われわれは対象というのが素朴に実在していると考えている。
だが、対象とは認識の問題であり、われわれの肉体の問題である。
たとえばセックスというものがなければ「性的対象」というのは無い。
これだけで対象というのが消えるわけだ。
われわれは普段から性的対象として他者を見ているが、その部分が決定的に欠落するのだから、まったく別のものと言ってもいいくらいなのである。
物質的に変わりが無くても性の欲求だけで「対象」が変化するのである。
生物が有性生殖を始めたのは10億年くらい前であろうし、36億年くらいの地球生命の歴史から言えば、性が無かった期間の方が長いのである。
性欲がない生物というのは夢想ではない。
性がなければ、この世界はまったく違って見えたであろう。
そして言葉もかなり違うものであったはずである。
対象に名前を付けるのが言葉であるから、性的対象が無くなるなら、言葉の体系もまったく別になる。
言葉はプラスの意味とマイナスの意味があるわけである。
性欲で言えば、美人とブスという具合に、プラスとマイナスに分けられている。
この価値判断をするのも欲求があるからであるし、快楽と苦痛という肉体的な枠組みがないなら、このプラスとマイナスの区分けもいらないであろう。
性欲がなければ美人は存在しないと言っていいし、そう考えると、対象が素朴に実在しているということはないのである。







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