小保方晴子はあまり理系の科目が得意ではないらしいが、AOで早稲田の理工学部に入った。
面接と実験だけで入ったそうだ。
それだけで人間を判断できるのかという意見もあるが、ノーベル賞を取る可能性が高い研究をしたのだから今後はAOの正当化が進むと思われる。

AOに関して議論する場合に、念押ししておく必要があるのは、低偏差値の大学ならスカスカであり誰でも入れるということだ。
学力が低くても大学は門戸を閉ざしていない。
受験戦争と言われた頃でも、偏差値の低い大学なら簡単に入れた。
偏差値が低いのに偏差値が高い大学にAOで入りたいのはなぜか、という問題がある。
一般入試で学力相応の大学に行かないのはなぜか、ということだ。

こういう議論になると、われらが有村悠さんに登場して貰わなくてはならない。
小保方晴子よりは、有村さんの方が学力が高いはずである。
大学入試時点では間違いなくそうだった。
しかしこの二人の「意欲」の格差は絶対的である。
有村さんの意欲のなさというのは、よく知られるとおりで、これのせいで人望を失っていくのである。
善良なADHDである有村さんは愛されキャラという側面もあるが、いかんせん箍の外れた意欲の欠落に唖然とするわけである。

意欲とは、言い換えるなら知的好奇心である。
この世の中はミステリーに満ちている。
われわれは理由も示されずに産み落とされ、そして死んでいく。
死ぬために生まれてきて、辛い人生を歩む理解不能な繁殖を続けている。
この生命体の不思議さを探究する意欲があるかどうか、なのである。
小保方晴子には、この探求心が人一倍あった。
細胞の謎を解き明かすことに魅入られ、そのことを一年中考え続け、世界的な発見をしたわけだ。

学校教師が問題にするのは「授業態度」である。
授業は二の次であり、授業態度の監視が学校教師の役割なのである。
津田大介と有村悠さんが同じクラスにいたら、教師からの印象は段違いである。
津田はちゃんと注意深く聞いてるのに、有村さんは聞いてないからだ。
有村さんの視点から見ると、授業がクソだから聞いてないのであり、試験前に一夜漬けすればいいという判断だ。
聞く価値がないから聞かないのである。
だから寝ていたり、空想に耽ったり、貧乏揺すりをしているのである。
そして一夜漬けのスペシャリストである有村さんは、結果を残すのである。
ペーパーテストなら津田より遥に得意であり、東大にも現役合格した。
教師からすれば「こいつ注意欠陥でいつも目が泳いでるな」と思える有村さんが東大に入るという矛盾を感じるのである。

有村さんは善良な人物である。
だが教師から見ると、授業態度が最悪の人物なのである。
ヤンキーとは別枠で問題児なのだ。
津田のように注意力がしっかりしているタイプの方に、教師は好感を持つのである。
自らの授業のスキルの低さは棚上げにして、生徒の授業態度の悪さには敏感なのだ。

有村さんは一夜漬けで東大に合格できるので、授業の無意味さという問題がある。
そして意欲の低さが高じて東大文学部を中退することになった。
意欲の低さは、現在も継続されているわけである。
こうなると、小保方晴子の事例を見てAOが拡大するのも無理からぬことである。
一夜漬けタイプよりは、長期間頑張れる学生の方が望ましいという論調が広まる。
実際のところ、知的な貪欲さを本当に見抜けるなら、その価値は高いとも言える。
もしくは授業を聴かないタイプの有村さんが学校に通う意味はあるのか、という問題もある。

有村さんは太宰治を精神病だと誤解しており、そのため自分も精神病だと主張している。
しかし、太宰は精神病ではないのだ。
薬物依存症である。
精神病院に入ったのも薬物のやり過ぎである。
太宰は典型的な発達障害である。
道化が太宰の特徴だが、道化はADHDにありがちなのである。
ADHDが普通にしていると浮いてしまうので、ひょうきんな人物を演じるわけである。
本当に内心ほがらかでもないが、「普通」が無理だから道化で誤魔化すのである。
この空疎なひょうきんさは有村さんにも見受けられる。

また授業態度の悪さも太宰の特徴である。
太宰の「思い出」という自伝小説にこのような記述がある。
太宰が中学生の時の思い出である。

私は入学式の日から、或る体操の教師にぶたれた。
私が生意気だというのであった。
この教師は入学試験のとき私の口頭試問の係りであったが、
お父さんがなくなってよく勉強もできなかったろう、
と私に情けふかい言葉をかけてくれ、
私もうなだれてみせたその人であっただけに、
私のこころはいっそう傷つけられた。
そののちも私は色んな教師にぶたれた。
にやにやしているとか、あくびをしたとか、
さまざまな理由から罰せられた。
授業中の私のあくびは大きいので職員室で評判である、
とも言われた。
私はそんな莫迦げたことを話し合っている職員室をおかしく思った。

太宰は中学の時は学業成績はクラスで一番だったのだが、授業態度の悪さでよく殴られていたのだ。
有村さんを事例にすると、意欲欠如の生徒は入学させなくていいという話になるが、太宰治だと難しい問題である。







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