「人を蔑みましょう」なんてテーマの本が出るわけがないので、これが公然と言われることはないし、また大半の人は無自覚なのだが、蔑むというのは、対人関係においてかなり強力な武器である。
そして、暴力の代わりに使うべきものが、これなのである。
暴力的な人間に「暴力はやめよう」とか「他人と仲良く」とか言うことが多いのだが、実はそれは、いかにももっともらしいだけで、アドバイスとしてあまり正しくない。
衝動性の強い人間が暴力に訴えるのである。
そして衝動性が低く落ち着きのある人間は蔑みで対応するのである。
この認識に至らないと、暴力の問題は解決できない。
他人を蔑む感覚を覚えるのが、暴力を脱する最適な手段なのである。
蔑むというのは、要は、冷静な感覚を持って他人を見ることである。
決してヘイトに満ちた暴言を吐くのではない。
むしろ無言で、ああそうですか、と他人を突き放して見ることが出来るかという問題である。
暴力的な人間は裏表がない馬鹿正直であり、他人を侮辱してはいけないと思っている。
やや語弊があるが、他人を尊重する姿勢が暴力なのである。
他人をこいつ馬鹿だなと蔑んでいれば、そうそう暴力的な衝動など起こりはしない。
暴力的な人間は、他人に全力でぶつかっていくのであり、悪い意味で他人を尊重しているのである。
無言で蔑んで終わりという内的処理の仕方を知らないのである。
なかなか「人を蔑みましょう」と教えてくれる人はいないので、暴力的な衝動を持つ人間は、いつまでも、それを抑えられないか、もしくは必死に抑えるしかない。
落ち着きのある人間は、決して人格者ではなく、暴力の代わりに蔑みで処理しているのだが、この秘伝を幅広く教えるわけにも行かず、だから暴力衝動は解決し得ないのである。
落ち着き払って他人を蔑むタイプの人間が、人を蔑むのはよくないと難じられることはないし、使い勝手がよすぎるソーシャルスキルであるから、あまり蔓延しても困るのである。







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