親が大物芸能人というタレントはずいぶんいるわけだが、たいていは出来損ないだし、売れずに消えていく。金があっても無教養な家庭環境であるから、文化資本がまったくないのである。親をお手本として人間は育つから、いくら金があっても、お手本となる親が無教養ではかなり厳しいと思われる。豪邸に住んでいても家族はみんな馬鹿というのが、芸能人ファミリーなのである。

そういう意味では、本当に文化資本がありそうな家庭から誕生した芸能人として、蒼波純はかなり稀なのである。蒼波純がドイツに行ってドイツを気に入ったから、ドイツ語を自主的に勉強しているというのは以前のツイッターに書いてあったのだが、いろいろ調べてみると、トルコとイギリスを訪れている写真もあった。


イギリスのリバプールで撮った写真。
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ドイツのフランクフルトで撮った写真
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ドイツのドレスデンで撮った写真
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トルコで撮った写真
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この他にポーランドにも行っているはずだし、アブダビ(アラブ首長国連邦)を訪れたこともある。海外旅行が平気で出来る家庭らしい。いつも着ている服が違うし、これもかなり高そうである。姉が二人いるはずなので、お下がりもあるだろうが、この家のクローゼットには服が何百着あるのだろうか。

また北欧神話が好きでよく読んでいるらしいのだが、母親からギリシャ神話を薦められて読んでいるうちに、北欧神話の方が好きになったそうである。この家庭環境からすると、無教養な母親が「本を読みなさい」というレベルではないであろうし、母親がギリシャ神話に通暁した上で娘に薦めていることが伺える。

ツイートの内容も、13歳なのに極めてしっかりしている。あまりソーシャルスキルが高そうに見えないのに、ミスiDの他の面々をラブライブの仲間と呼びなかよくやってるのは、本人の徳操の高さなのであろう。やたらと畏敬の念を払われているのは、あらゆる世俗の感情がすべて斥けられ、俗塵より高いところに焦点を合わせた貴人として生きているからである。現世の栄耀を楽しむことに関心がなく、超越的な世界に思いを馳せている様子が、俗世に落とし込まれ大きな物語との関わりを失ったわれわれに向けて絶対者としての呼び声を発するのである。

蒼波純が一番好きなアニメは「輪るピングドラム」らしいのだが、こんな風に述べている。

わけがわからない、本当に面白いのかなと毎週見ていました
人の気持ちを考えるのは私には難しいけど
何度も見ていてこのアニメを作った人は何かを失ってそれについて
何か言いたいのかなと思いました
アニメが終わった後で一気に見るのも楽しいけど
リアルタイムで、毎週1話ずつ
わたしが小学生の時期にこのアニメを見られたことはとても幸せでした


俗的な欲望はいくらでも満たせる立場にありながら、ピングドラムという目標が不明確な作品に惹かれたのは、ずいぶん興味深い。あの作品は、今晩抱く女を確保するとか、明日の飯を確保しようという話ではなく、人間精神の生存戦略の話なのである。田舎から出てきた広末涼子は東京の繁華街の煌めきに目を奪われ、現世の欲求があますところなく屹立し摩天楼を築いたような風景が、タレントイメージをどれだけ損なっても手に入れたいものとして映じたのである。広末涼子は天使だったから、超越性のすべてが剥落した生々しい肉欲に溺れ、東京にある快楽のすべてを渉猟し、それだけで彼女の世界観は埋め尽くされ未知の要素はなくなった。蒼波純は天使ではなく天子と呼ぶべき存在であり、奢侈を極めた生活などすでに厭いており、ピングドラムという、この目的のない世界のどこかにある超越的なものに関心を抱くのである。やたらと勉強熱心なのは、功利主義的な発想で学習しているのではなく、踏破されていない嶮岨な山に登攀しようという欲求に思える。この勉強をすればこういう得をするという次元を超えており、すべてがあからさまに提示されているはずの世界に見えながら、実はほとんど未踏破であることを見抜いている賢者なのである。彼女の知的好奇心の強さは、この虚無なる世界との対峙である。決して正解を教えてくれるメシアではないし、教義を説く宗教家でもないだろうが、不可思議な世界の謎を解こうとする少女であり、無知である自覚から出発し世界を紐解こうという姿勢はソクラテスを思わせる。







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