結婚には金が掛かるというが、子どもを大企業の正社員にする教育に金がかかるだけである。
ここはユニクロのような安物で済ますわけにはいかないらしい。
民進党が、大学の授業料を無料にするという荒唐無稽なことを言っているが、無名大学に入っても大企業入社にはつながらないので意味が無い。
座れる椅子の数が決まってるのだから、なにをやっても欺瞞である。
大企業の正社員になれるかどうかがすべてであり、なれないなら生まれてこないほうがいい。
そこまでして大企業に入りたいのかというと、決して人間の根源的な欲求とか、究極の理想ではないだろうから、ずいぶん重苦しいノルマなのである。
それが現代の閉塞感であり、これはアメリカでも日本でも事情はさほど変わらない。
たとえばビル・ゲイツがハーバード大学を中退していることが、かつてはドロップアウトの美学として語られていた。
いまだと、どうやってスタンフォードやMITで好成績を収めてグーグルに入るか、という話になる。
スティーブ・ジョブズが早々と鬼籍に入ったことも影響があるだろう。
ジョブズも大学中退だし、インドを放浪していたヒッピーであるから、グーグル社員より偉大な超人であった。
マイクロソフトやアップルを起業する物語から、グーグルの正社員になる物語にシフトしており、これは日本にも通底する風潮である。
Make America Great Againというトランプのスローガンに乗ったところで世界は変わるまいが、グーグルの正社員から縁遠い人生に絶望している少なからずの人が、アウトサイダーが覇権を握ることに希望を求めている。
スティーブ・ジョブズが成功したことで、あなた方がどこかの大衆酒場の片隅で蜷局を巻いている日々に終止符が打たれたわけではあるまいが、官僚や正社員が出世するのとは違って、モーゼが道を開いていくような色めき立つ感覚を体験したはずである。
錯覚でしか無いとも言えるが、物語こそが人類の真実であるならば、それによって夢は見れたはずなのである。
トランプが大統領になるよりは、ヒラリーのような偽善者が官僚的にやるほうが無難ではあろうが、ここには物語としてまったく希望がないのである。
アウトサイダーがエスタブリッシュメントの結界を破るのはひとつの奇跡であり、その奇跡がなければ、この世界は役人で埋め尽くされてしまう。
トランプはヒラリーをスポンサーの飼い犬と断じた。
そして自分にはスポンサーがいないとふんぞり返った。
これが現在の社会ではアウトサイダーとして偉大なのである。
日本であろうがアメリカであろうが、コンプライアンスがとても厳しく、スポンサーに縛られている。
スポンサーは人権団体ではないが、企業イメージという弱みを攻撃される畏怖から、人権問題に神経をとがらせるしかない。
アウトサイダーが英雄として現れなければ、ヒラリーのような偽善者に埋め尽くされてしまう。
その異端の有徴性が、大いなる正午と言うべき晴れやかな蒼天を見せるわけではあるまいし、兇変と呼ぶべき惨禍を巻き起こし火柱を上げ、その業火にわれわれも巻き込まれるのだろうが、それでもアウトサイダーを渇望するのである。







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