長身でガタイのいい人間にありがちなのだが、トラブルを起こすのが趣味になっている人間がいるわけである。
トラブルを起こして腕力でねじ伏せて解決する勝利感が癖になっている。
相手が嫌な思いをしているのだから、本当の解決とは言い難いのだが、しかし若い女から見た場合にマッチョ的な魅力はあるし、やれる可能性があるのだから、メリットは大きい。

問題となるのは後半生である。
中年以降になると、腕力でブイブイ言わせるとかあり得ない。
しかしトラブルを起こして腕力を見せつける快楽が染みついているからどうにもならない。
中年になったから品行方正に生まれ変わるというのも難しく、トラブルを起こせば誰も相手にしなくなるだけなのに、いつまでもやり続けるのである。

未成年なら加害者は少年法に守られているし、腕力で劣る人間はビクビクしながら過ごすわけである。
被害にあったら泣き寝入りと決まっているので、ひたすら恐れるしかない。
いっそ法律がなければ、武器の使用で対等になることもあり得ようが、法律があり加害者が少年法で守られるので、未成年だとガタイのいい人間が明らかに有利であるし、20歳を超えても、若いつもりの間は、そういう感覚が続くのである。

だが、やはり中年になれば、トラブルになれば警察に電話するだけのことであり、「チクリやがった」と批判されることもない。
20代前半くらいだと、トラブルで110番とか少し恥ずかしいが、大人としての自我を持てば当然の行為となる。
中年になると、もはや清原の腕力など誰も恐れないし、相手にしないか、もしくは110番なのである。

腕力でねじ伏せるというのは、円満解決の対極であるから、これに慣れていると、トラブルの解決能力はとても低いのである。
若いうちは、相手に嫌な思いをさせれば勝利なのだが、大人になるとそうはいかなくなる。

人生の後半生では、円満に解決するか、そうでなければ大人特有の権力でねじ伏せなければならない。
前半生と後半生では権力の意味が違うのであり、腕力から社会的権力に移行するのである。
腕力に自信のある人間が若い頃にトラブルメーカーとして味を占めると、後半生で苦労するのである。







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