最近読んだ本にこんなことが書かれていた。


国家と人生 「寛容と多元主義が世界を変える」 (角川文庫) 佐藤 優, 竹村 健一
竹村 僕は常々思うんですが、日本に来ているインド人やパキスタン人などは、まるで日本人のように日本語を操る。理由は、彼らの言語には音がたくさんあるからだそうですね。日本語の場合には「あ」から「ん」まで五一音しかない。幼いころから多様な音に慣れていれば、耳が発達するし舌も強くなる。だから彼らは語学が上手なんだというわけです。

佐藤 おっしゃる通りです。東海大学に山下万里子さんという日本・ロシアの二世でバイリンガルの先生がいます。彼女は、日本人の場合、よく「1」と「r」の発音がおかしいとかが問題にされるけれど、それ以前に、最大の問題は母音だといっています。たとえば「あ」という母音ひとつとっても、日本人は「a」としか発音しませんが、外国語には「a」だけでなくさまざまな発音の仕方があります。山下さんは、日本語の弱点はこの母音の数が極端に少ないことで、母音の音の違いがわからないと外国語は上達しないと語っています。

竹村 英語の「cut」と「cat」の区別は日本人にはむずかしい。だから正確にヒアリングができないんだよね。ということは、感覚が柔軟な小さいうちから外国語を学ぶのはいいことかな。実際、ルーマニアとか、ブルガリアとか、小さな東欧諸国の人たちも、早くから外国語を学ぶというね。


母音にも色々種類があるらしく、数え方によって違うらしいので、明確にいくつとは言えないようだが、大雑把にはこんな感じらしい。

英語は母音が20である。
フランス語は母音が16である。
ドイツ語は母音が17である。

日本語は母音が5つしかないし、音素が少ない。
英語の読み書きは結構できるのに会話がサッパリという人が多いのは、音素が少ない日本語を母国語にしてるので、舌と耳が外国語に付いていけないのだろう。

このグローバル経済においては、日本人の英会話力の低さは優位である。
仮に明日から日本人が英語ペラペラになったとする。
そしたら、移民が大量に入ってくる環境が整うわけである。
今のところは、日本語しか通じないという壁で移民をブロック出来ているのだ。

日本人が幼少期から海外に住んだ場合、かなりの馬鹿でもその国の言葉はペラペラになるから、遺伝子の問題ではない。
やはり小さい頃から音素が少ない日本語にどっぷり浸かっていると、ヒアリングの感性が育たないのだろう。
小さい頃から日本に住んでるハーフは(親から教わらない場合)英会話が全然出来ないこともある。
文部省は小学校三年生から英語教育を始めるらしいのだが、三年生では遅いと思う。
もっと幼少期から、音素がたくさんある外国語をやった方がいいだろう。
だが、前述したように、日本人みんなが英語ペラペラになると、移民がたくさん入ってくる環境が整う。
英語教育は失敗した方がいいのである。
日本語の音素の少なさはヒアリング殺しと言えるので、国益になっている部分が大きい。

漢字仮名交じり文はかなり読みやすく、日本の識字率の高さの原因だろう。
英語圏でディスレクシアが多いのは、26文字のアルファベットで音素数が多い言語を表現しているから、音と文字が対応しておらず、逆にややこしいと考えることも出来る。
日本人はヒアリングが弱いだけで、読み書きに最適化した文化を創ったとも言える。
51音しかない日本語は、同音異義語が多すぎて最悪だと言えるのだが、漢字仮名交じり文はそれを見事に解決したのである。
もしくは漢字で同音異義語が解決できるから、これだけ音素の少ない言語になったとも言える。







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