歴史上最高のギタリストは誰かと問われたら、たいていの人はジミ・ヘンドリックスの名前を挙げるであろうし、20世紀最高の名著と言えば、ハイデガーの「存在と時間」と言うしかないのである。
「存在と時間」は世界内存在としての人間について語ったが、社会学的な側面が殆ど無く、そこで提示されるのは、一般的な人間なのである。
優劣を抜きにした誰しも共通している人間が描かれる。
人間について語るなら、優劣の問題は避けて通れないはずだが、「存在と時間」はこれについて書いていない。
社会学的な視点を入れると、どうしてもいわゆるマニュアル本、つまり、なにが合理的であるかとか、人生で得をする方法について記述することになってしまう。
われわれは365日ずっと人間について語り続けている。
人間と社会とかそんな話は、普段から人生にあぶれた飲んだくれが場末の大衆酒場で蜷局を巻きながら論じていることであるから、あれこれ書いても普段の通俗的な会話の繰り返しであるし、緻密で高度なノウハウとなるとエリートの企業秘密なので、それを超えるなら、出鱈目な科学理論を作り上げることになってしまう。
ハイデガーは「通俗的」という言葉を頻繁に用いるが、これによって俗世間のモノの見方を相対化し、対応マニュアルなどは示さない。

刊行されている「存在と時間」は上巻であり、予定されていた下巻は出されずじまいだったが、「ある」とはなんぞやというのが一応のテーマではある。
上巻ではその主題についてまともに書かれてないから、下巻に書かれるはずだったのであろう。
ハイデガーは上巻を出してから50年くらい生きているので、下巻を出さなかったのは蛇足になるのを避けたのであろうし、保身でもあっただろう。
それに「ある」とはなんぞやというのは、物理学者が考えるしかないであろう。







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