当たり前だが、われわれはコマンド総当たりで生きてはいない。
ゲームみたいに、いろんなコマンドを試すわけにはいかない。
人生における行動選択には何らかの躊躇がある。
このためらいが人生の本質なのだ。
怒りへの恐れ、恥への恐れ、そういうためらいなのだ。
「これはまずいのではないか」という畏怖がある。
恥の感情に制御されてなかったらわれわれはあらゆることを試している奇妙な生き物だっただろう。
ゲームと違って、この現実世界ではボタンを押してみる前にいろいろと考える必要がある。
ゲームにもいろいろあるのだろうし、たとえばヒロインの身体に触ろうとしたら無効なのがたいていだと思うが、警察に連れて行かれて取り調べを受けるゲームだってあるかもしれない。とはいえ本当に逮捕されるわけではない。
あなたが今から繁華街の目抜き通りに向かい、楽しそうな人々に向かって包丁を振り回すのもコマンド選択としては可能であるが、それは人生そのものが加藤智大になるわけである。
ゲームの中で通り魔をやって死刑になるのとは違うわけである。
われわれはゲーム感覚で生きるのは極めて難しいようになっている。
刑務所暮らしさえ遊びの一貫と考えるのはなかなか難しい。
また恥をかくというのも主観の問題ではなく、なにかしら顰蹙を買い、それがつきまとうのである。
言動からマイナスの結果が出るとそれが後々までつきまとうので、コマンド総当たりは出来ない。
マイナスの結果を承知でなんでも突撃していく人もいるが、どうしてもB級路線の生き方だし日陰者ということになってしまう。







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