「ディスレクシア入門---「読み書きのLD」の子どもたちを支援する」加藤 醇子
英語の読み書きを習得するためには、日本語で必要とされるものより小さな音の粒に気づくことができ、音と文字の複雑な対応関係を覚えることができなければなりません。日本語の音の粒の気づきに問題があれば、英語の読み書きはよりいっそう難しいと予想されます。また、読みの障害が軽度な場合、日本語ではあまり目立たないけれど、中学での英語の学習が著しく困難になって初めて読みの問題に気づくということもあります。


漢字は表意文字、つまり文字そのものが意味を表しているから、英語圏と比べてディスレクシアの問題が少ないとよく言われる。
これは大雑把には正しいようである。
ディスレクシアにとって漢字のほうが読みやすい。
だが、あくまで、漢字なら辛うじて読めるということなのだ。
アルファベット26文字の組み合わせとなるとディスレクシアにはお手上げだが、漢字なら見当が付くのでなんとか読めるらしい。
漢字はスラスラ読めると考えているとしたら誤解であるようだ。
四苦八苦して漢字を読むことは出来ても、正確に書くことは困難であるようだ。
小学生の間は騙し騙しどうにかなっても、中学に入って英語をやらされるとまったく読めなくてディスレクシアが発覚することもあるという。

ディスレクシアの原因はいろいろあるが、音韻の理解の弱さが、この本では指摘されている。
音韻の理解の仕方を指導することで改善を図るようだ。

音韻意識(音韻認識) phonological awareness
ことばを構成する音の単位に気づくこと・わかることをいいます。単語を構成する音の順序がわかり、その順序を変えたり、1音を削除して言ったり、単語を逆から言うようなこと(音韻操作)ができることも意味します。音の単位には、音節、モーラ、オンセットとライム、音素などがあります。日本語では、例えば「ねこ」が「ね」と「こ」からできていることがわかることを指します。音韻意識は読み習得の土台として重要な役割を果たします。


では、そういう指導でスラスラ読めるかというと、そうはならない。
この本ではAO入試で大学に入ることが成功体験として示される。

担当の言語聴覚士は、そのようなIさんに必要なことは、ICT機器を活用し、自分で読み書きの代替手段を使いこなしていくスキルを身につけることだと考えました。そこで、PCの読み上げソフトでPDF化した本を読み上げることや、iPhoneを活用して読み書きをする方法を実際に見せながら説明しました。そして、大学受験は真正面から難しい試験にぶつかるのではなく、読み書きがあまりない入試方法を選んでうまく通り抜けることを勧めました。まずは大学に入学することが大切で、その後のことは大学の学生支援室などに相談しながら進めていけばよいと考えたからです。それを踏まえて、Iさんはある大学のAO入試に挑戦しました。それは「小論文を自宅で書いて提出する」「その小論文について面接を受ける」という入試で、その結果は見事に合格でした。

このような子育てのおかげで伸び伸びと育ったJさんは、小さい頃からの夢である建築家を目指して、ある大学のAO入試を突破し、入学後は大学側と相談しながら必要な支援を受けて、大学生活を満喫しています。

大学は論文と面接だけの推薦入試で合格しました。入学後、英語はテキストのほとんどすべての単語を辞書で引いて内容を大雑把に理解して試験をパスしました(幸い1年間で読むテキストの頁数は数枚でした)。漢字も専門科目での用語は限られるので、覚えてしまいました。


読み書きができないのに大学進学してどうするのか、という疑問も浮かんでくる。
ポリコレ的にはディスレクシアの知性を延ばすためにサポートしていくということになるのだろうが、文字認識ができない段階で、どこかしら限界はあるだろうし肉体労働者の方が向いている。
肉体労働を蔑むとすれば、それもポリコレ的にまずいであろう。

肉体労働は誰かがやらないといけない。
医者と肉体労働者が対等とは言うまいが、医者になりたい人はたくさんいるし、むやみに増やさなければ質も落ちないであろう。
だから医者はさほど偉くない。
むしろ肉体労働者の方が必要であるとも言えるのだ。

ディスレクシアとの告知を受けて、予想はしていたけど泣いてしまったという中学生もいましたが、頭が悪いわけではない、自分のできる力を発揮して努力しよう、原因がわかってよかったという場合が、どちらかというと多いようです。

最近、大学入試センターで配慮申請ができるようになりました。別室受験、試験問題の拡大コピー、試験時間の延長など、必要な条件を申請書に従って配慮依頼できるようになりました。


教育者として、ディスレクシアを善導し大学進学させるのが目標らしい。
ガテン系みたいな職種の事例はひとつも書かれていない。
だいたい文字を読むのに四苦八苦して、書くのはなおさら苦手であるようだから、彼らを「理解」するとしても、事務作業が少ない職業で、事務の部分は免除してあげるくらいしかないだろう。
知的障害者ではないのに読み書きができないことで自尊心が傷ついているのはわかるとしても、やはり中卒レベルの学力だと考えるのが妥当であるし、身体を鍛えたほうが手っ取り早い気がする。







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