われわれは同じ現象世界を生きており、言葉は現象世界を記述するツールと言えるから、言葉は現実の人間や社会を書き写せるし、「悲しい」とか「楽しい」とか感情さえ指し示せる。
とはいえ、どこまで厳密に悲しいのか楽しいのか言い表せないのも確かである。
同じ現象世界の住人として同じ言葉は共有出来ても、限界というのがある。

われわれがこうやって書いている文章でも、ひとつの文だけだと言葉足らずでニュアンスが曖昧なことがある。
だから、誤読されないように、念を押すように書いていくのであり、同じようなことを表現を変えて何度も書くのはそういう理由である。

その一方で、故意に曖昧な発言に終始することもある。
竹下登首相は言語明瞭意味不明とよく言われたが、あれは故意であろう。
首相としてそれだと問題だろうが、一般人であれば、言葉を濁すことは多々ある。
あまりはっきり言うと差し障りがあるから、ぼかした表現にするわけだ。

もしくは、書き手の側で、「どっちでもいい」ということがある。
複数のニュアンスで取られる可能性があるが、どちらでも差し支えないことがある。
それは念押ししないで放置しておくわけである。
もしくは、知識不足による曖昧な記述。
あるいは、神様の仕組みであるとか、テーマが深遠すぎて明確な記述が出来ないこともあろうし、そういう時には、念を押すのを省くのである。







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