これはあまり適切な事例ではないのだが、類例を目にしたことがないので、このエピソードから始めよう。
宅八郎というおたく評論家は、他人からいじめられると、その相手に執拗に食い下がるらしい。
小峰隆夫というフリーの編集者がいて、宅八郎は暴言を吐かれたらしい。
宅八郎は復讐として小峰隆夫の自宅の隣に引っ越して、いろいろやっていたらしいが、それで宅八郎が民事で訴えられた。
どうやら宅八郎が週刊プレイボーイの専属モデルを撮影しようとして、それがトラブルの発端であり、プレイボーイの編集者の個人情報を晒すなどしたため、小峰が宅八郎を恫喝したようである。
だから逆恨みの要素が強く、復讐の事例としては適切ではないが、他の事例が思い当たらないのである。
純粋ないじめやパワハラの被害者が宅八郎のようなことをやっている事例は聞いたことがない。
まともな神経ではそんなことは出来ないからだ。
では「まともな神経」とはなんぞやという問題になるし、要するに暴言を吐かれて悔しい思いをしたら我慢することなのである。

なんというか、侮辱が成立したら、そこで終わりなのである。
見返すことだけが正当なやり方である。
スクールカーストでナードだった人間がエリートになり、威張っていたジョッグが落ちこぼれ人生というのは典型的な図式としてあるだろうし、おそらく現実でもさほど稀ではあるまい。
チアガールを連れているジョッグに殴られたらグーグル社員にでもなって見返してやれということなのだ。
なんにせよ直接の復讐は出来ず、自分がすごい人間になって「見返す」ことしか認められていない。

キチガイという言葉は統合失調症に対しては意外と使われない。
たいていは人格障害者が怒り狂う場合に使われる。
われわれは偉い人が怒ることが正当だと思っているので、なんの権限もない人間が怒り狂うと唖然とするしかない。
われわれは力関係の論理が骨の髄まで染みこんでいるから、そこから逸脱したことをやられると、かなり強烈な違和感をおぼえるのである。
パワハラをされたら黙って甘んじているのが正常なのである。

われわれは時効に頼りながら生きている。
われわれは時間的存在であるが、これは時間ごとに事実が確定するということである。
暴言を吐かれたなら、その段階でやり返せということなのだ。
そのときに何も出来なかったのに、あとから嫌がらせとして自宅訪問を繰り返すとしたら、これは時間の秩序に反した異常行動と思うわけだ。

小山田圭吾は自分がかつていじめた相手を訪問するシリーズを雑誌の企画でやっていたらしいが、これはキチガイとは言われない。
この訪問シリーズは知らないが、わたしも何十年か前に小山田圭吾が音楽雑誌のインタビューでいじめでうんこを食わせたと自慢しているのを読んだことがあるので、いろいろ言われていることはかなり事実だと思われる。
これが仮にいじめられた側が小山田圭吾の自宅への訪問を繰り返したらどうなるのかというと、キチガイと扱われるわけである。
小山田圭吾は結婚して幸福な家庭を築いているし、かつては渡辺満里奈と交際していたとも言われるし、まあ正常な人なのである。

おそらく時効とは、経過した時間の長さではないのである。
学校を卒業したら学校時代の怨恨にぐちぐち言うなということなのだ。
卒業式の翌日から時効である。
クラスでの権力は正当であり正統だからである。
われわれは、とある閉鎖系の中でペルソナをかぶって存在している。
この閉じられた空間が解散となったあとでも、そこでのペルソナは追認して貰わなければならない。
あれは夢だったというのではなく、事実として甘受しろということである。







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