著者によれば、ニーチェに関する本の大半はニーチェを引き合いに出して自分を語りたいだけだそうだ。確かにニーチェは引用しやすい。われわれの世界のタテマエは「善い」かどうか、である。はるかぜのような価値観だ。そういう「善い悪い」というタテマエを踏みつぶしたい時、ニーチェは使いやすい。ああいう頭でっかちで正義感をこじらせたブスには丁度いい言葉なのだ。

それではこの本はそれ以外の特別な見方を提示しているのか、というとそうではない。端的に言えば普通の評伝である。明快なガイドブックであり、そういう意味では買ってもいいが、必読という類の本ではない。だが、ニーチェに心酔せず、出来るだけ等身大の姿として扱った書物は意外と珍しいのではなかろうか。

はるかぜに読ませるなら、この本ではなく、ニーチェの著作自体の方がいいだろう。無理して大人の真似をして生きているのだから、ニーチェくらいは読めるに違いない。はるかぜは学区外の中学に入学したそうだが、どういう学園生活になるか楽しみである。中学校は「善い悪い」ではないぞ。小学校とは違うんだ。力への意志が支配する空間である。







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