ネットが普及したことで多少はマスメディアがおとなしくなったので、それはいいのだが、思っていたほど革命的ではなかった。
まず人間そのものに限界があり、頭の出来映え自体が変わらない。
科学が進歩して生活は便利になるが、叡智から縁遠いことに変わりはない。

出版社の牙城が崩れていないのも大きな原因であろう。
紙媒体の方が明らかに権威が高い。
大手出版社から本を出すとなると、いかにも社会的に認められている著者という感じである。
同じ内容を無償でネットに公開したとして、これは金にならないだけでなく、出版したという実績にもならない。

初期の頃はネットを放送局に喩える人がたくさんいたが、それは間違いであろう。
公開はされているけれども、検索して辿り着いたひとしか読まないので、決して世界に向けて放送などしていない。

たくさんの名著がただで読める図書館があるとしたら、少なくとも書籍代がネックで知性が停滞することはなくなる。
人間が読める本の数などたかが知れているし、それも人間の限界だが、書籍が無料であるなら、書籍代の壁で読書から疎外されている人に機会は与えられるであろう。

海外の古典的な名著で著作権が切れてるのはたくさんあるが、翻訳者の著作権はなかなか切れてない。
日本政府が税金で人を雇って翻訳して、ネットで無償公開すればいいと思うのだが、もちろん現実には民業圧迫だと批難されるであろうし、出版社は死活問題として抵抗するであろう。
それ以外にも様々な障壁が考えられるから、これは現実的な提案ではない。

何にせよ、ネットが普及してから20年くらい経つが、無料の名著は生まれなかったのである。
価値のある文献を読むには金を払う必要があり、そこはまだ出版社が完全に支配している有料のゾーンである。







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