おそらくひとびとは文章が読みたいのではなくて、それがリアルタイムで更新されてくることが好きなのである。
ツイッターのタイムラインだけでなく、いろんなソーシャルツールの動き、もしくは常駐している掲示板の動きを含めてもいいだろうが、定点観測しているところが更新されると嬉しいという感覚である。
なぜ嬉しいのかと考えるとずいぶん奇妙だが、おそらくコミュニケーションしている錯覚か、そんなものだろう。
ずっと記述の内容が変わらないページとは違って、更新されることで、何かしら悦びがあるのである。

タイムラインへの依存度が高まると、流れているテロップをずっと見ている生活になってしまう。
ツイッターに貼り付くだけでなく、巡回対象のスレッドを何度も何度も確認したり、もはや意味不明の飢餓感である。
何に飢えているのかという重大な疑問が湧いてくる。
ゴミみたいなテキストが本当に好きというわけではあるまいし、目的はテキストではなく、新しい動きを待ちわびているのである。
そもそも素晴らしい文章を読みたいなら古典を紐解けばいいだけであるが、それはしないのである。

黎明期の頃は、ワイアード空間で全人類が手を取り合い、世界のすべてがあまねく照らし出されるくらいに思われていたが、実際に世間に普及してみたら、変わり映えのしない狭い世界にずっといるわけだ。
まったく世界が広がらず、これでは田舎の近所づきあいと変わりがない。
どうせなら普段は見ないサイトを見てはどうか、と思ったりするが、定点観測しているところが更新されるのが悦びの本質であるから、知らないサイトを見ても楽しくない。
何の籠城戦なのか知らないが、同じところを根城にして梃子でも動かないのである。
ネットジャンキーは関心を広げることは望んでいないし、人跡未踏の地を求めて開拓者たらんとする意志などあるはずもなく、世間話の相手を探してうろうろしてるおしゃべりなババアと大差ない。
近所づきあいが嫌悪されたことでそういうババアは淘汰されたが、われわれがネットで似たようなことをやってるのが興味深い。







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