21世紀の米国のITを先導してきたのはハーバードやスタンフォードのスーパーエリートたちである。グーグルに入社するには、基本的にスタンフォードあたりの超一流大学を卒業していることが求められる。グーグルの入社試験の難解さが時々話題になるが、基本的にそういう試験を受けるのはスタンフォードやMITの人間である。個性でエリートを追い抜くとか、そういう話ではないのだ。

さて、本書で取り上げられているフェイスブックのザッカーバーグも、ハーバード大学の学生としてベンチャーを興した。フェイスブックが早い段階で目覚ましい成功を残したためザッカーバーグはハーバードを中退して経営に専念することになったが、ともかくそういうエリート集団が作り上げたのがフェイスブックであり、それはグーグルと変わらない。本書はフェイスブックの重要人物から長時間インタビューを行い、それに基づいて書かれた。言うなればザッカーバーグ公認である。そういう意味では、決して刺激的に書かれたエンターテイメントではないし、誰が読んでも面白いという類の本でもない。だが、ザッカーバーグその他への綿密な取材に基づく書物だから、フェイスブックについて語るとなれば欠かせない一級品の資料である。たとえばこの本にはザッカーバーグはユダヤ系だと書いてあるので、それは正しいと思われる。

フェイスブックはエリート大学のソーシャルネットワークとして作られた。だから実名主義である。たまたま何となく実名主義になったのではなく、ザッカーバーグのポリシーとして実名主義なのである。まず最初はハーバード大学のSNSとして作られ、それを他の大学にも広げていった。あくまで同じ大学の人間と繋がるプラットフォームなのである。ちなみにハーバード大学の次にザッカーバーグがフェイスブックを伝導したのは、コロンビア、イェール、スタンフォードである。そういうスーパーエリートの集う空間として作られていったのだから、社会的成功者でないとフェイスブックをやりづらいのは当然だと思われる。フェイスブックのライバルであったマイスペースは架空のハンドルが許されていたが、フェイスブックの主義には反する。そして極めて大きな成功を収めたのはフェイスブックの方だ。

グーグルのラリーペイジは検索エンジンに革命を起こすページランクの構想をしたがプログラマーとしては必ずしも優秀ではなく、初期はバグだらけだった。同じくグーグルの創業者のセルゲイブリンも数学に関しては極めて優秀だったが、プログラムはバグが多かったとされる。それに対してザッカーバーグはフェイスブックのプログラムを自分で書いていた。そもそもソーシャルネットワーク自体は新しいアイデアではないので、ザッカーバーグの天才的なプログラムスキルは必須だったと思われる。そして今日の成功に至るまでは説明するまでもないだろう。







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