読みやすい本である。一時間もあればさらりと読める。ブラック企業のやり口についてわかりやすくまとめている。この手の問題に詳しい人には内容が初歩的過ぎるかもしれないが、最初にざっと読む本としてはよいと思う。
この本で取り上げられているX社とはユニクロのことだろうが、名指しはしていない。法的なリスクをおそれてX社としたのだろう。

ブラック企業というと、ヤクザがやってる零細企業のようなイメージで考える人もいるかもしれないが、この本の著者はX社(たぶんユニクロ)のような大企業でも起こっている問題だと指摘する。
この御時世、非正規は負け組で正社員は勝ち組とされる。有名企業の正社員になれたら一生安泰と考えられている。しかし、ブラック企業に入ってしまうと、新入社員はパワハラで徹底的に追い込まれる。正社員なのでクビにはならないが、鬱病で自己都合退職になるように追い詰められる。アルバイトなら解雇すればいいだけなのでこのような問題は起こらないが、正社員であるがゆえに、ありとあらゆる手段を使って自己都合退職させようとするのである。
こういうターゲットになるのは無能と判断された新入社員だろうが、この本ではあまりそういうスタンスは取っていない。あくまで自責の念が強く鬱病になったような若者の味方だ。若者を使い捨てにしようというブラックな企業の被害者としてとらえる。実際、給料が安い若いうちにボロ雑巾のように使い倒して鬱病でやめてもらうのが企業として得ということかもしれない。

この本では一応解決策も提案されているが、いかんせん労働力が有り余っている以上、この種の問題は続くと思われる。特にIT産業の場合、コンピュータープログラムとか頭が若くないと出来ないし、使い捨て方式が得だと考える企業が多くなるのは自然だ。







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