昭和天皇が軍部独裁を傍観していたのは、立憲君主制とはそういうものだと教え込まれたからであるし、無私であろうとした人間であるから、軍部の体制にメスを入れるほどの強い意志を持てるはずはなかった。
それに今だからこそ日本がすべて悪いと言われるが、あの帝国主義の時代だと、いわば抜き差しならない状態であり、あの時点でどうすればいいという正解はない。
まわりが平和なのに日本だけが勝手に暴れていたわけではない。
朝鮮の問題にしても、あそこを押さえておかないとソビエトに取られる懸念があったからであり、あの位置に朝鮮という最貧国があるのがめんどうだったし、そもそも赤字なのだから植民地として利益を得たわけでもない。
また軍人勅諭というものは、明治時代の竹橋事件(近衛部隊が不満を持って暴れた事件)への反省として作られたものであり、徴兵制を維持するためには、天皇のカリスマ性を最大限に高めなくてはならない。
昭和天皇がわざと俗物のような振る舞いをして国粋主義者を興醒めさせれば、厭戦気分を生み出すことは出来たであろうが、隣国にソビエトという共産主義国家があり、帝国主義が猖獗を極め、列強が生きるか死ぬかの神経戦をしている時に、武器を投げ捨てて平和を宣言すればいいというものではない。

右翼団体はこの当時から大問題であったが、天皇がやめろというわけにはいかない。
「やめろ」と言われたら、右翼団体が素直に解散して普通の人になるかといえば、絶対にならない。
右翼団体はノイローゼが作り出した怪物だからである。
北一輝などは晩年は総会屋としての生活に満足していたが、基本的には血気盛んな青年が本気で人生に悩み、救いを求めるように天皇に病的に依存しているのである。
ノイローゼ患者が生きる意味を求めて七転八倒しているのだから「普通に生活しろ」と言うことは出来ない。

軍部が異常だったと盛んに言われるが、やはり政党政治家が右翼に暗殺されすぎた。
これは天皇のための親切な行為なのである。
親切の押し売りを断るのは侮辱行為である。
やはり親切の押し売りは、人生への渇望であり、それを断ると恥をかかせるわけだ。
右翼はノイローゼに基づくストーカーであるから、天皇の言うことは聞かない。
勝手にいろんな重臣に「君側の肝」というレッテルを貼り、その大逆臣を天皇のために暗殺してくれるわけであり、自分がその替わりに側近になるつもりなのである。
五族共和とか八紘一宇とか思想を並べ立てるけれども、根っこにあるのは本人のノイローゼであり、死にたいくらいに悩んでいるからテロリストとなるハードルも低い。
天皇が右翼に、おまえら邪魔だからやめろと言ったら暗殺されるかもしれない。
昭和天皇には弟がいるから、殺されても皇統は問題ないけれども、どちらにせよ、あの状態で平和主義というわけにはいかないので、その微妙な匙加減の調整を天皇が出来るわけがない。
平和主義とか言って手をこまねいていたら、ソビエトの属国として共産主義国家になったかもしれないわけだ。







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