まだ読了してないのだが、ドラゴン桜を読んでいる。くだらない作品という先入観を持っていたのだが、実際はかなり読ませる漫画である。ゴロゴロして無為に生きている二人の高校生がいる。学校再建のため、このふたりの高校生に東大合格を目標とさせる。そういう目標が出来てからゴミクズだったふたりは高い志を持ち勉学にいそしむ。とてもストイックな作品なのである。
われらが有村悠さんもかつては東京大学を目指し禁欲的な努力をしていた。15年前の有村悠さんは高潔な人格者だった。東大に現役合格するまでエロ本を見たことがないという人間である。しかし今は一日中ゴロゴロしている。人生をエンジョイするのが義務となった時から、有村悠さんにとって人生が難題になった。禁欲的な生活はある意味楽なのである。欲に惑わされず一心不乱に受験勉強していればいい。
欲のある生活は禁欲より難しい。人生をエンジョイしろと言われたら、そのハードルは禁欲より高い。たとえばサークルの後輩の女の子を好きになったら口説いてベッドに連れ込まないといけないのだ。有村悠さんにとっては東大受験の方が遙かに楽なのは言うまでもない。
われわれの世界では高校までは禁欲がタテマエである。大学からはエンジョイするのがタテマエに変化する。高校生までなら、禁欲のタテマエに甘えて「ストイック」な生活をすることが出来る。手を伸ばしても届かない葡萄を口に含もうとする必要はない。大学生になると「欲しい欲しい」と言わなければならないのだ。女の子を好きになったら口説き落とせと言われるのだ。
ストイックという禁猟区では獲物を捕る必要がない。そこでは葛藤もなく、ただひたすら机に向かっていればいい。しかしストイックという甘えが通用しなくなると、獲物を捕りに行かなければならなくなる。われわれはストイックを禁じられた世界にいるのだ。われわれがストイックな物語性に感動するのは、ストイックな生き方が欲望に満ちた世界を救うからである。欲があるとたいていは満たされない。そういう不満足を遮断するのがストイックな生き方なのだ。
われわれは本当は欲望などいらないのである。有村悠さんも本当はゴロゴロしていたくないはずだ。ゴロゴロするより東大受験したいはずだ。しかし、そういう生き方は高校生までしか許されないのである。だから金と女の話ばかりしてゴロゴロしている状態になっている。







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