われわれがパワハラされたとして、平然と「なんでそんなに怒ってるんですか」と質問することは出来ない。
質問して答えさせるくらいに反抗的な行為はないのである。
パワハラされたら狼狽しなければならない。
オロオロしてみせる必要があるのである。
それによって被害を最小限にとどめているつもりである。
本当にそういう奴隷根性が被害を最小限にするための最適解とは思えないが、パワハラを仕掛けられて平然と「何なんですか」と説明を求めるのもなかなか難しい。
というより、そこまで冷静沈着に対応出来る人間であれば、パワハラの対象になりづらいであろう。
パワハラに反抗するからには相手を殺すとか殴るしかないと考えてしまう人間は、あまり要領がよくないのである。
ピエロのようにオロオロしてみせるか、相手を殺すかの二択だと思っていたら、オロオロするしかないのである。

ああ、たとえば西村博之を思い浮かべて欲しい。
こいつにパワハラは可能であろうか。
西村にパワハラを仕掛けても、こいつはオロオロしないであろう。
他人を殺すタイプでもないから、「何か嫌なことでもありましたか」と説明を求めるであろう。
スターリンがこいつを銃殺するというのなら、さすがの西村でも狼狽するかもしれないが、たいていの局面だと「何で?」と平然と尋ねるであろうし、そうなると権力が根無し草であることが露呈されてしまう。

もちろん逆らうことの代償が大きいこともある。
東條英機の父親などは、かなりのエリートであったのに、長州閥が専横を極めている軍部の風潮を憂い、その首魁たる山県有朋に抗議したことがあった。
それによって、東條の父は執拗な嫌がらせを受け、不遇の人生を過ごした。
山県有朋が死んでから長州閥の勢いなどなくなったのだが、東條英機はかつての父親の恨みを晴らすべく、地に墜ちた長州閥の連中をいたぶることを徹底し、山口県出身はかなり痛めつけられた。
まあ山県有朋に逆らうとか、さすがにまずいわけであるし、東條英機に逆らうのもまた難しいであろう。
(東條英機は周りが勝手に死んだり失脚したりして、消去法で首相になったので、軍部で圧倒的な力があったわけではないが)。
われわれは偉い人と偉そうな人の区別が付かないので、なんかとりあえずオロオロしてみせるのだが、権力者の力量を見透かすことなく、何でもかんでも従うのは愚かだと思われる。







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