ネットで馬鹿なことをやっている人が逮捕されたりすると、その報道でわれわれは基準を知るわけである。
こういうことを書いたらまずいとか、そういうのを学んで危機管理能力を高めていく。
たとえば、脅迫や犯行予告は一発でアウトであるし、名誉毀損もやり過ぎるとまずいことがあるが、ただの悪口なら侮辱罪にしか該当しないので大丈夫とか、わかっていくわけだ。
自分で警察に捕まってみなくても、他人が捕まるのを見ることで学習する。
こういう学習能力は悪知恵とも言えるが、警察が本気を出さない行為なら大丈夫だと判断して、その範囲内でやるのだから、警察の治安政策の思うがまま、という側面もある。
現実でも三面記事を見て、「こういうのが捕まるんだ」と学習するわけである。
警察が天下りしているパチンコは大丈夫でも、違法カジノはまずいとか、そういうことである。
あのバトミントンの選手を見て、彼らは逮捕されたわけではないが、違法カジノはやばいと認識するわけだ。
こうやって頭の中に事例が蓄積されていって、いつもそれを参照している。
六法全書を読む必要など無い、というより、誰しもどこか法律に引っかかっているはずだが、法に違反するたびに必ず警察が来るわけではない。
どういうケースで警察が来るのかというのは、0から抽象的に解を導き出すべき問題ではないし、そもそも警察が恣意的に決めるのだから、三面記事を読んで解答例だけ把握していればいい。

ローカルな集団でも、規律を徹底させるために、みんなの前で誰かを怒ってみせるということはある。
こういうのもいろいろあって、たとえば授業中にガムを噛んでいる生徒がいたら怒るとか、そういう誰が見ても悪いという単純な場合もあるが、その教師の独自の哲学を仕込むために、一人を見せしめにして、全員に聴かせるために、そいつを怒ることもある。
怒られ役になる人間は堪ったものではないが、それを見ている人は、その変わり者の教師の奇妙なルールを学習するわけである。







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