イスラム国はキリスト教も仮想敵にしているから、そこがクローズアップされる。
アルカイダとイスラム国は直接の繋がりはないが、歴史的な系譜としては連なるであろうし、反米思想の側面はある。
だが、イスラム国はシーア派の殲滅と、スンニ派の実効支配に重点を置いている。
あくまで大量に虐殺されているのは中東のシーア派である。

イスラム国はスンニ派の住民に対しては保護する立場なので、それこそ国家として機能している。
シーア派が一方的な被害者というわけでもあるまい。
これまでシーア派に殺されたスンニ派だってたくさんいるわけだ。
アサドはシーア派である。
イランはシーア派の本拠地のようなものなので、当然ながらアサド政権を支援することになる。
つまり、イスラム同士の内紛であり、スンニ派の方が多数であるから、イスラム国が衰退する可能性は低い。
こう考えると、アサドを追放してスンニ派の政権を立てることで安定化を図る策が浮かんでくるが、おそらくそう単純ではないのであろう。

ここ数日の発言を拾えば、国務長官のティラーソンは、カダフィが殺害されてから無政府状態になっているリビアの事例を挙げて、アサドの排除に慎重な姿勢を示している。
国連大使のNikki Haleyはアサドを排除するべきだと言っている。
国家安全保障担当補佐官のH.R. McMasterは両方の可能性を説明しつつ、アサドを軍事的に排除する意欲を示しながら、政治的解決も考えていると示唆している。

イスラム圏だと近代的なナショナリズムが発達してないし、国境線より宗派の方が重要らしいので、国民国家という図式で考えるのが妥当かどうかもわからない。
われわれは国境線を命のようなものと考えているから、イスラム国を認めまいというスタンスを取っているのだが、イスラエルとどこが違うのかは判然としない。

われわれがこの戦国時代のような状態を嗤うのは容易いし、第二次世界大戦が最終大戦であり、そこで国境線が確定したというのが近代的なイデオロギーであるから、21世紀にもなって国境線を引き直そうという行為には抵抗するのだが、進歩的なEUからイギリスが離脱し、あるいは、そこからスコットランドが独立する可能性もあるのだし、先進国が先走ったことへの反動が先進国でも巻き起こっている。







スポンサードリンク

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
スポンサードリンク
RSSフィード
プロフィール

ukdata

Author:ukdata
FC2ブログへようこそ!

katja1945uk-jp■yahoo.co.jp http://twitter.com/ukrss
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
アクセスランキング