2014年になったわけだが、2013年は有村さんがマザコン問題を大きく解決した一年間だったと言える。

数年前の有村さんは、ママに復讐するために人生で挫折を続けていくと繰り返し宣言していた。
ママのせいで自分が駄目になったと主張し、ママのせい、ママのせいと暴れていた。
手首をざっくり切る勇気はなかったが、「ママのせいだ」と叫び、ナイフでなぞる程度のリスカを頻繁に行った。
有村さんはママの作品であり、その作品である自分自身を破壊することで復讐をしているつもりだったらしい。
マザコン東大生の末路として醜態を晒していたのだ。

2012年あたりから認知の変化が見られ、堕落した有村さんを母親が放置している状況を「こんな自分でも追い出さない」と認識し、愛情だと感じるようになったらしい。
いろいろ暴れていたのはママを試す行為であり、それでもゴミ屋敷を追い出されなかったので、愛情を認識したらしい。

2013年あたりから有村さんは母親を生暖かく見るという視線を身につけた。
母親が単なる変わり者だと気づき始めたのである。
マザコン有村さんは、母親が聖母であることを求め、その聖母像とのギャップに苦しんでいたが、最近は母親を一人の変わり者として相対化出来るようになった。

有村さんは精神科への通院を趣味としているが、この界隈でフロイトの影響力が低下したことでマザコンから脱出できた面もある。
フロイト(1856年生まれ)は若い頃、脳の研究をしたがっていたが、19世紀の技術で脳の研究は無理という現実的な判断はしており、情熱的な恋愛で結ばれた奥さんを養うことも考え、精神分析を中心とした精神科医として飯を食うことにした。
20世紀前半にフロイトの論文は発表されていったが、かなり人気を博したわけである。
脳研究を断念した妥協として精神分析は始まったのだが、この文系心理学が最高に素晴らしいとされたのだ。
だが、フロイトで心理学ブームが生まれ世界中を席巻したが、これで多くの人が治癒したとは言い難く、患者を増やしただけという側面もある。
基本的にフロイト理論だと、「父」と「母」がすごい重要人物として出てくる。
もちろん両親が重要なのは当然なのだが、ここが最大の欠陥だったのである。
有村さんがマザコンをこじらせたのも、ママは偉大な聖母であるに違いないという思いを、フロイト理論で増幅させたからだ。
フロイトはすごい親孝行なので、偉大な父や偉大な母という虚像を生んでしまうのだ。
有村さんはママを憎悪し糾弾していたが、これはママを聖母だと信じていたことの裏返しでしかない。

急速に衰退したフロイト理論の変わりに席巻するようになったのが、発達障害理論である。
これはフロイト理論より、明らかに人間理解が優れている。
精神分析の蟻地獄にひとびとを連れ込んだフロイト思想に比べると、発達障害理論は「こういう人間は馬鹿」というわかりやすさがあり、素晴らしい革命だった。
発達障害理論は、現実理解力に着目した。
知力と現実理解力をまったく別の能力と考えた。
そして現実理解力が足りない人をアスペルガーやADHDという「馬鹿」として規定したのだ。
この「発達障害は馬鹿」という明快さの前に、偉大な父や偉大な母と格闘する物語を描いたフロイト思想はファンタジーであることを見抜かれ、消え去るしかなかったのである。
少なくとも、今日の相対化された社会でフロイトは害でしかないし的外れだ。
昔の世の中は「父」や「母」という強い記号の力学で動いていたとしても、21世紀のゆるい社会には適合しない。

ともかく発達障害の認識が広まったので、さすがに鈍感な有村悠さんでも、自らをADHDだと認識しているはずである。
今までフロイト理論にかぶれていた恥ずかしさから、表向きは発達障害だと認めたくないようだが、小学生の頃は授業中に歩き回って女子を殴り、現在はゴミ屋敷でぼんやり過ごしているのだから、ADHDでないなら何だというのだろう。
有村さんが2013年あたりから母親を生暖かく見るようになったのも、フロイト理論を放棄し、「こいつは馬鹿」という発達障害理論の視点を身につけたからである。
流行に流されやすい有村さんらしいと言える。
今までフロイト理論に従い、偉大な聖母と戦ってきたのに、そのママを変わり者(発達障害)として生暖かく見ることになったのだ。

人間はある程度、親孝行を義務づけられている。
「うちの親は馬鹿」と認識するのは不敬であり、親は偉大であるべきと考え親を糾弾するフロイト思想は親孝行である。
数年前までの有村さんみたいに親を糾弾しているのは、父親を王だと考え、母親を聖母だと見なしているわけで、歪んだ親孝行だったのだ。
この歪みで、様々なトラブルを巻き起こしたのだから、フロイトが退場したのは当然なのだ。
「父」や「母」を崇拝するのが最大の親孝行なのだろうか、という問題でもある。
有村さんのママが聖母である可能性を否定するわけではないが、「うちの親は馬鹿」と考えた方が自然な認識のはずである。







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