年のあいだに、僕と僕をめぐる状況は根本的に変わってしまった。
この本のいたるところがその個人的変化を映している。
出版にあたっての修正はそれを隠すためにも行われたのだが、敏感な読者にはやはりそれは伝わるであろう。

これについては過去に何度か触れているのだが、やはり折に触れて銘記するべき問題であろうし、繰り返し指摘しておきたい。
修正される前の文章まで調べるのは面倒なので調べてないが、そこまで手間をかける必要はないであろう。
1998年、つまり東浩紀が27歳の時に「存在論的、郵便的」は出版されているが、ソーカル事件の幕開けが1994年であり、「知の欺瞞」が出版されたのは1997年である。
東浩紀が「存在論的、郵便的」の元の原稿を雑誌に発表したのは1994年からなので、まさにソーカル事件と軌を一にするがごとく生きてきたのである。
フランス現代思想の難しい本に載っている数学は出鱈目であると、アラン・ソーカル(ニューヨーク大学物理学教授)が晒し上げた事件であるが、やはり本職の理数系の教授に検証されると、ジャック・ラカンをはじめとするカリスマ思想家たちの数学の知識が怪しいことが露呈してしまった。
ソーカルは本の内容まで論破したわけではないが、やたらと難解なフランス現代思想の文章が疑わしくなったのは言うまでもない。
少なくとも、数学の知識が出鱈目であるのに、高等数学の数式を並べていたことは露顕したわけである。
これによって、ジャック・ラカンの意味不明の文章が無価値になった。
もちろんジャック・ラカンを読むのは自由だし、意味不明の文章を深読みするのは妨げられないが、学問としての価値は地に堕ちたのである。
普通に読んでわけがわからない文章に添えられていた高等数学がインチキとなれば、文章そのものが唾棄されるのは当然である。
だからどうしたというわけでもないが、27歳まで勉強していたことが無駄になった人であると理解しないと、東浩紀の言動がわかりづらいと思うので、背景を説明しているだけである。
時として正常者という存在がわれわれに万古の愁いを持たせる。異常者は破滅する可能性を負った存在であり、運が良ければ大往生に漕ぎ着けることもあろうが、破滅して非業の死を遂げても不思議ではない生き方をしている。正常者は志操が堅固とは限らないし、あれこれモラルに欠けた行為が散見されつつも、破滅の可能性を持たない。この世界に縹渺として広がる腐敗は、精神障害の破綻した絵面ではないし、むしろ正常さが世界を舐め尽くしているのである。蓮舫が未だにたいして咎められずに保身に成功しているのは、やはり彼女が正常だからである。どこから矯めつ眇めつ眺めても、まったく病んでないし、破滅的でもないからだ。公人としては人倫を逸脱しているように思えるが、そこらへんは女とか国籍の特権で乗り切るのであろうし、少なくとも私人であれば、この程度の嘘つきは正常そのものである。蓮舫が持っているサディズムは異常者と言われるレベルではないし、むしろカースト上位のコミュ強にありがちな傾向である。死体愛好などのアブノーマルな趣味を伴わない限り、サディストは正常者の極みである。蓮舫は発達障害ではないし、精神病でもないし、ただの底意地が悪い人間だから、異常者とカテゴライズするのは不可能。自己愛性人格障害にしては、ずいぶん現実をわきまえているし、本当に暴走して自滅するタイプではない。基本的にわれわれは自滅するタイプの人間に病名を付けているので、蓮舫は正常であると言うしかない。病まない人間は正常である。蓮舫を病的な嘘つきと言ってみるとしても、それは誇張表現にしかならない。決して人格障害が疑われる虚言癖ではないし、むしろ抜け目がない正常な人間の渡世として、その狡猾さはお手本のように思えるし、こういう種類の人間が羞じらいなく生きていけるのが人間社会である。
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