有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。

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有村さんは15年間ゴロゴロしてきた。来年から16年目のゴロゴロに入るが、本人は意に介してないようである。「年齢は中年だけど中身は20歳のままなんだよ」というのが自己認識らしく、34歳でも若さを失ってないと思っているらしい。もちろんこれは誤謬である。有村さんは若さを失ったし、たとえ150歳まで長生きしても、老人の期間が長くなるだけである。

ゴロゴロするというのは、たぶん今日の社会問題なのだ。昔から怠け者はいただろうが、ゴロゴロ文化がここまで広がったことはないだろう。ゴロゴロ病は、不良ではない善良な若者の間で蔓延したのである。有村さんもワルではないという意味では善良なタイプだが、いかにも人間のクズである。繁華街に繰り出し、悪友と連んで喧嘩、女、博打に明け暮れるようなことはしないが、それだけにタチが悪い。留置場のお世話になることはないし、部屋でゴロゴロしたという罪で警察に捕まることはないが、こういう怠惰が人間を蝕むのは確かである。34歳になっても「まだまだ若い」と錯覚出来るのは、脳の衰えが深刻な証拠だ。

福本伸行が支持されたのは純粋な作品の面白さもあるが、ゴロゴロ人間の問題を扱ったからだ。福本作品の登場人物はワルというわけではない。むしろ善良なのだが、箍が外れたような怠け者である。怠惰でゴロゴロしているのは、犯罪者とは違うのだが、とにかくクズなのである。

今日の日本では徴兵制度がないので、真面目系クズの根性を叩き直す仕組みがない。ヤンキーだって20歳になれば更生するのに、有村さんは34歳になっても更生しない。ヤンキーは脳の未成熟の問題なので、大人になってそれが成熟すれば落ち着くこともあるが、ゴロゴロ病は治らない。

最近DSM-4の作成委員長だったアレン・フランセスの本を読んだら、ADHDのための中枢神経刺激薬の濫用に警鐘を鳴らしていたが、しかし、それだけ中枢神経刺激薬(リタリン、コンサータなど)を求める人が多いのだろう。アスペルガーは人から嫌われるにせよある種の才能だが、注意力が足りないのは単なる馬鹿であり、何の才能でもない。だから「障害」でないレベルの人も処方箋目当てにADHDと診断されたがるし、注意力を高めるために濫用する問題がある。アレン・フランセスによれば、DSM-5でますますそれは深刻になるらしいのだが、注意力不足から脱出したいというのは多くの人の率直な気持ちだろう。

現在の日本においては18歳までにADHDの確定診断を受ければコンサータの処方が受けられる。今日ではリタリンは厳格に禁止されており、これを手に入れる抜け道はない。20年くらい前なら簡単に手に入ったようだが、今は無理である。有村悠さん(34歳)はリタリンもコンサータも飲めなかった世代である。有村さんは自らの注意欠陥を認めていないが、仮に有村さんが18歳未満なら「何が何でもADHDと診断してくれ」と医師に迫るだろう。有村さんはカフェインを常用しているが、カフェインよりコンサータの方がいいに決まってる。東大に合格する知力はあるのだから、中枢神経刺激薬でゴロゴロ病が治れば、真っ当な人間になる可能性もあっただろう。

有村さんの存在は今日の社会の象徴であると言える。有村さんは真面目系クズとしての生活を公開しているので(珍種の扱いで)批判の矢面に立つが、潜在的にこのタイプの人間はとても増えている。ゴロゴロ病はADHD未診断の側面もある。軍隊でビンタでも張られていれば、少しは目が醒めるのかもしれないが、そういう強制的な仕組みをわれわれの社会は失っているので、ボンクラな人間がますますボンクラになる。あくまで真面目系クズであり、ワルとは違うから、警察が取り締まるわけにもいかず、野放しになっている。

アリとキリギリスという寓話があるが、キリギリスは積極的に遊んでいる。ゴロゴロ病はキリギリスでもない。有村さんのパターンだと「やる気がない」とかツイートしながら寝ているだけである。有村さんはこの状態を最高に楽しんでいるとは思えない。ゴロゴロしながら、やる気が出るのを待っているらしい。鬱病は甘えなのかという議論にも繋がる。現在においては脳を検査して精神の病気を診断するようなことは出来ないので、あくまで自己申告である。鬱だと自己申告されたら、寝ることを薦めるしかない。テンションが低い時の有村さんは「鬱」であるようだ。だからテンションが上がるまでゴロゴロという結論になるらしい。

かつて人類が悩んでいたのは神経症であった。神経症とは、真面目な人間がさらに真面目になろうというプロセスで発生する。真面目さをこじらせたのが神経症なのだ。最近は真面目であることから脱却する流れがあり、これは必ずしも悪くはない。真面目な人間がさらに真面目になろうとするのは異常行為なので、それをやめること自体はよいのである。だが、バブル崩壊後、景気低迷が20年間続いていることもあってか、善良なタイプが真面目さを目指さずにゴロゴロを選ぶという問題があり、これが真面目系クズとなる。真面目さがアイデンティティーとならなくなってるので、それを放棄し、かといって悪人になるわけでもなく漫然とゴロゴロするというのが福本伸行の描いた世界であり、有村さんも、そういう時代の流れの産物なのだ。







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