人種とか国家とか、その類のものが連続的なアイデンティティーであるのに対して、貧困はアイデンティティーではない。
実際は貧困は遺伝すると言ってもいいくらいに固定されているが、アイデンティティーではないので、ここは差別問題にかすりもしない。

やはり連綿たる差別の歴史を背負ったアイデンティティーの持ち主として、過去の総決算を求めるのが人権運動なのである。
ただの貧乏だと、アイデンティティーを賭けた戦いは出来ず、死を待って無縁仏となるか、そうでなければ貧困を再生産していくしかない。
人間の尊厳は、なんらかの集団的なアイデンティティーと紐付けられているのであり、ただの劣った人間はどうしようもない。
人権問題がアイデンティティーの問題であるからには、そういうことになるのである。

たとえば職業差別はアイデンティティーの問題だが、貧乏人を馬鹿にしても、これはアイデンティティーの問題ではない。
職業差別と貧困問題は似て非なるものである。
貧乏なのを誇りにしている人はいないと思うので、貧乏を馬鹿にするのはアイデンティティーを傷つける行為とは言えない。

金がなければ電車に乗れないが、料金を払えない人を拒否しているだけであり、その人の「貧困」というアイデンティティーを理由に拒否しているわけではない。
運賃を工面してくれば乗れるので差別ではない。
だから貧困層がいろんなものに乗り損ねても人権問題にはならない。







スポンサードリンク

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング