今だと、携帯電話が普及しているし監視カメラもあるから、トラブルになったら警察を呼ぶというのが常識である。
携帯が普及する前の世の中だと、路上でのトラブルは喧嘩で解決することになっており、殴り合いをしなければならなかった。
では、路上で殴り合っている人がそんなにいたかというと、ほとんどいなかったし、周囲を威嚇しながら粋がって歩いている人間ならたくさんいたという程度である。
つまり、喧嘩自慢というのは怪談と同じであり、端的に言えば作り話である。
とはいえ、われわれはずいぶん本気で路上の喧嘩を畏怖したり、もしくは自慢話を創作していたのである。
怪談を本気で怖がっている人も昔はいたであろうし、喧嘩の武勇伝も作り話ではあるが、プロレスを本気で見ていた時代であるし、このあたりの虚実は不分明であり、完全に割り切ってないものであった。
今から見ると総じて荒唐無稽に思えるのだが、その時代としては事実性を持っていた。
喧嘩という幽霊に関しては、いわゆるツッパリとして威嚇する人間はたくさんいたので、実際に殴り合う人間はほとんどいないにしても、現実的な畏怖として具現化していたのである。
虚言癖と言っていいのかもしれないが、しかし、集団で都市伝説を信じて話を大きくしているのであるから、伝言ゲームの問題であろう。
話が伝わるうちに尾ひれがついてどんどん大きくなっていくのである。
若者が草食化したと言うが、これは神経症的な抑圧の衰退が大きいにしても、やはり携帯電話やGPSや監視カメラの普及によって路上が照らし出され安全になった、というか、元から殴り合いなどしてないのだから、暗闇の中に幽霊を見出すようなことは荒唐無稽になったのである。







スポンサードリンク

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング