われわれは朝日新聞をよく批判するが、世界最大の発行部数を誇るのは読売新聞である。読売が傍観者を貫く姿勢もなかなか凄まじいものである。なにか不満が有れば言論で決することなどはなく、すべて弁護士に任せて、法廷で書類を取り交わして粛々と処理される。

読売が週刊ポストを訴えている裁判もアホだと思うのだけど、なぜか東京高裁では読売が逆転勝訴している。
東京地裁で読売が敗訴していることから、はっきりとした判決が出せる案件ではないと思われる。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2605I_W4A620C1CR8000/
権力と一体になって不公正な報道をしたとする記事を週刊ポストが掲載し、名誉を傷つけられたとして、読売新聞東京本社が発行元の小学館などに損害賠償と謝罪広告を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は26日、名誉毀損を認め、100万円の支払いを命じる読売新聞側の逆転勝訴判決を言い渡した。
問題となったのは2012年4月13日号の記事で、「海外取材までして警視庁『2ちゃんねる潰し』を応援する読売の“見識”」との見出しで掲載された。
須藤典明裁判長は「記事は読売新聞が積極的に捜査機関に協力している印象を与え、報道機関としての社会的評価を低下させた。内容も事実ではない」と指摘した。
一審東京地裁判決は「記事の大半は抽象的な内容」とし、社会的評価を低下させたとは認められないとしていた。
小学館広報室は「主張が一部認められず遺憾。判決を精査して、対応を考えたい」とした。読売新聞グループ本社広報部は「妥当な判決と考えている」とコメントした。〔共同〕


わたしはこの週刊ポストの記事を読んでないから中身は知らないが、警察の記者クラブで言われたとおりに取材しているのは事実そのもの。もちろん「命令」されてるわけではないし強制ではないのだから、警察から言われたとおりに何でもやるはずはないし、興味がなければスルーすればいいのだが、あくまで警察からの示唆に基づいて取材しているわけである。記者クラブからのリーク無しには動きようがないというのが問題の本質であろうし、元記事は見てないが、どれだけ乱暴な表現を使ったにせよ、記者クラブと警察発表に誘導されつつ取材活動しているのは確かであろう。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150422-00000046-dal-ent
日本テレビは22日、同日発売の週刊文春(4月30日号)に掲載された上重聡アナウンサーに関する記事について、「事実ではない悪質な内容」との見解を発表。週刊文春に対して、訴訟を提起する準備を進めるとのコメントを発表した。


この上重の問題にしても、弁護士に任せるということなのである。マンションの問題をスクープしたのは週刊文春であり、これは事実なので争いようがないが、たぶん松坂のボールを売ったとか、そのあたりが事実に反するのだと思う。マンションの問題が事実なのに、松坂のボールを売ったところだけ提訴するのは訴訟馴れしすぎである。ここだけに絞って勝訴を狙っているのである。読売新聞と日本テレビは同一の主体ではないが、体質は同じなのである。裁判を起こすのは自由といえば自由だし、権利といえば権利だが、読売新聞や日本テレビがそれをやるのは濫訴の極みとしか言い得まい。上重のマンションの件をきちんと説明するのが日本テレビの義務であろうし、松坂のボールを売った云々がデマだとして、そこだけに論点を絞り込む戦略だとしたら、もはやどこに大義があるのか、ということである。

週刊文春はいまや最も信頼できるメディアの一つであり、ここは週刊ポストのように甘くはない。週刊文春はメディアの護送船団体質から抜け出して、真のジャーナリズムに脱皮しようという決断主義が感じられる。他局も、各紙も上重の問題に関してはスルーを決め込んでいるのだから、われわれネットユーザーは文藝春秋社を、ジャーナリズム精神の勃興として応援するべきなのである。オールドメディアの胡散臭さと欺瞞が世界を覆い尽くしていることが気付かれ始め、われわれネットユーザーも気付いてはいるのだが、素人ではどうにもならないという状況下において、週刊文春が決起したのである。ネットの素人集団ではマスコミに太刀打ちできないのははっきりしたのだから、もはや文藝春秋社しか頼るところがない。文藝春秋社がこのまま守りに入っていては埋没してじり貧になるから攻めに転じているのだろうが、革命が必要とされる時に革命を起こすのは大いに結構なことである。このままでは死んでしまうという閉塞感によりなまぬるい生活態度をあらため気骨ある人間に生まれ変わろうという決断こそが志士たるにふさわしい。文藝春秋社が生き残るために、既存のメディアの体質に牙を剥くのは、われわれとしても大いに歓迎するべきところであり、丁度いい具合の会社があったものである。われわれが漠然とマスゴミ批判をしても意味が無く、実行力のあるのは週刊文春だけである。文藝春秋社が起こしつつある革命をわれわれは全力で支援し、週刊文春にお金をたくさん落とすべきなのである。週刊文春を買うか、関連書籍でも買うか、なにかしら文藝春秋社の本を買って支援の意を示すべきである。菊池寛の最大の業績は文藝春秋社を立ち上げたこととされるであろう。







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