トランプが選挙中に「モスクを監視する」と演説する映像が発掘されているが、そもそもイスラムの悪口を繰り返しているのだから、いくらでもあるだろう。
カナダのケベックで起こった痛ましい事件は、当初はイスラムの人間と白人男性が逮捕ということで、どうもよくわからない感じだったのだが、イスラムの方は誤認逮捕であり、白人男性の単独犯行というのが事実であるようだ。
情報が錯綜しているだけに、トランプへの批判が集中しているわけではないが、ダメージであるのは間違いない。
犯人はフランス系カナダ人であり、3月に国民戦線のル・ペンがケベックを訪れて、それに感化されて極右になったとされる。
フランス大統領選では、世論調査でル・ペンが首位となっているだけに、責任が分散しそうなのがトランプには幸いであろう。
とはいえ、トランプの移民規制が犯行のトリガーになったのは間違いなく、これがなければ、AK-47を手にしてモスクでイスラムを六人撃ち殺すことはしなかったであろう。

こういう状態であるのに、国務長官がいないわけである。
上院でのティラーソンの承認がなされずに長引いており、まだ正式に就任できてないのだが、これは民主党が引き伸ばしているようだ。
共和党の造反者は0人の見込みであるから、上院で承認されるのは間違いないが、国務長官不在の状態が続いている。

なぜかティラーソンとブッシュの関係があまり報じられていない。
まったく報道されてないわけではなく、たとえばAP通信でも一応取り上げられている。

https://apnews.com/86d6631e5dcc4aaeb74ea95f4c992204
Former President George W. Bush, who has largely avoided politics since leaving office in 2009, heaped praise on Tillerson in a recent phone call to Sen. Bob Corker, the Tennessee lawmaker who will oversee the secretary of state confirmation hearings.
(略)
"Most people will look at that and understand that he's not outside the mainstream," said Corker, adding that George W. Bush was "effusive" in his praise for Tillerson when they spoke last week.


上院議員のBob Corkerのところにブッシュ元大統領(息子)から電話があり、ティラーソンを推薦してきたという。
この推薦電話についてはBob Corker本人がツイートしているので、記事に間違いはない。
またこの記事によれば、ブッシュはティラーソンをeffusiveに賞賛したというのである。
effusiveとは感情を剥き出しとか、感情にあふれるという意味だが、かなり熱心にティラーソンを薦めたのだろうと思われる。

また同じ記事の中で、ジェブ・ブッシュがティラーソンを賞賛していることも書かれている。
これはジェブ・ブッシュがツイートしているのをそのまま記事にしたものである。

Jeb Bush, Tillerson's preferred candidate in the 2016 race, called the Exxon executive a "good man and accomplished leader."


ジェブ・ブッシュはブッシュ元大統領(息子)の弟であるが、今回は大統領選に立候補していた。
ティラーソンはジェブ・ブッシュに献金して応援していた。

そもそも造反する共和党上院議員が0人と見込まれているのも、ブッシュから連絡が行っていると考えるのが妥当であろう。
トランプはティラーソンと接点がないし、いわば部外者として入閣するのだが、ブッシュのお友達であるから、ここに期待がかかっているのである。
トランプの横暴に対して共和党がおとなしいのも、とりあえずブッシュのお友達が国務長官になるまで待っているのである。

ティラーソンはベイカーとかなり昔からお友達であり、ベイカーがブッシュ父親の時に国務長官になったことで、ブッシュと縁ができたと思われるが、付き合いは相当に長いわけである。

チェイニーは父親の時に国防長官で、息子のときは副大統領だが、彼はルビオの説得工作に乗り出していた。
つまり、ベイカーとかチェイニーとか、ブッシュ父親の代から関わっている人間とティラーソンは接点があるので、共和党としては極めて信頼性が高い。
またトランプと接点がないことも保証されているのだろう。

もはや、ティラーソンに造反するどころか、このブッシュのお友達を政権中枢に送り込まないとまずいという考えは広がっているはずで、このお友達を入れてから、どうにかしようというところだが、なぜか民主党のせいで延ばし延ばしになっているらしい。
民主党も、当然ながら、ティラーソンがブッシュ人脈であり、トランプと親しくないことは知っているはずだが、プーチンがどうこうと難癖をつけて、粘っているようである。
トランプからしても、この人選のおかげで内輪揉めしない構造になっているので、早く入れたいところである。

たとえばこんな状況でも上院で共和党の代表であるMitch McConnellはトランプに好意的なツイートを続けている。
当初はルビオが外交委員会で反対すれば、それでティラーソンを蹴れるはずだったのだが、そこで承認されなくても、Mitch McConnellの権限で上院全体の採決に持ち込むという裏技が提示されたのである。
ルビオが反対しても無益なので、彼は白旗を上げたわけである。
そのMitch McConnellだが、彼の奥さんはElaine Chao、つまりトランプ政権の運輸長官である。
そしてこのElaine Chaoはブッシュ(父親)の時に運輸副長官であり、ブッシュ(息子)の時は運輸長官である。
つまり、奥さんがトランプ政権に入っているだけでなく、この奥さんがブッシュ(父親)とブッシュ(息子)の政権にいたから、おそらくブッシュに頼まれてティラーソンを強引に通そうとしたわけである。

こうやってブッシュからの強い推薦があるからこそ、トランプと親しくないティラーソンは国務長官への就任を妨害されているのだと思うが、とりあえずこのお友達をいれれば、多少は落ち着くと思うので、民主党はこれ以上の引き伸ばしはやめて欲しいものである。







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