われわれ赤の他人が石田純一によって迷惑を蒙ったかというと、たぶんそれはないであろう。
(参院選前に与党批判をするために、都知事に立候補するつもりなどさらさらないのに、計画的に馬鹿を演じたという解釈もあるだろうが、そこまで深読みはしないことにする)。
昔の世の中では、馬鹿をやる人間が面白がられていたはずで、無関係のわれわれが、所属事務所の金銭的損失の心配などして怒ることなどなかったが、最近はかなり怒りを買うのである。
ベッキーの事例が典型だが、CMに出演しているタレントがトラブルを起こすとして、最近のわれわれは、その周囲がどれだけ迷惑しているかを想像して怒り狂う。
違約金が発生してサンミュージックが困っても、われわれが怒る必要ないはずだし、昔ならそんなことまで考えなかったはずなのに、なぜかサンミュージックの立場に立って怒るのである。
犯罪とはまた別の、トラブルメーカーに対する怒りというのが、やたらと蔓延しており、それは蔓延しているから蔓延しているのである。
蔓延しているから、ああそういうことで怒るべきなのだと思い、版図を広げていく。
究極的な根拠はないので、蔓延してるから蔓延するのが時代性である。
おそらく、昔なら、馬鹿なことをやれば殴られていたと思うし、石田純一のような事例があれば、世間は面白がるだけであり、裏では関係者がタコ殴りにして終わりだったであろう。
関係者が暴力で止めればいいという時代ではなくなったし、社会全体で矯正することになった、とも言える。
一昔前だと、馬鹿というのは社会の粗暴性の中に紛れていて、いわゆる目立ちたがり屋は、殴られることもあれば人気者になることもあるという曖昧さがあったが、だんだん非暴力の世の中になるに従って、馬鹿というのが概念としてはっきりと捉えられ、世間から厳しい目で見られるようになり、言動の社会的ルールを逸脱する許しがたいものとされている。
暴力や死と隣り合わせであるようなロックスターは世界的にいなくなっているし、潜在的にロックスターである人間はトラブルメーカーとして矯正される対象となるから、これは日本だけの問題ではあるまい。







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