われわれは想定問答集に従って世界を把握している。
誰が何を言うかは事前に予想が付く。
言うまでもなく、超能力の予知のようにズバリと当てられるわけではないが、大雑把にはわかるわけである。

この想定問答集がわれわれの頭の中にインストールされていて、いつもアップデートされているのである。
それに基づいて頭の中でシミュレーションもしている。

どうやってアップデートされるのか、というと、たとえば何かが起こった時であろう。
今までであれば人権問題は人権団体の言うなりであり、マイノリティー様を貴族として優遇するのが、(抗議された時の)想定問答だったのだが、ドナルド・トランプみたいなのも出てきたし、さすがに大統領にはなりそうもないが、アメリカでこういうことがあると、微妙にひとびとの価値観が揺らいだであろう。

アップデートというと、なんか優れた内容に更新されるかのようだが、もちろん改悪であることもあるだろう。
ともかく改善か改悪かしらないが、アップデートされるのである。
社交的な人でさえ、会話する相手の数はたかが知れているし、かなりの部分は頭の中の想定問答集で図上演習するしかない。

マスゴミの常套手段として、たとえば「女子高生がこんなことを言っていた」と創作することで世間の想定問答集を書き換えようとする。
万が一本当に取材していても、都合のいいところだけ切り貼りするから創作と同じである。
情報を受ける側は、そういう間接的な形で情報を得る、というか情報操作されるのだが、そのせめぎ合いで想定問答集はアップデートされる。

だからわれわれは時代の価値観に引っ張られているのである。
個々人の価値観というのは実はほとんど存在しない。
想定問答集に基づいて頭の中で図上演習して世界を理解して、それに与しているだけである。
そして現実に話すとなると、われわれはお互いに正解を持っているわけではないが、相手の答えを予想しつつ、それっぽい会話をするのである。







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