有吉が再ブレイクした理由は、「吉本の芸人つまらんな~」という視聴者層から支持されたからである。いわば有吉は素人代表のような立ち位置で、吉本芸人より素人の方が面白いという暴露的なことをやってのけたのだ。だから人気があり、2ちゃんねるでさえ応援されたのである。2ちゃんねらーはテレビを嫌ってるから、そこのレベルの低い出演者に対抗する有吉がウケるのは当然である。

しかし、有吉は素人代表というトリックスターの立ち位置を放棄した。今ではすっかり量産型芸人と仲良くなっている。量産型芸人とは、おのおのが独自に芸を磨いてきたのではなく、吉本その他の芸能事務所の養成所育ちの連中である。勉強が出来ず偏差値の低い人間が、お笑いタレントに活路を見いだそうという、そういう流れである。このダメな連中で競い合えばいいというハードルの低さがある。

芸人がわれわれからバカにされるとすれば、「素人でもこれくらい面白い人は普通にいる」という感情があるからだ。たとえばセンスのあるチンドン屋がいたとして、それを前人未踏の芸だとは思うまい。人生にあぶれてなければチンドン屋などやらないからである。有吉が再ブレイクしたのは、彼が傑出した天才だったというよりは、量産型芸人よりはよほど面白かったということなのだ。量産型芸人は120キロ投げるのが精一杯のくせしてプロを気取っている。そこに有吉が現れて140キロ投げて見せただけである。ビートたけしのように160キロ投げたわけではない。

量産型芸人が作り出す笑いは、基本的に、クラスの中の立ち位置をネタにしているだけである。芸人養成所という落ちこぼれ学級の中で、それぞれキャラが立っていて、そのキャラクターで笑わせているのである。有吉が再ブレイクしたきっかけが「あだ名」だったのは興味深い。これは芸能界での立ち位置を見た上で、あだ名にしているわけだ。それぞれのタレントのキャラクター性にあだ名を付けているわけである。そういうトリックスター性を有吉は自ら放棄した。リスクを犯すより、量産型芸人と仲良くした方が安定して稼げるという判断なのだろう。







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