2017.01.26

蟻族

「中国絶望工場の若者たち」福島香織
蟻族と第二代農民工の根っこは同じだと、私は考えている。
農村で期待され勉強をしてきたが途中で挫折したのが第二代農民工、勉強ができて大学まで進学したけれど就職で挫折するのが蟻族。
その思考や行動パターンはよく似ている。

わたしは中国の若者事情に知識があるわけではないので、おおむね前掲書の大意をなぞるにとどまるが、中国でも高学歴ワープアの問題があるようだ。「蟻族」は平均より下くらいの家庭環境の出身であり、それなりの高等教育は受けているが、エリートのなり損ねと言うべき連中である。高学歴化が生み出した中途半端な存在であり、肉体労働は当然のごとく忌避する。彼らは裕福ではないが、ネットのブロードバンド回線だけは確保していて、それを最優先する生活をしている。こういう依存症が中国のネットを動かしている、らしい。また「農民工」と呼ばれる連中は高学歴ではないし、明らかな貧困層であるが、教育に活路を求める親の意向もあって農村から脱出しようとしていた。貧困の農民の家庭からそんなに立身出世できるとは思えないから、このような高学歴のなり損ないがたくさんいて、プライドだけは高いから、ここにも肉体労働の忌避は伺える。昨今では日本でも大学無償化の声が高まっているが、人間の半数は知能指数100未満なのだから、ろくなことにはなるまい。高卒というのは、お情けで卒業証書を与えられている連中が多々いるわけだから、高卒なら誰でも無償で大学進学というのは疑問が持たれる。優秀な高卒であれば、公務員試験などもあるわけだ。落ちこぼれの高卒だから大学進学というのは本末転倒であろう。いずれにせよ、かつてはきつい仕事をやっていた中国人も最近の若者は音を上げるようだ。なにしろ全員がエリートになるとかありえないから、都市部で雲霞のごとく挫折者が溢れかえるのは論を俟たない。決して学問への情熱に目覚めたわけではないから、文芸復興云々とは程遠く、むしろ教養は徹底的に排した上で、実学的なキャリア形成を望んでいる。数学や物理が出来るなら話は簡単だが、そうでない人間は何を学んだらいいのかわからない時代でもあり、むしろ理数系以外はすべて廃止したらどうかと思うくらいだが、ひとつの観念として、教育に希望が託されているという変な状況なのである。







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