世の中には公然の秘密というのがたくさんあるわけである。
卑近な例で言えば、誰かがハゲたとして、あんまり「あなたハゲましたね」とは言わない。
みんなが知っているけど、あえて触れないということがある。
インターネットはこのような公然の秘密への配慮を欠いており、ハゲを見つけたら、そいつがどれだけハゲであるか、露骨に言うわけである。
現実社会なら触れないことに、徹底して触れる。
良くも悪くも、それがインターネットなのである。
ハゲというのは喩えであるし、当人に落ち度がないこともあれば、何かしら後ろ暗いスキャンダルの類であることもあるだろう。
われわれがネットで実名を特定されるのを嫌がるのは、どこかハゲているところはないかとあら探しされ、それが発見されたら、永遠に言われることである。
あえてハゲに触れないというエチケットがないどころか、むしろそこに集中砲火を浴びせるのである。

これは2ちゃんねるだけの問題ではない。
そもそもグーグルのサジェスト機能を考えて貰いたい。
有名人の名前で検索すると、たいていは、過去の汚点がサジェストされてくるのである。
現実なら公然の秘密として誰もが口をつぐむ問題が、真っ先に提示されてくるのである。
これは何とも言えない問題である。
過去の汚点に関して、忘れられる権利を主張するのもあるが、当人の落ち度が強い場合はかなり疑問である。
名誉というのは、真偽の問題だけでなく、公然の秘密も孕んでおり、都合の悪いことを消去して胸を張るということもあり得るわけである。
それに知っていても言わないというのが公然の秘密であるから、完全消去というのは間違った対応だと思われる。

このようなハゲにハゲという空間で実名を名乗るとしたら、文化人になりたい欲求を持つ人間だけである。
文化人とはなんぞやというと難しいが、匿名ではなく顔を出すがゆえに、現実と接点があるということなのであろうし、リアルに力があるという幻想をもたらすし、大げさに言えば特異点であり、いろんな意味で著名人という立ち位置である。
これで稼げる人もいるのだから、まったく無駄な冒険というわけでもないのだろう。







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