病識がない精神分裂病は異常者として隔離される。これをどういう理屈なのか、病識があればあるほど正常であるという奇妙な発想につなげる人がいるようだ。健康であれば病識などないのだから、自らの不健康を厭い、自覚症状を高らかに謳ってみせるのは反省の演技でしかなく、カルマの積み重ねである。痴れ者が微かな意識で正常さを辛うじて保っているのであれば、不具者と見なして差し支えないはずだが、理性の欠片がまだ残っているという変なプライドがあるらしい。人格障害はだいたいがこの手合いであり、箍が外れた精神状態を自覚しているというアピールを繰り返す。サッカーでPKを貰うためのシミュレーションのようなもの、いや、シミュレーションがバレるようにダイブしてイエローカードを貰いたいのかもしれないが、喩え話だから細かいことはともかく、この現実をゲームと見做してわざと倒れてみせるような芝居がかったことをするわけだ。本当に気が触れているのではなく故意である、という理非を違えた免罪符らしい。現実と空想の区別は付いているが、軸足は空想に置かれている。第三者が嗅ぎ分けるとすれば、現実というナマモノが傷んで腐乱していく瘴気が漂う。妄想ではない、つまり現実世界とのズレについて病識があるから大丈夫と思ってるらしく、ファンタジーの垂れ流しは平気でやる。自己愛という悪魔が棲みつき、深く友誼を結んでいる。自傷行為はだいたいが自己言及であり、みずからの血塗れの躰を他人事のように見ることで、その病める精神を延々と反芻する。壊れている自分を冷静に眺める正常な自分というのが病識であり、その意識を強めることで、自己存在の泥土を綺麗に浚ったつもりらしい。戦乱の颶風を吹かせ、狂奔のごとく暴れる輪廻を繰り返し、梁を上げるような火柱とともに灼熱が燎原の火のごとく広がり、森羅万象を飴細工のように枉げていくとしても、それを花鳥風月のように眺めている冷静な自分がいるらしい。







スポンサードリンク

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング