われわれの経験・体験は、五感を通して脳が描く現象である。
物質そのものに味があるとは思えないので、われわれの口の中に広がる味覚は、脳が作り出している現象である。
物質そのものに匂いがあるとは考えづらいので、匂いとは、われわれの脳が作り出す現象世界の問題である。
物質そのものに味も匂いもないと考えると、あくまで現象世界を再生する脳こそがすべてだと言える。

おっさんの怒鳴り声と、少女のよがる声は、人間の耳にはまったく違った「声」として聞こえるが、音波そのものが「声」を出すとは考えがたいので、声は脳が再生してるのである。
楽器の音色も、あくまで脳内の再生装置の問題である。

人類誰もが、頭の中に同じ再生装置を持っているのである。
色の見え方が違う人は色覚異常として扱われる。
人間にとって「正しい色」はあるのである。
その色の正しさは究極的な真理ではないだろうが、人間にとっての真実なのである。
そういう人間的真実を共有しているのが人類なのだ。

現象世界は物質と完全にリンクしているのである。
空想は出来ても、本当に生々しく体験するためには、定められた物質が必要なのである。
物質そのものには味も匂いもないが、どの物質がどういう味と匂いを作り出すかは厳格に決まっている。
誰もが、同じ物質世界から、同じ現象世界を体験する。
自分だけ五感のチューニングを変えることは出来ない。
ブスが美人に見えるように脳を調整できるなら、ブスをダッチワイフ代わりに使えるし、人生の苦しみも多少は和らぐだろうが、そのような操作はできない。
ブスはどう見てもブスなのである。
これによって、世界は共有されるのである。
誰が見ても同じ世界が見える。
そして美的観念も共有している。
だからこそ、美少女は稀少な存在であり、余ってるのは絶望的なブスだけなのである。
科学の進歩で五感や脳をチューニング出来るとしても、かなり遠い未来であろうし、仮にそうなるとしたら、それぞれの人間に別の世界が見えていることになるから、われわれは類的存在ではなくなるだろう。







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