どこかで池上彰が、「1960年代に学生運動が世界的に広がって、それが衰退した理由がわからない」と書いていて、あまりうまく説明した事例も見たことがないらしい。
これについては、わたしは海外の事例までつまびらかに調べたわけではないが、ごく普通に、反面教師の説得力で回答できると思う。
1970年くらいから、学生運動とか本気でやっていた活動家がどうなるかというのが、反面教師として示されてきたわけである。
連合赤軍とか中核派の内ゲバとかいろいろと悲惨な末路が現実的な事例として鈴なりのように生じてきた。
おそらくそれだけで学生運動の衰退は説明できるであろう。
40歳とか50歳とかになっても活動家をやっている惨めな人を目の当たりにすれば、一気に目が覚めるはず。
わざわざそういう醜い反面教師を見なくても想像がつくと言うだろうが、興奮状態になった人間が盲目的に暴走することは多々ある。
活動家のおっさんが惨めな反面教師となって登場するまでは、想像力が働かなかったのである。
おそらく若気の至りで思想にかぶれている頃は、自分が世界史的な政治指導者になるつもりであろうから、いわば選民思想によって、現実的な想像力が壊死するのである。
なにかしら救世主になるという妄想にかぶれたら、どうにもならない。
それを治すには、惨めな事例を見せるしか無く、だからこそ、人類はいつも教訓を必要としている。
反面教師を見なくてもわかるはずなのだが、やはり現実的な想像力が死んでしまうこともあるのだ。
100万分の1の確率で成功する事案があるとして、現実的に考えれば近似値的にそれは0だとなるが、選民思想の目線だと、むしろ確率が極めて低いからこそ、選ばれた自分には似付かわしいということになるし、人類史で一度しか起こらないようなことならキリストのような特異点、もしくは一度も起こらないようなことなら無から有を生み出すビックバンである。
こういう底無しの阿呆を「我に返る」という状態にするためには、反面教師たる失敗事例、学生運動という文脈では選ばれたはずの政治指導者の成れの果てということだが、それを見せることに尽きる。

果たしてこれが最高の正答かどうかわからないが、やはり思想運動に深入りしたオッサンを現実に見れば、それの真似をしようとは思わないであろうし、学生運動が衰退した大きな要素のひとつであるはずだ。







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