「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」(ジョン・バッテル)という本を100円コーナーで購入。2005年の本だ。ネット関連の本はすぐに情報が古くなるが、逆に歴史を知るには古本が役に立つ。

overtureについて記述された部分を適当に要約。

ネットの検索連動型広告を最初に始めたのはovertureである。始めた当時はgoto.comという名前であり、そういうポータルサイトをやっていた。創業者のビル・グロスはたくさん会社を作るのが趣味のような人で、goto.comもそのうちのひとつだ。このポータルサイトの方は、あまり粘ることなく撤退している。「たられば」の話になるので何とも言えないが、ライコス、エキサイト、インフォシークなどの没落を考えれば、ポータルサイトから撤退したのは正しい判断だったと思われる。勝ち残ったヤフーでさえ、グーグルのような大勝利は収めていない。

2000年の段階では、overtureは当時絶大な影響力のあったAOLに検索連動型広告を提供することに成功する。この段階では、overtureはかなり明るい未来があった。しかしグーグルも似たようなシステム(グーグルアドワーズ)を始める。そして2002年、AOLは自社のポータルサイトの検索連動型広告をovertureからグーグルアドワーズに乗り換えた。ここで勝負は決した。ちなみにこの時グーグルはAOLとの契約を取り付ける際に、グーグルの未公開株をたくさん出したらしい。上場後の価値では10億ドルに該当するとされる。AOLとovertureの契約は5000万ドルだったから、破格と言えば破格だ。(もちろん2002年の段階でグーグルの株の価値がどれだけ見積もられていたかというと何とも言えない)。

overtureは2004年にヤフーに買収されている。ヤフーに買収されてからはYahoo! Search Marketingに名前が変わっている。ヤフーには16億ドルで売っているので(グーグルアドワーズには惨敗しながらも)創業者利益としてはすごい儲かったと言える。なお、日本では商標の関係でovertureという名称のままだ。

overtureは2002年に特許侵害であるとしてグーグルを訴えている。これは2004年に、overture(ヤフー)がグーグルに特許をライセンスするという形で和解している。

ユーザーが打ち込んだ検索ワードに応じた広告が出るというのは、広告として効果が高いと言える。車に興味のない人に車の広告が出るのではなく、「車」と入力した人に車の広告が出るからだ。だが、誰も思いつかないようなシステムというわけではないだろう。またグーグルが広告の分野で独占的な立場になったのは、検索エンジンを制したのが大きい。広告のシステムが特別に傑出していたわけではない。







スポンサードリンク

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング