幕末の時の孝明天皇は公武合体路線を選択していたが、徳川慶喜を征夷大将軍に命じてからすぐに病死した。薩長は(孝明天皇から支持を受けてなかったのに)16歳の明治天皇を味方に付けることで、徳川幕府を追い込んだのである。ずいぶん都合よく官軍になったのだから、孝明天皇は暗殺されたのではないか、という想像は当然出来るわけであり、特に公家であった岩倉具視なら実行は容易かったと思われ、暗殺説は有力な見解になる。とはいえ、暗殺が証明できないことも確かである。また同じように公武合体を唱えていた坂本龍馬が暗殺されたのは、西郷隆盛の差し金だと想像するのが妥当だが、これも真相は不明である。もしくは、戦後の事件でも、下山総裁の死亡事件や、グリコ森永の事件など未解決のものがある。帝銀事件では平沢貞通が死刑判決を受けたが、彼は狂犬病の予防注射の副作用でコルサコフ症候群に罹っており、虚言癖のある怪しい人物だった。実行犯は毒物の扱いに長けていたため、平沢では無理という見解も根強く、頭のおかしな人物を犯人に仕立て上げたという印象が強い。731部隊がやったという説の方が真相に近いように思われる。

世の中、どれだけ調べても真相がわからないことだらけであり、歴史的事実に関しても、正解はないのである。現実を理解するにおいて、われわれは超能力者であることを求められていない。断片的な事実から、いろいろ想像していけばいいだけなのである。想像して妥当な結論に辿り着けばいいのである。その妥当な結論が、本当の真実と合致するかどうかはわからないが、それは人間の限界である。われわれの人生にはある種のプライバシーがある。良くも悪くも、このプライバシーで阻まれているから、他人のことは色々と想像して理解するしかないのである。はっきりとした真相が提示されないのが世界の本質であり、だからこそ想像力で補うことが必要なのだ。

とはいえ、断片的な事実さえ見えない案件では想像の働かせようがない。2ちゃんねるは過去に何度も危機を迎えてきたが、すべてが自作自演の茶番であった。今回に関しては、情報流出で●の販売を再開できないという問題があり、資金繰りに困っているのは確かだろうが、彼らの発言は何一つ信じることが出来ない。ヴァン・ダインは推理小説の二十則の冒頭に「事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない」と掲げたが、2ちゃんねるのゴタゴタで外部に与えられる手掛かりは、たいてい虚言だから、それを取っ掛かりに想像を張り巡らせるのは不毛だ。断片的な確定的事実があれば、その事実の行間を想像するのが可能だが、彼らは何もかもがでたらめなのだ。







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