ワル自慢は共犯性という共感を作り上げようとする行為である。
われわれはずっと昔からワル自慢が好きであり、その一方で憎悪していた。
ワル自慢というのは、わざと聞こえるようにしているのであり、周囲としては眉を顰めているのであるが、これがDQNの権力なのである。
大人になれば役人とか権力者がワル自慢をするであろうし、だんだん社会的権力に移行していくので、DQNだけの問題というわけでもないが、何にせよ党派的なものである。
「面と向かって言え」という定番の台詞があるが、いろんな意味で面と向かっては言わないのが人間である。
おそらくワル自慢に接すると、面と向かって抗議できない弱い人間である自分に向き合わされる。
これがインターネットとなると、面と向かって言わなくてもいいので、ワル自慢を耳にすれば最大限にバッシングする。
「面と向かって言え」というのもずいぶん変な話であり、たとえば東條英機の父親は陸軍大学校を首席で卒業した秀才であったが、山県有朋の長州閥優遇に面と向かって異を唱えたことで、徹底的に冷遇されたのである。
これが後々の東條英機による長州出身者の徹底排除に繋がるのである。
ともかく、これは結束力の強い派閥と、それを傍観しているバラバラの個人の問題である。
インターネットは結束力が弱い個人の空間であるが、ワル自慢に関しては結束して対抗するのである。
現実の強者に対して、匿名の弱者がネットで団結するのだ。
本当に卑怯なのはどちらなのだろうという問題であるし、卑怯という概念もよくわからないものだ。
泥船から早々と逃げ出したり、こそこそと他人を攻撃していると卑怯だとされるようだが、「面と向かって言え」というのは正論に聞こえるとしても、結局は集団リンチをするために呼びつけているに過ぎないし、そこに単騎で突入するのもずいぶん阿呆な話である。
つまり党派的な集団リンチの力学と、隠れながらこそこそと対抗する問題であるから、誰が立派というわけではあるまいし、人間の原罪であり、一個人が無力であるという根源的な疚しさなのである。







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