物質とは、現実を支配するコードなのである。この宇宙に生物が存在せず、天体が運行しているだけだとしたら、誰もプレーしてないゲームのようなものであるし、宇宙は、このわれわれの現象世界のために書かれたコードなのである。そもそも物質の「実在」というものは必要が無い。物質はコードとして君臨していればよく、われわれの前に実在しているように見える物質は、物質のコードに従い、そのように現象しているのである。少なくとも「匂い」と「味」は現象でしかないと断定的に言える。ケーキを食べてその甘く溶けるような「匂い」と「味」を舌が感じているのは、現象世界の産物であり、決して物自体に匂いや味など無いはずである。では現象世界とはなんぞやと言えば、ひとまず解剖学的には脳であるし、そこに「匂い」や「味」はあるわけである。ケーキを成している物質は、脳の現象を生み出すためのコードなのであり、決してそれは甘くもないし香しくもない。

ケーキを口に含めば、ケーキが甘いのだから甘いのが当然と考えているなら愚かである。ケーキはスイッチのようなものであり、脳が甘みを現象として発生させる仕組みが凄まじくすごいのである。そして脳が現象世界を作り出している仕組みはさっぱりわからないわけである。

われわれの現実は、物質の法則(コード)によって縛られているのである。決してそれから逃れることは出来ない。だが、例外があって(寝ている時に見る)夢である。夢が証明しているのは、外部の物質が無くても、われわれの脳は現象世界を経験しうる。起きている時の空想はかなり物足りないし、物質(現実世界)というコードが五感を刺激してくれないと脳が本気で走ってくれないのだが、時として夢は現実と区別が付かないほどにわれわれを酔わせる。これは現象として等価だからである。たとえば夢の中で、人類最高の美少女である道重さゆみちゃんの裸が出てくるとする。その乳首の色は現実の道重さゆみちゃんの乳首と同一ではないであろうが、しかし、おそらく乳首とは記号的なものなので、われわれの快楽のスイッチを押すものでしかない。つまり本当に裸を見なくても、見たと思いこめば、それだけでそのような快楽が脳内で発生するのである。空想だとそこまで思いこめないが、夢の中では思いこめるので、現実と同じなのである。

文明社会では例外なく女性の乳首は性的な意味を持っており、乳首を出している状態が裸体なのである。これは人類のコードとして決まっているのである。人類最高の美少女である道重さゆみちゃんの乳首というのは、わたし個人の懸想の問題ではなく、正常な男性であれば、誰でも美の頂点として認識するものである。プラトンがイデアという言葉で言うのと同じ文脈の話である。現実に見ることが出来なくても、夢の中で見たという気になれるのは、五感からの刺激がなくても、脳が勝手に走って夢見ることがあり得るのである。夢と現実が現象として同等である問題をさらに突き詰めると、たとえ現実の道重さゆみちゃんに触れたとしても、決して道重さゆみちゃんから何かが送られてくるわけではないということだ。つまり、あくまでわたしの主観としての現象なのである。魂を直接触れあわせることが出来るというのなら話は別だが、どっちみち、わたしの孤絶した脳内現象としての問題である。現実に道重さゆみちゃんの乳首を舐めても、夢の中で舐めても、それはどちらもわたしの脳内現象である。それだけ生々しい夢が見られるなら、現実と変わらない。何が言いたいかというと、われわれの脳が現実と接続している、その接触面の問題である。決して現実が脳に流入してくるのではなく、あくまで現実が五感を刺激して脳細胞が発火するだけである。空想では五感の刺激には及ばず脳細胞が本気で発火してくれないから、現実が必要なのである。夢の中に完全に没入すれば、本物の道重さゆみちゃんの乳首で無くても、それを舐めたと同じことになるのである。もしくは道重さゆみちゃんがこの世にいないとしたら、どこかの金髪碧眼のフランス人少女を思い浮かべてもいいが、ともかく、そのようなテンプレートがわれわれの脳にあらかじめ組み込まれている。美少女が乳首を見せた時に、それを裸体と認識して性的興奮を覚えるという回路は脳内に強固に根を張っている。この快楽への執着は取り去ることが出来ないし、転がってるペットボトルや空き缶に性的興奮を感じるように変更することは出来ない。

夢と現実で違うとしたら、夢だと、そんなに都合のいい生々しい夢はなかなか見られないというだけである。いわゆる荘子の胡蝶の夢の話だが、蝶々としてひらひら飛んでいるところで目が覚めたとして、その自分がもしかすると蝶の夢なのではないか、というのは理屈としてはその通りなのだが、実際は、それほど生々しい夢は簡単に見られないので、やはり区別は付くのである。もし寝る前に、道重さゆみちゃんとデートする夢を見ると予約できるのなら現実もいらないが、それは出来ない仕様である。







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