有閑や余暇とは決して言い得ない厖大なる虚無を前にして、このところ発達障害とか自閉の本をまとめて読んで、その読後感を筆遊びに書き綴っているわけである。このような書物によれば、健常者は暴言を吐いたりしない折り目正しい有徳者であるらしい。徳操高き天人のような健常者が舞う煌めく世界に、自閉という人間もどきが忌むべき塵芥として混ざって腐臭を放っているらしい。だからこの綺羅びやかな蒼い地球から、自閉は駆除しなければならない。とはいえ、健常者を礼賛する賛美歌と言うべき字句を辿りながら、どうも津田大介信者に通底する胡散臭さを感じ、違和感が鎌首をもたげ、わたしの中で圧倒的な質量を持ってきたのである。さて、結論から言うなら、健常者が暴言を吐かないとか、そんなことはありえない。アスペやADHDは失言が多いと言ったほうが適切である。わたしがこのところ読んでいた本では、暴言と失言の違いというのが峻別されておらず、健常者は後光が差している聖者という印象が定着しつつあったのだが、やはり健常者が聖者というのは経験的に受け入れがたいし、暴言と失言の問題として捉えたほうが適切であると思われる。健常者は暴言はたくさん吐くが、意識が明晰でしっかりしているから、口を滑らせた失言はしないというだけである。もしくはカースト構造を踏まえた上での暴言であるから、たとえば運動部の先輩が後輩に何を言おうが許されるのである。自閉圏の人間は、カーストの裏付けを持たない言葉そのものの力を信じているように思えるが、これは至ってファンタジックで非常識だというしかない。悪意に満ちたパワハラには耐える健常者たちでも、口を滑らせた失言に対しては、この遺伝子をすべて根絶やしにすると毅然とした態度を取り、発達障害者を異端審問で火炙りにしないまでも、雨露を凌ぐ場所さえ与えないほどに迫害し、無縁仏として消し去るべく奔走する官憲となるのである。







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