日本人の多くはNFLをくわしく知らないし、アメフトのルールを理解している日本人はかなり稀であるが、われわれはNFLのスター選手が来日したら、凄い人として扱う。アメフトのルールを知らず興味が一欠片もないのに、スターだからという理由でチヤホヤするわけである。社会的に認知されているものは「追認」するのが常識である。これがザンビアの片田舎で流行ってるマイナースポーツだったら話は違うが、アメリカで最も人気のあるアメフトのスターなら、知らなくてもすごいと感じる。自分自身がすごいと思わなくても、そんなにアメリカで評価されてるのはすごいですね、と思うわけだし、そう思うのが妥当であろう。有名なベストセラーの著者に会ったら、われわれはその本を読んでいなくても、「凄いですね」と言うだろう。社会的に認められているものは、とりあえず認めないといけない。

われわれの世界の理解は、かなりの部分がこのよくわかってない追認によって成り立っているのである。一度に一冊の本しか読めない貧弱なわれわれの脳みそであるから、情報摂取にも限度がある。かなり碩学の人でも知らないことはある。もしくは専門家の人ほど、その専門を極めるために自分の時間のすべてを投じているのだから、他のことをやる余裕はない。知ったかぶりという言葉があるが、知らないことに謙虚になるとしても、NFLのスターが来たら「すごいですね」と言うしかないのである。知らないのに知ってますというのもよくないが、「自分はNFLに興味がないからおまえはただの一般人と同じだ」と言うわけにもいくまい。

村上隆が日本人から蛇蝎のごとく嫌われているのは、やらおんと似たオーラを感じるからであろう。集合知で築き上げたオタクカルチャーを切り貼りでまとめて金儲け。それこそ強調表現ではなく、まさしくやらおんと同じレベルなのである。オタクカルチャーは集合知で築き上げたものであり、村上隆が発明したわけではないというのを、われわれは海外に発信するべきだし、それこそわれわれ日本人の村上隆への嫌悪感を海外の人に追認して貰わなければならない。海外の人がオタクカルチャーをリスペクトするつもりで村上隆を評価しているとしたら、とんだ筋違いであるし、あくまで集合知で作り上げた文化であることを理解して貰いたいし、そう理解して貰えたら、村上隆個人への評価は世界から完全に消え去るのである。

村上隆が厄介なのは、一応は東京芸術大学で日本画をやっているし、まったくの無能ではないことである。わたしは芸術を評価できる鑑識眼はないが、村上隆はかなり高いレベルの画力の持ち主である。だが画家として認められるのは極めてハードルが高いのであろう。こういうひとが、アートと称して誰も感動しない作品を作ってしまう問題がある。海外で評価されるのも、やはり絵そのものが上手いから誤魔化されてしまうのだろう。村上隆はごく普通にイラストレーターとして食えるだけの画才はあるので、アートでなければ生活できないということはないはずだが、芸術家への未練を持った人間がアートと称して迷惑を掛けるのはどうにかして欲しい。日本人のオタクが見たら誰も感動しない空疎な作品で商売してるのであり、決して日本人は認めていないというのを海外に伝えるべきなのである。そもそも画才のある人が、誇りを持って漫画やアニメの絵を描いてるのがオタクカルチャーであるから、村上隆はいろんな意味で似つかわしくないのである。







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