人間失格 (集英社文庫)人間失格 (集英社文庫)
太宰 治

集英社
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久しぶりに太宰治の「人間失格」を読み返しました。
で、あらためて思ったのだけど、文学は挫折したままで成り立つんだよね。
挫折した青年が挫折したままで終わりというのが可能、というか、むしろその方が普通です。

エンタメだともちろん違います。
漫画とかラノベで主人公が挫折したら活躍フラグですよ。
必ず巻き返す。
文学はそうではなくて、挫折した状態の肯定(哀愁)でいいんです。

有村悠さんでも、本来は文学をやるべきなのかもしれません。
東京大学文学部中退という立派な経歴もあることですし、そこから30過ぎてフリーライター生活に身をやつしているのは、文学的ではあります。
オタク的には格好付かないというか、主人公がこうなったからにはどこかで逆転満塁ホームラン打たないと示しが付かないと思えますが、文学的には主人公っぽいんじゃないかと。

有村さんが「人間失格」みたいな作品書いたら売れるとか、そういう軽々しいことは言いません。
世間の人々は成功した人の話が好きすぎる。
失敗した人の話はwatchの対象でしかない。
しかし、挫折して持ち直せなかった人の人生も、それはそれとして人生でしょう。
みんなが漫画の主人公みたいに逆転満塁ホームラン打ってたら変です。
太宰治の「人間失格」が名作として読み継がれているのも、自己の存在証明とか、華々しい活躍も出来ずに、不分明なままダラダラ行くのがわれわれの人生の実態に近いからです。
オタクをロールモデルとして選んだはずの有村さんが(古臭い)文学青年のなれの果てみたいな状態になってるのが興味深いところです。
何にせよ、文学的な目線だと、挫折はコンテンツになり得るので有村さんには頑張って欲しいですね。
ちなみに有村さんがツイッターとかで書いてることは、自分の話として書いてるから駄目なんですよ。
「私小説」というフィクション形式で書かないと文学にはならないんです。







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