2015.09.30

光と視覚

生物が存在してなかったら、誰にも観測されずに宇宙は存在しているのかという疑問があるわけだが、いずれにせよ人間の頭部に浮腫のように付着している感覚器官が絶対というわけではあるまい。
光を認識するとして、それが視覚である必要はない。

遠くのものが小さく見えるのはレンズを通しているから当然なのだが、要はレンズの仕組みの話である。
つまり、光を検出して、そこから像を生成して現象世界を体験しているのだが、光から分析して物体の位置関係を把握するのであれば、眼球のレンズでなくてもいいような気がする。
失明するとたいていの人は自殺を考えると言うが、物体の位置がわからなくなるのだから深刻さの極みである。
だが視覚が絶対ではないし、光の情報を把握出来ればいいのであり、眼球のレンズで捉える必要もあるまい。

地球の生命体とはまったく別の生き物がいるとして、人間より遙かに高性能な検出器官を持っているかもしれないし、それと比べたら人間の方が遙かに盲人かもしれないのである。
われわれは目で見て楽しむことに文化や性の悦びを見いだしているので、これを失うのは耐えがたいように思えるが、もしかすると宇宙人は遙かに優れた感覚器官を用いて光が作り出す世界を享受しているかもしれないわけである。







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