トランプをクレイジーだというのは容易いが、本当にそうであるなら当選はしていない。トランプは超人である。イスラムに不満がありながら口を噤む偽善社会にトリックスターとして登場したからアメリカ大統領になった。今回のような強硬姿勢を見せるというのは、人類の偽善に問いを投げかけているのである。トリックスターは欺瞞を暴き立てるために、たとえば悪役を演じてみせる。トランプはキリスト教右派ではないし、イスラム憎悪の思想犯ではない。あくまでわれわれを試している。悪役を演じてみせてわれわれの反応を見ているのだ。イスラムの悪口など言ったら著名人は無期限謹慎であろうし、場合によっては殺害されてもおかしくない。いずれイスラム教徒はキリスト教徒の人口を超えるのに、この宗教はタブーとなっている。トランプはこの禁忌をあからさまに晒し上げているのである。キリスト教徒の白人層が心の底で受け入れ難いと思っているイスラム教徒を露骨に排除してみせるのは、キリスト教への挑戦という側面も含んでいる。あるいはマイノリティ問題に広げてもいいが、そもそも著名人にとってトランプ支持がタブーなのである。トランプを支持したら、人権団体がスポンサーにクレームを入れるであろうし、人生が終わりなのである。支持するだけで人権問題になるのだから、トランプに反対する連中の発言が真実なのか偽善なのか判然としない。著名人はビジネスで反対しているとも言えるのだ。本当に心から反対しているかどうか疑わしい。義を見てせざるは勇なきなりという心境で空港に駆けつけた人もいるだろうが、これは一時的に惻隠の情を催したのであろうし、衆生済度の理想主義に目覚めた魂がいつまで燃えるのかはわからない。彼らが生涯通してイスラム教徒と共存する気があるのかどうかは判然としない。本気でイスラムと分かり合える人がたくさんいるなら、トランプは当選していない。ヒラリーはカリフォルニア州とニューヨーク州で極端な圧勝をしているが、田舎ではほとんど競り負けている。縹渺たるラストベルトで鬱屈している白人にスポンサーなど付いてないから、ポリコレなど簡単に投げ捨てられる。ただの民草にとって人権問題など打ち捨てるべきものである。トランプがツイッターで煽っているのも興味深いところであり、一般人であってもトランプにリプを送ることは出来るのだ。トランプはリプを見ないであろうが、世界の誰かは見るであろう。あたかも人類で討論会をやっているような雰囲気であり、こうやって同時代人と居合わせて、そこに投げられるトランプの難題は、あたかも眼前で発せられ耳朶を打つかのようであり、われわれは差し迫った状態で懺悔や信仰告白、もしくは異質な文明との対決を求められている。イスラム教徒で科学部門のノーベル賞を貰ったのは数人しかいないはずである。彼らの大半は近代科学を拒否していると言ってよく、まさに異人である。異質性がただならぬものだから、こうやって悪魔に取り憑かれたようなトリックスターが現れたのだが、トランプは決して頑迷固陋な宗徒ではなく、世界に向けて一芝居打つために具現化した歴史的人物であり、人類に試練を与えるゾロアスターなのである。







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