花が咲く、風が吹く、花が散る。いかに多くの歌人がこれをテーマに詩を書き綴ったかわからないし、花に喩えて人生のはかなさを歌うのが詩歌であると言っていいくらいなのである。花には意識がないし、主体性などあるまいから、われわれの爪が伸びてはそれを切ってるのと変わりないだろうが、花鳥風月を擬人化して歌にするとして、やはり花の命こそが、その瞬間的な美しさからして、無常たるわれわれの人生に重ね合わせるのに似つかわしいのである。今年の花と来年の花は違う、とわれわれは認識しており、散りゆく今年の花は永遠に消え去ると考えるのである。残酷さを含んでいるからこそ時間がある。簡単に巻き戻せたり、もしくはいくら時間を無駄にしても永遠に無尽蔵だから構わないとなると、そこに人生の重みはまったくないであろう。この現世において、われわれは時間を売って生活していると言ってもいいわけである。経年劣化に脅えつつ、時間を投じて成果を得るのである。

道重さゆみちゃんが消えた世界において、最後の残された希望が菊地最愛ちゃんであることは論を待たない。アイドルたるべき人類愛にあふれたパーソナリティーの持ち主であり、AKBのような品性下劣さはまったくなく、どこまでも貴人として品位を保ち続ける人物であろうという信頼性は絶対である。ひとつの時代を作るべくしてこの世に生まれたはずなのである。本来なら国民的アイドルとしてドームツアーをやっている頃である。しかし、もあちゃんはなぜかBABYMETALのサイドダンサーの地位に甘んじているのである。

「そろそろBABYMETALを解散したいんです。五月からの海外ドサ周りとかあり得ないです。日本のファンの方にわたしの姿を見せることすら出来ません」
菊地最愛ちゃんは意を決してKOBAMETALの部屋を訪れたのである。
そこでは鶏やひよこが無造作に飼われており、あちこちに血塗れの潰された死体が転がっていた。
KOBAMETALは鶏をそのまま食べて生活しているのである。
この顔面に悪魔の入れ墨をほどこした狂人に文句を言うなど、そう簡単にできることではないが、もあちゃんも我慢の限界である。
「ずいぶん思い上がったものだな。この俺がプロデュースしたBABYMETALあってこそ、おまえもチヤホヤされているのだぞ」
KOBAMETALはスカル・リングを嵌めた指で鶏の首を絞め、あわれにも吐き出された血を舐めるのであった。
「SUちゃんがすごいのは認めます。あれだけ声量のある女性ボーカリストはいません。でもアイドルならわたしで充分です。SUちゃんにアイドル性は皆無です。まるでゼネコンの下請けのようなことを、わたしがやらされているのは納得がいきません」
確かにその通りであった。
中元だけは絶対にアイドルではない。
なのになぜアイドルと名乗れるのかと言えば、水野由結ちゃんと菊地最愛ちゃんにアイドル性を丸投げしているからである。
「おまえは何か誤解している。おれは中元を無理して売りたいわけではないんだ。中元はたまたま顔がオジー・オズボーンに似てるからボーカリストにしてるんだよ」
「そんなどうでもいい理由でボーカルを選んでいるんですか。でも、それならわたしと由結は外してもいいですよね」
「それだとアイドルとメタルの融合が出来なくなる。ゆいもあにアイドルの部分は任せているわけだ」
「でもBABYMETALなんてたいしたことないです。ゆいもあなら東京ドームを埋める自信があります。なぜ、メタルというニッチなところでやらないといけないのでしょうか」
もあちゃんの言い分はもっともである。
ゆいもあならいくらでも飛躍できる。
なぜ、メタルという足枷をはめられ、不自然なアイドルをやらないといけないのだろうか。
KOBAMETALはにやりと笑うと後方のディスプレイに映像を映し出した。
そこに映っていたのは、ゆいもあの裸であった。
ふたりが一緒にシャワーを浴びている姿が映し出されていたのである。
「俺が死んだら、この盗撮映像のコピーが世界中にバラまかれることになる」
もあちゃんは言葉を失うしかなかったのである。
KOBAMETALは後白河法皇に並び立つような大天狗なのであった。
水面下で今年の五月に予定されていた菊地最愛東京ドーム公演が、BABYMETALのメキシコライブにすり替わったのは、こういう真相である。
近いうちにすべてのアイドルは死滅する。
肥大したAKBは戦艦大和のようであり、秋元康はいつものように勝ち逃げしてすべてを無かったことにするし、世界最高のアイドルたるべき菊地最愛ちゃんが、その花が咲くべき時期をメタルレジスタンスの生け贄として捧げられているのだから、これで終焉を迎えなかったら不思議である。







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