かつてはネットのコンテンツにお金を払うことは考えられなかった。特に文字の有料記事など考えられなかった。もちろん90年代から激裏情報とかあったし、まぐまぐで有料メルマガをやっている人はいたが、かなり例外的な事例である。ほとんどの人が手を出していなかった。それがここに来て有料メルマガブームである。有料メルマガに本当に需要があるわけではないと思うが、ある種のお布施として払う人がそれだけいるということなのだろう。ネット乞食ならぬネット貴族だ。ひとりあたりではせいぜい雑誌を買うくらいのお金だから、10円100円で大騒ぎする吝嗇な古参ネットユーザーとは感覚が違うのだ。ひとりあたりの金額はたいしたことないので、心の壁の問題だ。

さて、(メルマガではないが)ブロマガで最近大成功したのが海燕である。すでに1000人近い有料読者を集めている。あまりにもブロマガが波に乗っているので、数日前にはてなダイアリーの方は閉鎖したようである。

海燕は本来は怠け者らしい。
今でこそ「プロ」を名乗れるだけの収入を得られるようになったが、基本的にゴロゴロしているから34歳まで無職だったのだろう。

http://ch.nicovideo.jp/cayenne3030/blomaga/ar216131
努力。道徳教育的には「とても大切」とされる概念ですが、正直、ぼくにはピンと来ないものでもあります。恐ろしいことに生まれてからいままでろくに努力したことがないからです。
何を努力と捉えるかにもよるだろうけれど、少なくとも自分の実感としてはいままで「ほんとうによくがんばったなー」と思ったことはただの一度もない。いつも中途半端。常に自分に対し「もうちょっとがんばりましょう」の判子を押している気がします。

しかし、今は本当に頑張っているらしい。一生懸命ブログを更新している。これによって人生を切り開こうという、そういう意欲なのだ。一日三冊本を読んでブログを更新することにも挑戦している。

http://ch.nicovideo.jp/cayenne3030/blomaga/ar214344
きょうの6本目の記事です。できれば毎日このくらい更新して、3冊くらい本を読みたいのですが、タイムスケジュール的になかなかむずかしいですね。
1本の記事を更新するために1時間かかるとして、6本で6時間。1冊本を読むのに2時間かかるとして、3冊でやはり6時間。合わせて12時間。まあ、不可能ではないけれど、これを毎日続けるとなると、さすがに疲れてしまう。休日とか計算に入れてないもんな。


こういう成功は必ずしも約束されていたものではなかった。
ブロマガが始まったのは2012年8月21日だが、9月には早速有村悠さんからこんなことを言われている。
こうやって酷評を受けながらも書き続けた結果が今日の成功である。

https://twitter.com/y_arim/statuses/245768508988874752



哲学者のレヴィナスは人間は基本的に「怠惰」だと定義した。その怠惰な人間が「労苦」に身を投じることで実存するのである。

怠惰が怠惰であるのは、この実存の引き受けに関してである。怠け者が行為の労苦を惜しむとしても、その労苦は何らかの苦痛という心理的内容ではなく、そこにあるのは引き受けること、所有すること、かかずらうことの拒否なのだ。怠惰が何に対して無力な歓びのない嫌悪であるかと言えば、それはこの重荷としての実存なのだ。
怠惰は生きることへの恐れであり、にもかかわらずそれもまた生きることなのだが、この怠惰の生にあっては、不慣れなことや冒険や見知らぬ者たちへの恐れが、実存を引き受けることに対する嫌悪の吐き気を惹き起こす。

(実存から実存者へ)

言うまでもなく怠惰を選んだのが有村悠さんであり、労苦を選んだのが海燕だ。
ふたりとも毎日ゴロゴロしている人間だったが、ブロマガの初期メンバーに選ばれたことへの向き合い方が違っていた。生まれつきの努力家と怠け者の対比ではない。怠け者として30まですごした二人が、そこからどういう決断をしたかの問題だ。ゴロゴロしている状態から立ちあがったかどうかだ。

有村悠さんは決してワルではない。単に怠惰に囚われているひとなのだ。海燕のように死ぬ気でブロマガを更新する労苦への嫌悪があっただけなのである。ブロマガにかじりついて更新することは有村悠さんの美学に反したのだ。







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